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鳥居 哲也 院長の独自取材記事

鳥居クリニック

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2023/02/15

鳥居哲也院長 鳥居クリニック main

創業は江戸時代、天保の頃。現院長の鳥居哲也先生で6代目という歴史ある「鳥居クリニック」は、長きにわたり春日井市の住民の健康を見守り支えてきた。同院では200平方メートルを超えるハビリテーション施設と誰でも利用できるメディカルフィットネスクラブを併設。検査設備としてはオープン型MRIやCTなどの先進機器をそろえている。鳥居院長が就任する前から勤務しているベテランスタッフが多いのも同院の特徴で、インタビュー中も院長を見守り、診療について代弁するスタッフも。リハビリテーションに力を入れ、クリニック全体で予防から治療、入院、退院後まで患者をサポートする同院の体制や、院長を支えるスタッフのこと、さらに今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2022年1月26日)

代々地域に根差し診療。めざすは「体のよろず相談所」

こちらは創業が江戸時代という、歴史あるクリニックだそうですね。

鳥居哲也院長 鳥居クリニック1

はい。初代は江戸末期より漢方を専門に医療に取り組み、明治中期に現在地の辺りに開業したようです。代々外科を主としてきており、祖父も父も消化器外科が専門でした。私は6代目にあたり、大学卒業後の研修は主に内科だったのですが、先輩に誘われたこともあり、整形外科を専門としました。小学生の頃は「医者の息子だから頭がいいだろう」と決まって言われるのが嫌だったのですが、やはり自然に医師をめざしていましたね。父は私が勤務医をしていた頃に亡くなりました。後を継ぐよう言われたことはなかったのですが、私が医学部に入った時はうれしそうにしていたのを覚えています。

整形外科、内科、脳神経内科など幅広く標榜されていますが、どのような患者さんが来られていますか?

受診される方の3分の1が内科の患者さんですね。当院はこれまでずっと町のかかりつけ医として診療してきましたので、生活習慣病など慢性疾患の治療で長年通っている患者さんも多いです。中には5世代、6世代と通われているご家族もいらっしゃいますよ。ただ、先代の外科のイメージが強いのか、私の専門である整形外科の診療をしていることを知らない方も(笑)。全体的にはご高齢の患者さんが多いですが、整形外科ではスポーツをしている小中学生や若い方の割合が高いです。何科にかかればいいかわからず、まずはここに来ましたという方もいらっしゃいますね。私のほかに2人医師がおり、内科、消化器内科を診療しています。土曜には頭痛、物忘れ、めまいを専門に診る診療枠を設けており、私の弟が担当しています。

こちらで力を入れていることは何でしょうか?

鳥居哲也院長 鳥居クリニック2

リハビリテーションです。当院では器具を使ったリハビリよりも手技や運動療法に力を入れ、患者さん一人ひとりに対応できる体制を整えています。現在、理学療法士9人に加えて助手もいますから、スタッフの人数は多いほうだと思いますね。院内にはクリニックが運営する「メディカルフィットネスクラブ鳥居」も併設しており、こちらではトレーナーが理学療法士と相談して組み立てた個別の運動プログラムに沿ってトレーニングを行っています。患者さんだけではなく一般の方も通っていただけますよ。生活習慣病の方にもなるべく薬に頼らず、フィットネスで運動して健康な体づくりをしていただきたいと思っています。病棟にもクラブにも管理栄養士が常駐していますから、運動面のみならず食事や栄養面でのカウンセリングも可能です。

運動療法を中心としたリハビリテーションに注力

クリニックとフィットネスクラブが協力し合っているそうですね。

鳥居哲也院長 鳥居クリニック3

当院では患者さんの情報を電子カルテで管理し、クリニックとフィットネスクラブで閲覧できるようにしています。フィットネスクラブで運動しているうちに肩が痛くなりクリニックを受診される方や、生活習慣病治療のためにクリニックに通院しながらフィットネスクラブに通う方もいますね。フィットネスクラブは父の代に始めました。父自身も運動好きで水泳やテニス、ゴルフをしており、運動のメリットについては身をもって知っていたでしょうし、治療後も患者さんを診続けたいという思いがあったのでしょう。おかげで予防から治療、入院、リハビリまで一貫して患者さんをサポートできる体制が整いました。ただ、特殊な病気には対応できないため、適宜専門的な病院や総合病院をご紹介します。体を固定していて動けない、酸素吸入が必要という場合は救急車で5分ほどの市民病院へ運びます。

患者さんと接する上で心がけていることは何ですか?

