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木許 泉 院長の独自取材記事

広瀬クリニック

(刈谷市/刈谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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刈谷駅から徒歩10分。大きなスーパーやビルが並ぶ通りに位置するのは「広瀬クリニック」だ。道を一本奥に入れば住宅街が広がり、行き交う人々を見ると、幅広い年齢層が住まう街だということがよくわかる。小さな子どもから高齢者までが通うこのクリニックのモットーは、「患者一人ひとりに合わせた最適な治療」を提案すること。そのための方法の一つとして力を入れているのが、漢方を用いた治療だ。日本東洋医学会漢方専門医の資格を持つ院長の木許泉先生が、先進の医療や西洋医学の力を合わせ、総合的な診療を行っているという。「前院長である父の代から通う地域の患者さんの健康を大切に見守っていきたい」と語る泉先生は、終始優しい笑顔で取材に応じてくれた。
(取材日2017年4月17日)

人に優しい医療を通じて、地域住民の健康を守る

クリニックのある刈谷市周辺の印象について教えてください。

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人口や企業が多く、特にファミリー層に人気の明るい街です。私自身も、現在刈谷市に住んでいます。父は本当に良き街に開業してくれたと感謝しています。当クリニックには、小さなお子さまからお年寄りの方まで地域に住むさまざまな年代の方が訪れますが、父の代からずっと診ている方も多く、小さかった子が母親としてお子さま連れで通ってくれることもあります。亡き父が漢方治療の先駆け的存在だったので、中には漢方をずっと飲んで育ったという方もいらっしゃいます。親も子どもも祖父母も、家族をまるごと診られるというのは、開業医ならではの良さではないでしょうか。自分ができる範囲で、地域に暮らす家族の健康を支えていきたいと思います。

院内に入ってみて、温かいイメージのクリニックだなと感じました。内装などでこだわった点はありますか? 

雰囲気づくりには力を入れています。何度か改装しているのですが、スタッフや患者さんに女性やお子さまが多いので、女性やお子さまにとってなじみやすい印象になるように意識しています。カラーはグリーンをメインに、光を取り入れながら木のぬくもりが感じられるようにしました。漢方に通じるところのある森林をイメージしたんです。季節の写真やお花を飾ることもあります。また多くの人に利用していただけるよう、待合室スペースも広くして、車いすでも通れるようにしました。環境を整えるだけでなく、年に1回ロビーコンサートを開き、患者さんを招待するなど、地域の方々との交流も図っています。私や事務長も楽器を演奏するんですよ。プロのゲストによる演奏を行い、結構喜ばれているようです。これからも地域コミュニティーを大切にしていきたいですね。

クリニックの方針について教えてください。

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自然のものをなるべく大切にしながら、人に優しい医療を提供したいと思っています。もちろん患者さんの状態を良くすることが何より大切ですが、自然の流れで改善に向かうよう導いていきたいです。患者さんの悩みはさまざまで、時にはうまくいかないこともありますが、何とか苦しみを取ってあげたいと考えています。この基本のスタイルを軸に、新しき良き医療も取り入れていきたいと思っています。これは漢方に限らず医療の基本。そういった思いを忘れずに、父の代から通ってくださる患者さんをいつも笑顔で迎えて長く診ていきたいと考えています。

漢方・小児・アレルギーの専門家として多角的に診る

力を入れている漢方治療について、その特徴を教えてください。

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父の代から取り入れてきたので、漢方治療を目的にして来られる方は多いですね。相談内容でいうと、アレルギー患者さんが増えています。当クリニックは小児科・内科・皮膚科を標榜していますが、皮膚科が4割程度を占めていて、アトピー性皮膚炎はじめ、皮膚を丁寧に診るよう心がけています。年齢層としては、子どもが3割、大人が7割程度でしょうか。皮膚炎の治療のみで来られる方もいれば、最初は風邪の症状で来られて、その後他の治療で通うようになった方もいますし、漢方治療や統合医療を併用しているがん患者さんもいます。私は漢方専門医のほか、日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格を持っており、それぞれの分野で経験を積んできました。常日頃からなるべく多角的な視点で診るよう心がけており、多様な症状や年代の患者さんに対応できる強みになっていると思います。

先生が診療の際に心がけている点は何ですか?

