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米倉 新 院長の独自取材記事

米倉耳鼻咽喉科

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2021/10/12

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科 main

名鉄一宮駅・尾張一宮駅から徒歩7分ほどの「医療法人 米倉耳鼻咽喉科」。病院やマンションなどが立ち並ぶ大通りに面した同院は、1966年4月に開業。2011年4月にリニューアルされ、地域のかかりつけ医として地域住民に寄り添った診療を続けている。「患者さんにとって満足度の高い病院づくりを心がけています」と話すのは、二代目院長の米倉新先生。自身を“健康オタク”と表現し、ランニングや武道、ヨガが趣味であったりとプライベートでもアクティブに活動している。そんな米倉先生に、医師をめざした理由から診療に対する思い、今後の展望、趣味などについてざっくばらんに語ってもらった。

(取材日2017年8月3日)

愛する地元で、地域住民に寄り添った診療を

まず医師をめざした理由を教えてください。

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科1

小さい頃から本を読んで知識を蓄えるのが好きで、将来は何か学術的なことをしたいと思っていました。また、私の父が地元の開業医として活躍している姿を見て育ちましたので、自然と私も医師を志すようになっていました。進学先に藤田保健衛生大学を選んだのは、地元にある大学だからです。地元にこだわってこそ、より自由で発展的な診療が行えると考えました。そんななか、研修医時代にお人柄も技術も素晴らしい耳鼻咽喉科の教授に出会ったことで、最終的には父と同じ耳鼻咽喉科の医師になることを決めました。

2011年のリニューアルでこだわったことは?

当院もそうですが、一般的に診療室と処置室が一体となったオープンスペース形式をとる耳鼻咽喉科は多いと思います。しかし、今はインフォームドコンセントの時代で、患者さんに治療の過程をきちんと説明することが重視されています。そのため、リニューアルでは患者さんとマンツーマンで話ができるような空間づくりを心がけました。全体的にリラックスできる広々とした空間を意識しています。また、待合室にモニターを設置し、健康に関する情報提供も行えるようにしました。衛生面にも気を遣っていますが、実際に患者さんから「清潔感がある」とか「明るくてきれい」などと言っていただけるのでうれしいですね。

先代のお父さまから引き継いでいることはありますか。

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科2

父と私は性格が違うと思います。父は学者タイプで黙々と診療をするので、そういう真摯な姿がかっこいいなとは思っていたのですが。一方、私は自分から積極的にコミュニケーションをとり、人から考え方などを学ぶタイプだと思います。リニューアル時にも、父は私の考えを尊重してくれ、特に何も言われませんでした。ただ、父の信念である「地域住民に寄り添うこと」は今後も引き継いでいきます。当院の長い歴史の中で、地域住民の方々と築いてきた信頼関係を大切にしていきたいです。時代とともに医療も患者さんの主訴も変わっていくものですから、私自身も常に前進して、「ここに来てよかった」という価値を提供していける医師でありたいと思います。

治療には患者の「治そう」という気持ちも大切

どのような患者が多いですか。

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科3

父の頃から来てくださるご高齢者の方々を中心に、地元の皆さまに支えられていると心から感謝しております。多い疾患はアレルギー系疾患で、症状ですと鼻水などで来院される患者さんが大半です。鼻風邪などの場合は、「内科に通ったけど治らない」という理由の方が多いと思います。また、当院では睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も専門に行っています。30代後半から60代くらいまでの男性を中心に睡眠時無呼吸症候群に悩む方が増えており、大勢通われています。お子さんの場合は中耳炎や副鼻腔炎などでもみえますね。近隣の小児科との連携もとれていますので、ご紹介で来院されることも多々あります。

診療する上で大切にしていることは?