その方の不利益にならない診療をする、ということです。クリニックですので、体を良くして差し上げるのが当たり前という気持ちでいます。また、あまり気を使いすぎず、自然体で接するようにしていますね。というのは昔、年配の女性患者さんとお話をしている時、「先生、急に優しくなっておかしいよ」と言われたことがあるんです。恐らく、その方を心配する気持ちから無意識にそうなったのだと思うのですが、それで重大な病気を隠しているんじゃないかと思われてもいけないので、それからは常に自然体で接するようにしています。

診療の際に気をつけていることはありますか?

鳥居哲也院長 鳥居クリニック4

勤務医時代、「患者さんには具体的に今後の見通しを伝えること」と教えられ、常に心にとどめています。整形外科のケガや病気では、体は元気でもその部位だけは動かすことができず、仕事を休まなければいけない場合もあります。骨がどれだけずれているか、手術が必要かどうか、固定期間はどれぐらいか、リハビリはいつ始めるかなど、できるだけ具体的な治療計画を示すようにしています。また、当院ではオープン型MRIなどの検査機器を導入していますが、検査を行うのは本当に必要な場合のみです。このスタンスが患者さんの安心につながっている気がしています。

地域のセーフティーネットであり続けたい

ベテランのスタッフさんが多いそうですね。皆さんとはどのように連携されていますか?

鳥居哲也院長 鳥居クリニック5

私が院長に就任する前から在籍しているスタッフが多いです。中には私の学生時代を知るスタッフも。医療やリハビリのスタッフはもちろん、人事、事務などそれぞれの分野に、それぞれの部署をまとめてくれる人材がいますので、チームワークは良いと思いますよ。私はでしゃばらず、基本的に任せている状態です。おかげで私は医療に集中できますし、皆が患者さんのことを一番に思いやり、気遣う姿は本当に頼もしく、ありがたいと思っています。若手の育成にも力を尽くしてくれていて、以前は専門学校の学生さんの実習を受け入れていました。今後、状況が落ち着いたら受け入れを再開したいです。

先生の健康法も気になります。適切な運動のほかに、体のために大事なことはありますか?

腰を痛めないためには姿勢にも気をつけていただきたいですが、最も大事なのは適正な体重を保つことです。内科の病気を防ぐためにも、また腰や膝へ負担をかけないためにも、肥満にならないことは大切です。体重の管理とともに、太ももの筋肉を鍛える運動をお勧めします。といっても実は私自身もあまり運動ができていないのです。大学時代は水泳を一生懸命やっていたのですが、今は自転車に乗るか、夜に犬の散歩で歩くぐらい。平日は3人の子どもと一緒にお風呂に入って寝かしつけているうちに自分も一緒に寝てしまいますし、休みの日は家族と一緒に過ごしますので、一人で運動する時間がない、というのを言い訳にしています(笑)。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

鳥居哲也院長 鳥居クリニック6

今後は、現状を一つ一つ見直して足元を固めていきたいと考えていて、さらなるサービスの質の向上をめざし、スタッフ一同頑張っています。「ちょっと具合が悪いから診てもらおう」、「どの科にかかればいいのかわからないから、あそこで相談してみよう」など、どなたにも来ていただける身近な「かかりつけ医」でありたいですね。また、当院では入院患者さんも幅広く受け入れています。手術不要の骨折であっても自宅で生活するのが困難な方や、介護をしているご家族が休息するためのレスパイトケアも行っています。当院がめざすのは、地元の患者さんが困ったときに最初に行く「窓口」であり、地域の最終的な受け皿になること。また、私自身子ども好きなので、将来インターナショナルスクールをつくりたいという密かな夢もあります。これからも地域に貢献できるクリニックであり続けたいですね。

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