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中根 一憲 先生の独自取材記事

ひかりクリニック

(豊橋市/柳生橋駅)

最終更新日:2020/01/06

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柳生橋駅から徒歩5分、豊橋駅からは線路沿いに柳生橋駅へ向かい徒歩10分のところに「ひかりクリニック」はある。中根一憲先生自身が幼少期に喘息や鼻炎などを患い複数の病院に通った経験から、アレルギー症状を総合的に診療するクリニックとして開業。内科・アレルギー科・小児科を標榜するが、目や耳、皮膚に関する診療も対応。一方、病状によっては適切な医療機関を紹介するなど、患者にとって最適な医療をめざしている。他科との連携や総合的な診療のため、常に新しい医療知識を求めて勉強を続けているという中根先生。腰が低く、謙虚な物言いで、継続的な治療が必要なアレルギー患者にとって信頼できる主治医となりそうだ。今回は中根先生に開業の経緯から、新しい治療法についてさまざまに語ってもらった。
(取材日2019年12月3日)

アレルギーの病気を含め総合的に診るクリニックを開院

20年以上、この地で診療をされていますが、先生の開院の経緯と患者さんの来院の経緯は?

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1997年の開業ですので、今年で23年目です。私は、この地方の出身ではないのですが、豊橋との縁は大学から研修終了後と博士号取得後の2度、この地域に派遣されたことがきっかけです。開業前に専門修業のため大学や東京、名古屋の病院に勤めましたが、食べ物や街の雰囲気に惹かれて、この地に骨を埋めるつもりでやってまいりました。地縁のない場所での開業ですが、ご近所の患者さん以外は、ほとんどクチコミと他の医療機関や患者さんの紹介で来られます。最近は子どもの頃に通っておられた患者さんが大人になって、お子さんを連れてこられるようになりました。親子2代で通ってもらえることはうれしいことですね。

患者さんはどのような症状を訴える方が多いのですか?

地元の豊橋の方は、アレルギーの症状以外に、風邪や胃腸炎などの急性の病気、生活習慣病で来られます。周辺の豊川市、新城市、田原市、湖西市、浜松市、蒲郡市、岡崎市などからは、ほとんどがアレルギーの症状で来られます。アレルギーの症状は肺に喘息、皮膚にアトピー、鼻に鼻炎、目に結膜炎など、さまざまな症状が出ます。その症状ごとに、複数の診療科にかかることも多くあります。私自身、幼少期に喘息や鼻炎、中耳炎で小児科と耳鼻科を別々に通った経験から、両方まとめて診てくれる病院がないかと思ったことが医師をめざすきっかけでした。当院は浅く広くではありますが、耳や鼻、目、皮膚についても診療しておりますので、大人も子どもも複数の医療機関にかかるのが面倒という患者さんが多く来られます。

耳や鼻、目、皮膚まで診療できるクリニックは珍しいですね。

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珍しいかはわかりませんが、開院までに内科を中心に小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科で修業し、臨床経験を積んできたので、浅く広く一通りの診療はいたします。ただ、自分の分をわきまえておりますので、より専門的で高度な治療が必要であると判断した場合は、患者さんに専門の医療機関を紹介するようにしています。また、アレルギーに限らず、患者さんにはより良い医療を受けていただきたいので、やはり、浅くではありますが各科の病気を広く総合的に診察できるように各種医学雑誌や、メディアの医療番組もチェックするように心がけています。その上で患者さんの病状に応じて適切な医療機関をご紹介できるよう周辺の専門医や総合病院、大学病院との連携に力を入れています。

患者が望む、患者に適したより良い治療を

広く総合的に診療する上で心がけていることはありますか?

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常に新しい知識を身につけることです。当院での診療はもちろん、患者さんをご紹介する際にも知識がなくては判断ができません。医学は日進月歩で、進歩しております。最新の知識を得るために先ほどお話した通り、各医学雑誌や、メディアの健康、医療番組をチェックし、疑問点を各診療科の専門医の先生に教えていただくことが大切だと思っております。よく、患者さんにメディアで取り上げられた話題について質問をされますので、テレビの健康、医療番組はすべて録画をして、専門外のことも含めて診療後に内容を確認するのが日課です。テレビやメディアで紹介された内容を、患者さんへの説明で使うこともあります。

図や写真を使って患者さんに説明されることが多いそうですね。

はい。実際に目で見たほうが、患者さんがわかりやすいですよね。例えば、皮膚が傷つくと治そうとして皮膚が厚くなり、アトピー性皮膚炎になることがあります。同じように咳をしすぎて気管支が傷つくとそれを治そうとして気管支内の内側の壁が厚くなり中の息の通り道が狭くなります。そして息をするとゼイゼイ、ヒューヒューと気管支から音がします。これが喘息です。気管支が傷つくということはイメージしづらいですから、正常な気管支と傷ついた気管支の絵や写真をお見せして患者さんにご説明します。わかりやすさという点では、できるだけ専門用語は使わないようにしています。患者さんの知識に合わせて、わかりやすいかみ砕いた表現を用いるように心がけています。

わかりやすい説明に心を砕いておられるのですね。

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治療には「最善」と「最適」がある、というのが私の持論です。最善は治療ガイドラインに書かれている方法といえますが、必ずしも全員がそれを望んでいるわけではありません。例えば、肝臓を患って、お酒を飲まなければ余命は15年、週に1度飲むと12年になるとします。そうなった時、断酒をしてできるだけ長生きをしたい人もいれば、数年の違いならばお酒を飲む生活を続けたい人もいるのです。重要なのは患者さんと医師が合意して、その患者さんに合った治療を進めることですから、病状や治療法をしっかりと理解してもらえるよう説明には気を配っています。

副作用の少ないアレルギーの体質改善治療に注力

アレルギーの専門家として、診療でこだわっていることはありますか?

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こだわっているというと大げさになりますが、総合的に診療する上で、必然的に飲み薬が多くなるためできるだけこれを減らすように工夫しています。同様に、塗り薬は患者さん毎に個別に調合して処方しています。こうすることで、多くの薬を塗る手間を省いています。またアレルギー科は外用薬が多いので、患者さんに使い方を細かく説明し、実際に私の目の前で使ってもらい正しい使用法をチェックしております。例えば、喘息の吸入薬は練習用の器具を患者さんに差し上げ、これで練習した後で本番の吸入をしていただきます。また、アトピー性皮膚炎の塗り薬も、私の目の前で塗ってもらい、正しい塗り方を覚えていただきます。

今後の展望をお聞かせください。

現在、アレルギー性鼻炎の体質改善治療である舌下免疫療法に力を入れています。これは、自宅で1日1回、アレルギーの原因物質を口から取り入れ、その物質に対する抵抗力をつけアレルギーの症状を出なくすることをめざすもので、注射で原因物質を入れる皮下免疫療法に比べて、副作用の割合が極めて低いものです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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私はまだまだ勉強中で患者さんから教わることも多いのですが、どのようなことでも気軽にご相談ください。私にできることは最大限お手伝いさせていただきます。診察にいらっしゃる際は、お薬手帳や検査データなど、これまでの治療内容がわかるものをご持参ください。過去の患者さんの治療情報は多ければ多いほどより良い治療につながると思っております。

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