やはり、インフォームドコンセントです。患者さんにきちんと説明し、納得いただいた上で行う治療を大切にしています。患者さんの満足度を上げるために、「どうすれば治るのか」や「どれくらい時間がかかりそうか」といった不安を取り除いてあげる必要があります。痛みを伴う治療の場合も、必ず事前にご説明しています。また、最新医療や検査結果なども大切ですが、「人が人を診る」ことを忘れてはいけないと思っており、視診や触診による診断も大切にしています。その際も例えば触診の仕方には配慮しています。例えば、触れる前にひと言お伝えしたり、顔の向きを動かすときにも指でぐっと行うのではなく、手の裏でそっと動かすなど、できるだけ患者さんの気持ちを考えて強引に進めないように努めています。

これまでの患者さんとのエピソードで印象的だったことはありますか。

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科4

医局時代に、あるがん患者さんと出会いました。その方はご家族の仲が良く、手術後もご家族とともに前向きに治療にあたり、病気を治していかれました。その患者さんとご家族と接していて実感したのが、“気持ちと健康”のつながりです。病気は心の表れでもあり、「生きよう、頑張ろう」という気持ちがあれば、どんなに困難な状況でも人間は生きていける可能性が広がっていくのだと教わりました。その反面、気力がなくなれば可能性がそれだけで狭まってしまう場面にも出会いました。それは鼻風邪ひとつとっても同じなんです。患者さんが「治そう」と向き合えることが何より大切ですから、そう思っていただけるよう、気持ちと健康のつながりは常に意識して、診療にあたっています。

患者とともに満足度の高い診療を

健康を意識して行われていることや趣味はありますか?

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科5

私は自称“健康オタク”ですので、健康によいことについては積極的に情報収集して実践しています。例えば健康になるための食事も今ではさまざまな情報がありますよね。気になったものは実際に生活に取り入れてみて、検証しています。試してみて良かったものは、医学的な知見も絡めて患者さんに情報提供としてお話しすることもありますね。もともと運動が好きだということもあり、医療チームの一員としてマラソン大会に参加することも多いです。小学校から高校までは剣道、大学では中国武術、社会人からは空手、最近ではキックボクシングにも挑戦しています。また趣味でいうと、ここ4年くらいはチェロにも凝っていて、妻や地元の仲間と共に演奏を楽しんでいます。やはり医師という立場で健康指導するからには、自分自身、身体も心も健康であるべきだと思っていて、これからも自身と皆さまの健康づくりにはこだわっていきたいと思っています。

補聴器についてもご相談できますね。

はい。しかしながら補聴器についてはまだ一般的に偏見があると感じています。補聴器はただ音を大きくしたり、聴こえやすくしたりする機器ではなく、精密な人工臓器です。病院以外でも手に入れられますが、ぜひ対応している耳鼻咽喉科でつくっていただきたいと思います。お一人お一人の難聴の程度によって、精密に調節したうえでつくるものですから、きちんと専門家の目で診断することが大切なのです。また、補聴器をつけることに抵抗のある方も多いようですが、補聴器は眼鏡と一緒で自分の生活レベルを向上させるためのアイテムです。最近は小さくてカラフルなものや低価格のものなど、さまざまなタイプの補聴器があるんですよ。より普及していくといいなと思いますし、そのためにも私自身お役に立てるよう情報提供などに努めていきます。耳の聴こえに悩みのある方は、お気軽にご相談していただけるとうれしいです。

今後の展望についてお聞かせください。

米倉新院長 米倉耳鼻咽喉科6

患者さんの満足度の高い医院であり続けたいですね。私は、診療とは患者さんとつくっていくものだと考えています。これからもインフォームドコンセントを大切に情報提供をきちんと行っていくことと、そうして信頼関係を築き、患者さんに「治そうと」いう気持ちをもって臨んでいただける形をつくっていきたいです。また患者さんが診療を受ける以外にも、当院でなにか得るものがあったらいいなと思っています。例えば、当院の待合室のデジタルモニターでは病気以外の健康にまつわる知識も提供していて、こうした取り組みも続けていきます。そして私自身、先生といわれる立場であるからには日頃からきちんとした振る舞いを心がけて、これからも地域の方々に貢献していきたいと思います。

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