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鳥居 哲也 院長の独自取材記事

鳥居クリニック

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2019/08/28

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開業は江戸時代、天保の頃。現院長の鳥居哲也先生で6代目という歴史ある「鳥居クリニック」は、長きにわたり、春日井市の住民の健康を見守り支えてきた。「親から医師になれと言われたことはありませんが、自然な流れで同じ道に進みました。祖父や父のように、信頼される『町医者』のような存在になれればと思います」と話す鳥居院長。気さくで飾らないフレンドリーな雰囲気に、緊張がほどける患者も多いだろう。「当院は優秀なスタッフに支えられています」と院長が言うとおり、インタビュー中も、そっと院長を見守るスタッフの姿が。リハビリテーションに力を入れ、クリニック全体で予防から治療、入院、退院後まで患者をサポートする同院の体制や、診療姿勢について話を聞いた。
(取材日2018年2月20日)

先祖代々「町医者」として診療してきたクリニック

こちらは江戸時代から続くクリニックだそうですね。

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はい。初代は江戸末期より漢方医として医療に取り組み、明治中期に現在地の辺りに開業したようです。代々、外科を主としてきており、祖父も父も消化器外科が専門でした。私は6代目にあたり、大学卒業後の研修は主に内科だったのですが、先輩に誘われたこともあり、整形外科を専門としました。小学生の頃は「医者の息子だから頭がいいだろう」と決まって言われるのが嫌だったのですが、やはり自然に医師をめざしていましたね。父は、私が勤務医をしていた頃に亡くなりました。後を継ぐよう言われたことはなかったのですが、私が医学部に入ったときはうれしそうだったことを覚えています。

内科や皮膚科、泌尿器科など幅広く標榜されていますが、どんな患者さんが来ますか?

最近は整形外科の患者さんが増え、スポーツをしている小中学生や若い方の割合も高くなってきました。当院はこれまでずっと「町医者」として診療してきましたので、以前から来ている生活習慣病など慢性疾患の患者さんも多いです。中には5代、6代と通われているご家族もあり、祖父や曽祖父に手術をしてもらったとか、世話になったとか言っていただくこともあります。私の同級生や知り合いが来ることもありますが、そういうときは気恥ずかしいですね(笑)。現在、私のほかに、2人の先生が週2~4回来ており、一人には消化器外科と内科を、もう一人には泌尿器科と内科を診ていただいています。お二人ともベテランで、それぞれの専門性を軸に幅広く診療してくださっています。

患者さんと接する上で心がけていることは何ですか?

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その方の不利益にならないように、ということです。病院ですので、体を良くして差し上げるのが当たり前という気持ちでいます。また、あまり気を使いすぎず、自然体で接するようにしていますね。というのは昔、年配の女性患者さんにお話をしていて、「先生、急に優しくなっておかしいよ」と言われたことがあるんです。多分その方を心配する気持ちから無意識にそうなったのだと思うのですが、それで重大な病気を隠しているんじゃないかとか何か下心がありそうとか思われてもいけないので、あえて自然にしています。もともと私は、お子さんにも目上の方にもフレンドリーにお話しするほうなのですけれどね。

フィットネスクラブも併設しリハビリテーションに注力

診療の際に気をつけていることはありますか?

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勤務医時代、「患者さんには具体的に今後の見通しを伝えること」と教えられ、常に心に留めています。内科の病気や血圧の問題でしたら、薬を飲み様子を見ながら仕事を続けることもできますが、整形外科のケガや病気では、体は元気でもその部位だけは動かすことができず、仕事を休まなければいけない場合もあります。骨がどれだけずれているか、手術が必要かどうか、固定期間はどれぐらいか、リハビリはいつ始めるかなど、できるだけ具体的な治療計画をお示しするようにしています。これはなかなか教科書どおりにはいかず、医師としての経験も必要で難しいところですね。治療期間を短くお伝えすると、その期間が過ぎたときに患者さんが「まだ治らない」と不安になりますので、心持ち長めの期間でお話しするようにしています。その分、余裕を持ってリハビリに取り組んでいただけると思います。

こちらで力を入れていることは何でしょうか?

