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喜多島 康弘 院長の独自取材記事

森瀬内科

(一宮市/妙興寺駅)

最終更新日:2019/08/28

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妙興寺駅から車で4分、尾張一宮駅からは車で10分の場所にある「森瀬内科」。2014年からは、2代目になる喜多島康弘先生が院長を務めている、内科・小児科の医院だ。先代が約30年前に開業した同院は、外観のモニュメントや中庭を眺められる待合室など、モダンで落ち着きのある建物。院長は専門とする消化器内科の中でも内視鏡検査を得意とし、これまで多くの検査を手がけ技術を磨いてきた。そのほか各種医療機器も導入し、CTによる画像撮影も可能。さらには、院長の妻で小児科医師の喜多島京子副院長が、予約制で子どもの診察も行っている。幼児から高齢者まで地元住民から信頼を集める同院について、院長に話を聞いた。
(取材日2017年12月06日)

継承したことを大事に、新しい治療に取り組む

先代から医院を継承された経緯を聞かせてください。

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先代は私の義父になります。2010年に少しずつ引き継ぎをしようと、診察室2部屋を増築しました。先代の専門は呼吸器内科、私の専門は消化器内科だったので対立するようなこともなく、良い関係性の中でゆっくりと診察に携わることができました。しかし2014年、先代が急死してしまったんです。そこからは診療内容が変わるなど大変な日々でしたが、少しずつ軌道に乗せていき、今に至ります。2017年8月にはリフォームをして、院内をがらっと変えました。でも、中庭はそのままにしてあるんですよ。先代が好きな場所でしたからね。

どのような患者さんが来院されますか?

ここ周辺は昔から住んでいる方が多い一方、最近は新しい家も建ち、引っ越してこられる若いファミリー層が増えてきました。そのためお子さんから高齢者まで、幅広い年齢層の方にご来院いただいています。副院長である妻が小児科の医師で、予約制ではありますがお子さんの診察にも対応しています。

診療内容についてはいかがでしょうか?

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糖尿病や高血圧症など生活習慣病を中心に、内科全般と、胃潰瘍、炎症性腸疾患、大腸ポリープ、慢性肝炎など、こちらも消化器全般の症状・疾患の方が受診されます。肝炎に関しては、服薬によるインターフェロンフリー治療も当院で行っています。副作用が少ないとされ、高い効果が期待できる画期的な治療法で、国の医療費助成を受けることも可能ですよ。こうして幅広い相談を受ける中、地域の開業医として、「何となくおかしい」「原因不明の痛みが続いている」といった状態から、いかに病気を拾い上げられるかをいつも考えています。

スタッフさんもたくさん在籍されているんですね。

看護師が6人、医療事務が4人いますが、皆それぞれの役割をきちんと果たしてくれています。インフルエンザなどの予防接種に関しては、適した年齢やタイミングを医療事務スタッフが患者さんに説明して、スケジュールを立ててくれています。さらに院内の掲示板にもわかりやすく図にした手作りの表を掲示してくれているんですよ。看護師は医療機器の洗浄や、お口や喉を診るときに使う器具の滅菌といった細かい作業まで丁寧にしてくれます。また、検査時の介助だけでなく、患者さんが私には話しづらいことを代わりに聞いてくれるなど、診察の前後で患者さんのケアにあたってくれていますね。ですから、何か困ったことがあれば遠慮なく話していただきたいと思います。

診察や検査への不安を解消し、的確な診断へ

検査機器がかなり充実していて驚きました。

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目先の利益ではなく、患者さんに適切な医療を提供したいという思いで、惜しみなく設備投資をしています。例えば内視鏡には、狭帯域光観察システムを用いた小さな病変の発見に役立つ先端システムと、鼻から入れる経鼻タイプのスコープも導入しています。スコープや内視鏡装置は新しいモデルが出たら買い替えるようにしています。電子カルテもその時代のスタンダードに合わせて変えていて、5年もすれば新しいシステムに刷新しています。

経鼻内視鏡のメリットはどんなところにありますか?

