全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 豊田市
  4. 若林駅
  5. えんどう内科
  6. 遠藤 雅行 先生

遠藤 雅行 先生の独自取材記事

えんどう内科

(豊田市/若林駅)

最終更新日:2021/10/12

遠藤雅行先生 えんどう内科 main

今年41年目を迎える昔ながらの懐かしい雰囲気の「えんどう内科」だが、この4月からは遠藤雅行先生と妻の優佳里先生が交代で診療を務め、新しい診断機器の導入もあり胃や大腸の内視鏡検査が可能になった。電子カルテの導入で診療もスムーズになり、作業の効率化で待ち時間の削減にも役立っているという。院内には、花の写真を撮るのが好きだという雅行先生の作品が診察室に、クリニックを開業した雅行先生の父が撮影したものが待合室に展示されている。花の写真に彩られたクリニックで雅行先生の得意とする治療や検査、そして今後クリニックがめざす診療について聞いた。

(取材日2018年7月27日)

新体制に伴い、胃と大腸の内視鏡検査を開始

まず、診療方針をお話しいただけますか。

遠藤雅行先生 えんどう内科1

今はデータや検査結果をもとに診療することが主流となっていますので、CTやMRIをはじめ必要な検査は近隣の病院とも連携しながら行い、その結果をもとに治療方針を定めて薬の処方や治療方法を決めています。当院には2年ほど前から、病院に勤務しつつ曜日と時間を決めての診療に来ていましたが、今年の4月からはこちらをメインに、木曜日だけ旭労災病院で外来を担当しています。新体制になりましたし、医療がどんどん変わっていきますから時代の変化に柔軟に対応できる医療機関でありたいと思っています。自分で新しい情報を集めて勉強するように常に意識し、先進の診断機器や内視鏡、エコー、電子カルテなどのハード面の充実化や、エビデンスにもとづいた診断と治療を行うように心がけています。

4月から変わったのは具体的にどのような点ですか?

まず、診療体制が私と妻の交代での診察となりました。ハード面では、内視鏡とレントゲンを新しくしました。レントゲンはデジタルになったので撮った写真がすぐ確認できるようになり、診療がスムーズになりました。また、4月から新たに胃と大腸の内視鏡検査ができるようになりました。胃の内視鏡は経口と経鼻からとどちらも対応可能ですが、鼻からのほうが口よりも比較的楽と感じる方が多いので、ほとんどの患者さんが経鼻内視鏡検査を希望されます。当院は診療時間が9時からですが、診療前の8時台を内視鏡検査やエコー検査の時間として予約してもらい、検査が終わり次第診療開始としています。

新たに内視鏡検査が可能になったことで、どのような変化がありましたか?

遠藤雅行先生 えんどう内科2

今までも当院で検査できるならここで受けたいという患者さんがたくさんいらっしゃいましたが、3月までは内視鏡検査を実施していなかったので、この辺りの方はちょっと遠い胃腸科病院まで行かれる方が多かったです。患者さんにも紹介状を書いて大きな病院で内視鏡検査を受けてきてもらっていました。胃の検査のためだけにわざわざ遠方の病院まで出かけるのも大変です。検査も私や妻が担当しますので、初めての医師から検査を受けるよりは安心できると思うんですよ。大腸内視鏡検査はやはりハードルが高く感じられることが多いのですが、今後は検査を受けるメリットや検査内容を広く知っていただいて病気を早期発見できる環境をつくりたいと考えています。大腸の検査となると女性の患者さんは女性医師を希望されることが多いと思いますが、当院は女性医師もいますので、安心して検査を受けていただきたいですね。

専門とする消化器や肝臓の診療に力を入れていきたい

来院されている患者さんの特徴や、診療の時に心がけていることを教えてください。

遠藤雅行先生 えんどう内科3

現在通われている患者さんは、糖尿病、高血圧、脂質異常などの慢性疾患のご高齢の方が多いので、わかりやすくゆっくり話すように気をつけています。耳が遠い人も多いですし、年齢とともに理解するのに時間がかかるようになりますから、患者さんに応じて話し方や言葉の使い方を変えたり、説明も工夫しています。ただ、現実的には忙しくて、お一人お一人に割ける時間は限られているので、できるだけ効率的に診療することを心がけないと、待ち時間が長引いて患者さんをお待たせすることになってしまいます。そのため電子カルテをいれて、検査結果も電子化にしたのでデータを探すのは早くなりました。今までは採血の結果を探すのにも紙カルテで探さなければいけなかったので、時間がかかっていましたが効率よくできるようになりました。