やはりリハビリテーションです。併設した「メディカルフィットネスクラブ鳥居」では、専門のトレーナーが理学療法士と相談して個別の運動プログラムを組んで運動療法を行っています。患者さんだけでなく一般の方も通っていただけますよ。膝や腰などの痛みには専門スタッフと行うストレッチがお勧めですし、生活習慣病の方にもなるべく薬に頼らず、効果的に健康な体づくりをしていただきたいと思っています。リハビリ施設は広々としたスペースで、理学療法士が9人、加えてその助手もいますから、スタッフの人数が多いほうだと思います。野球などスポーツをする方には、正しいフォームの指導もしています。さらに当院は有床診療所で、病棟にもクラブにも管理栄養士が常駐していますから、運動面のみならず食事や栄養面でのカウンセリングも可能です。

クリニックとフィットネスクラブがしっかり協力し合っているのですね。

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フィットネスクラブは父が始めたのです。父自身も運動好きで水泳やテニス、ゴルフをしており、運動の効果を身をもってわかっていたのでしょうし、治療後も患者さんを診続けたいという思いがあったのでしょう。おかげで予防から治療、入院、リハビリまで一貫して患者さんをサポートできる体制が整いました。ただ当院は総合病院ではないので、特殊な病気には対応できないというもどかしさもあります。その場合は適宜、より専門的な病院や総合病院をご紹介します。体を固定していて動けない、酸素吸入が必要という場合は救急車で5分ほどの市民病院へ運びます。実は市民病院には、科が違うのですが、私の弟がいるのですよ。患者さんに常に的確な対応をしていないと、弟に何か言われそうで気が抜けませんね。

かかりつけ医として地域の窓口に

多くのスタッフの方とはどのように連携をされているのでしょうか?

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私はあまり出しゃばらず、基本的に任せている状態です。医療やリハビリのスタッフはもちろん、人事、事務などそれぞれの分野に、それぞれの部署をまとめてくれる人材がいますので、チームワークは良いと思いますよ。おかげで私は医療に集中できます。院長に就任した当初は病院の勤務医とかけ持ちで忙しかったのですが、随分スタッフに助けられました。患者さんのことを一番に思いやり、気遣う姿は本当に頼もしく、ありがたいと思っています。当院は専門学校の学生さんの実習の場にもなっているので、若手の育成にも力を尽くしてくれていますね。

ところで、適切な運動のほかに、体のために大事なことはありますか?

腰を痛めないためには姿勢にも気をつけていただきたいですが、最も大事なのは適正な体重を保つことです。内科の病気を防ぐためにも、また腰や膝へ負担をかけないためにも、肥満にならないことは大切です。統計的に、男性に比べて女性は膝が悪くなりやすい傾向にありますので、体重の管理とともに、太ももの筋肉を鍛える運動をお勧めします。といっても実は私自身もあまり運動ができていないのです。大学時代は水泳を一生懸命やっていたのですが、今は朝晩の犬の散歩で歩くぐらい。子どもが小さいので平日は一緒にお風呂に入って寝かしつけているうちに自分も一緒に寝てしまいますし、休みの日は家族と一緒に過ごしますので、一人で運動する時間がない、というのを言い訳にしています(笑)。

これからどんなクリニックにしていきたいですか?

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私は昔から、患者さんのケガや病気を一通り全部診たいという思いがありました。専門の先生からは「何でも診るのは何も診ないこと」と言われてしまうかもしれませんが、地元の患者さんが困ったときに最初に行く「窓口」は必要だと思うのです。どなたにも「ちょっと具合が悪いからあそこに行ってこようか」と思っていただける、身近な「かかりつけ医」でいたいですね。複数の診療科を標榜していますし、どの科にかかればいいのかわからないときにも来ていただければと思います。また、当院はリハビリにしっかり取り組んでいるため、市民病院からの紹介も多いんです。総合病院ではなかなか退院後の患者さんのリハビリまで寄り添って行うことは難しいですから、その意味で病院にも頼りにされているかなと思っています。これからも地元にしっかり根を張り、皆さんの健康を支えていく存在でありたいです。

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