漢方に限らず、どんな治療においても患者さんの訴えをよく聞いて、しっかりコミュニケーションをとることです。小児科ですと、できるだけお子さま自身が話しやすい雰囲気を心がけるのはもちろん、具体的なことはお母さまからじっくり話を聞くようにしています。ただ、ある程度の年齢になったらはっきりした意思を持つ子もいるので、「実際にどうしたいの?」とか「漢方薬も飲んでみる?」と本人に働きかけ、しっかり理解してもらう環境をつくるよう心がけています。ときどき家族の相談までされて話が長くなってしまうこともありますが、たくさんの情報を引き出すことは患者さんと向き合うために大切なことだと思っています。

漢方は「飲み続けないとダメ」とも耳にしますが、やめても効果は持続するのでしょうか?

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人それぞれですね。継続的に漢方を使用しているのは全体の3割程度で、調子の悪いときだけ処方する患者さんもたくさんいらっしゃいます。漢方は慢性的な症状に使用するイメージがありますが、本来はステロイドも抗生物質もなかった時代に、急性の感染症や胃腸症状、けいれん発作や痛みどめなどに使用していたものも多く含まれます。「長く飲まないと効かないんですよね」とよく言われますが、発熱や鼻炎症状には、驚くほど即効性に症状の緩和を実感できる漢方もあるのです。逆におなかの調子を整えたり、冷えを取ったりするものは、長めに服用していただかないと効果を感じにくいかもしれません。漢方は奥が深く、自分に合った漢方薬に巡り合うのに時間がかかる人もいます。患者さんの体質、年齢や季節によって出す漢方を工夫しています。

一人ひとりに合わせた治療をめざし気づきの医療を実践

漢方を試してみたいときはどうしたら良いですか?

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問診票や診察時に「漢方を使ってみたい」「漢方に興味がある」と書いていただければ積極的にご案内いたします。使用したくない方は、「漢方は苦手です」と伝えていただけるとわかりやすいですね(笑)。当クリニックは、院内に漢方の入浴剤が置かれていたり、隣に漢方薬局があったりと、漢方にアプローチしやすい環境を整えており、漢方薬が効果的と思われる場合には、少しずつご案内をしています。ですが、必ずしも漢方を強要することはありませんし、他のお薬のほうが効果があると考えればもちろんそちらを提供することや、併用することもあります。

スタッフに心がけるように伝えていることはありますか?

大切なことはたくさんありますが、事務職にも看護師にも、まずは患者さんに丁寧に接するようにと伝えています。きちんと患者さんの話に耳を傾けて、いろいろな症状に「気がつく」ことから、医療は始まると思っています。患者さんの年齢層が広いので症状もさまざまですし、順番はゆっくりでいいのか、急いでいるのかなど状況も一人ひとり違いますので、的確に判断できるように、またスタッフ数も多いので常にコミュニケーションをとりながら、チームで診療を行うことが大切であると伝えています。それから、患者さんが広瀬クリニックに来て、スタッフと接したり、治療を受けることで少しでも落ち着くと思っていただけるような医療を全員で提供していけるようにしたいと思っています。

読者へのメッセージと今後の展望をお聞かせください。

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今後も漢方医学の研究を続け診療に役立てていきたいと考えていますが、漢方だけでなく幅広い医療を提供できるようになりたいと思っています。クリニックとして患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供し、お子さまから大人まで、地域の皆さまが少しでも癒やされて、楽になって、元気になれるようにサポートしていけたらいいなと思っています。このクリニックが、地域に暮らすご家族を支える、そんな場所でありたいです。

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