何といっても患者さんの負担が少ないことですね。われわれ医師にとっては操作が難しいのですが、少しでも楽に検査を受けていただきたいので、当院ではメインで使用しています。大腸内視鏡検査も胃の検査同様に不安や痛みを気にする患者さんが多くいますが、ある程度の会話をしながらリラックスした状態で進められます。鎮静剤、いわゆる全身麻酔は、必要な場合や希望された場合を除いてかけませんが、痛みを訴える人も特にいらっしゃいません。もともと私が消化器を専門分野に選んだのも、内視鏡を手がけたいと思ったからでした。そうして総合病院などで長年磨いてきた技術が今、生かされているのかなと思います。

16列マルチスライスCTも設置されていますが、どんなときに活躍しますか?

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エックス線検査の結果、肺などに怪しい影が見られる場合や、頭を打つなどして数ヵ月後に起こる慢性硬膜下血腫を疑う場合などに活用しています。特にCTを入れておいて良かったなと思うのが、早期肺がんを見つけられたときですね。たまたま行った検査で病変が見つかるケースが多いのですが、早期発見できれば根治も不可能ではありません。当院では迅速かつ的確な診断をめざして、念のため全症例ダブルチェックを読影会社に依頼しています。オンラインのためスピーディーで、緊急の場合は数分以内に読影データをもらえるので、当日中に診断結果をお伝えできます。たとえ大丈夫だと診断されても、後で体調確認のお電話を差し上げるようにしています。そうすれば患者さんにも、私自身にとっても安心ですよね。

ここでできる医療を提供して、患者を元気にする

先生が診察時に心がけていることは何ですか?

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大きく3つあります。1つは言葉遣い。ご高齢の方を子ども扱いするような話し方はしない、どんなに慣れ親しんだ関係でも、相手を敬う言葉遣いを忘れないということです。2つ目は、聴診器を当てて、胸やおなかを触ることを心がけています。普段から聴診器を当てていないと、万が一患者さんの調子が悪くなったときに、胸の音やおなかの張り具合など違いがわかりませんからね。よくワンピースを着て受診されていた患者さんが、「ここに来るときは上下分かれた服を着る」とおっしゃっていて、ご理解いただけていることにうれしくなりました。そして3つ目は、患者さんを抱え込まないことです。

患者さんを抱え込まないとは?

新しい治療や専門外の領域には、私にもわからないことがあるものですから、一人で解決しようとせず、専門の医師に相談したり、病院に紹介したりしています。時には、それが取り越し苦労に終わることもありますが、めげずに、少しでも診断に迷ったら紹介することが大事ですね。迅速で的確な対応こそ、患者さんのためになることですから。

今後の展望について教えてください。

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地域の患者さんや病診連携先の病院との関わりを大事にしながら、現状を維持していきたいなと思っています。先のことを考えてばかりでは今がおろそかになってしまいますからね。今は高齢化社会を懸念して、在宅医療や施設が大きく取り上げられています。でもこれまでもそうだったように、10年後の医療がどうなっているのかは誰にもわかりませんし、現在とは違っていることが十分に予想されます。だからこそ当院では、十分な医療機器をそろえ、私自身も学んでいき、その時その時で標準とされる医療レベルを患者さんに提供していきたいと思っています。これからも当院に来てくださる患者さんが元気になってくれるように、的確な診断と治療を心がけていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

最近では、医療を取り上げるテレビ番組も多く、放映された翌日は、当院にも多くの患者さんが来院されることがあります。しっかりメモをとって来られる方もいますよ。患者さんは不安になり思い込んでいるだけのこともありますから、私からハンドブックなども活用して正しい情報を説明しています。それでも不安であれば、患者さんの気持ちを受け入れて薬や治療を止めてみることもあります。ただし、絶対にやめてもらっては困る場合、そのときは何としてでも患者さんを説得しますし、厳しいことを言うこともあります。正しいことはきちんと伝えていかなければ、絶対に患者さんのためになりませんからね。情報に左右されることなく、迷ったり不安なときは直接聞いてほしいと思います。

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