病院と開業医の違いはどういった点でしょうか。

病院は専門的な治療になるのでかなり高いレベルの治療が求められますが、開業医は高いレベルの治療より1ヵ所でいろんな症状を診てもらえることを患者さんに望まれている気がするんですね。慢性疾患で定期的に通うついでに、腰が痛いとか痒みがあるとか、メインの治療のついでに気になるところを相談される患者さんはたくさんいらっしゃいます。そういった時、私で対応できることはやらせていただきますし、専門家に診てもらったほうが良いと判断したら紹介します。この辺りはクリニックが少ないこともありますので、患者さんの負担を軽くする意味でも可能な限りご希望に沿いたいと思っています。小児に関しては当院で診療していません。近隣に小児科がありますのでそちらを紹介させていただいております。

得意とされる治療はどういったものになりますか。

遠藤雅行先生 えんどう内科4

私も妻も日本内科学会総合内科専門医であり、消化器や内視鏡検査も専門としているので、おなかの病気については得意ですし、内視鏡検査についても病院勤務の頃に数多く経験していますので、患者さんにできるだけ苦痛を与えることなく、高いレベルの検査・診断を心がけています。また総合内科専門医としていろんな分野にわたって知識を持っていますので、気になることがあれば安心して何でもご相談していただきたいですね。また私は肝臓疾患についても専門的に研鑽を積んできました。豊田市には肝臓を専門とする医師が少ないので、肝臓疾患を抱えてらっしゃる方に来ていただけるように今後は周知していきたいと考えています。

エコーも活用し、消化器疾患の発見にも注力

スタッフさんとのやりとりで、効率化のために工夫してらっしゃることはありますか。

遠藤雅行先生 えんどう内科5

なるべく仕事がかたまらないようにこちらでできることはやったり、処方や検査なども、なるべく同じ手順でやることでミスを防ぎ、スムーズに処理できるように気をつけています。父が開業した時から今も勤務している看護師は41年目になる大ベテランで、私が小学校の頃から勤務している方なので頼りになりますし、患者さんにとっても安心できる存在だと思います。現在、看護師2名と事務が3名の5名のスタッフと医師2名の体制となっています。

今後の展望はどのようにお考えでしょうか。

いずれは二診制にしたいと思っているんです。患者さんが多い日はある程度決まっているので、その日だけでも二診制にできたら待ち時間が短くなると思いますし、診療前しかできていない内視鏡検査を診療と同時進行で行えるようになりますから、検査もたくさんできるようになります。診察の予約制の導入も考えているのですが、スマートフォンを使った予約はご高齢の方には難しい面もあって悩ましいところなんですよね。まずは作業時間の短縮のために、まだ紙での管理となっている心電図も電子化したいと考えています。これにより過去のデータと簡単に比較できるので診療の効率化がはかれます。診療内容としては消化器の専門性を高めながら、それと同時に一般内科の診療レベルも上げていかねばと思っています。

読者へメッセージをお願いします。

遠藤雅行先生 えんどう内科6

現在は内科・消化器内科・肝臓内科を標榜診療科としています。当院では検診だけでなく、通常の診察の中で聴診器代わりにエコーを使っています。胆のう炎や腸閉塞、腹水などの緊急性のある症状はエコーですぐわかりますから、見逃しを防ぐことができます。消化器の診断にエコーは有効なので、消化器的な訴えのある人や、肝機能が悪いとか肝炎と言われた人にぜひ診察を受けにきてもらいたいと思っています。受診することで目的としていたものと別の病変が偶然見つかることもありますし、健康維持のために検診を受けたことのない方に気軽に来ていただきたいですね。

Access