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近藤 薫 院長の独自取材記事

こんどうクリニック

(名古屋市名東区/本郷駅)

最終更新日:2021/10/12

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名東区極楽の住宅街にたたずむ「こんどうクリニック」。1999年11月11日に開業してからおよそ20年、この地域の健康を内科・外科の両面から見守ってきた。近藤薫院長の信条は「スペシャリストよりもゼネラリストでありたい」というもの。専門性を究めるよりも、地域住民のさまざまな症状に幅広い知識で対応し、何かあった時、真っ先に頼れるかかりつけ医をめざしたいという。自身もこの地域で暮らしながら、患者との関係を築いてきた近藤院長。広く開放感のある待合室には患者手作りの作品が多数並んでいることから、なじみの患者も多いことがわかる。患者への感謝と医師としての誇りを胸に、地域に根づいて診療を続ける近藤院長。患者思いの優しい人柄がうかがえるインタビューとなった。

(取材日2019年9月24日)

地域住民のニーズをくんだ診療を

先生の診療に対する思いをお聞かせください。

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私がめざしているのは患者さんの満足のいく治療をすること、当院で治療した患者さんの症状を改善に導くことです。勤務医時代は外科の専門的な技術や知識を習得してきましたが、開業しておよそ20年、地域の患者さんが求めているものは専門性よりも、より広範囲のさまざまな症状にまず対応することだと感じています。「とりあえずあの先生に診てもらえたら安心だよね」という感覚で来ていただけるクリニックでありたいです。専門に対してのプライドもありますが、実際患者さんが、かかりつけ医に期待しているのは「まずは診てくれて、もし難しい状況になったら他の医療機関や良い医師を紹介してくれる」クリニックではないでしょうか。地域によって差があるとは思うのですが、ここではとにかく医療の最初の窓口の役割を果たすことが開業医として非常に大切なことだと、私は思っています。

呼吸器内科・消化器内科・外科・リハビリテーション科など複数の科を標榜されていますね。

何が専門なのかとけげんな顔をされることもありますが、幅広く診られることがわかるようにあえて専門性を強調していません。内科も外科も診ることができるのが当院の強みでもありますからね。風邪やインフルエンザはもちろん、ケガや捻挫、骨折などの患者さんもいらっしゃいます。とはいえ、私の専門分野である呼吸器や消化器関連の疾患を持った患者さんも多いですね。年齢層は、お子さんからお父さん・お母さん世代、おじいちゃん・おばあちゃん世代まで幅広く来ていただいており、家族のかかりつけクリニックとしてお力になれているのではないかと思います。

幅広い知識をどのように身につけていったのでしょうか。

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勤務医時代、外科医師としてスタートしたのですが、内科のことがわかっていなければ外科はできないと考えています。スポーツで例えるなら、内科が前線で外科がゴールキーパー。前線の動きがわからなければ、後ろで守ることはできません。外科を診ていたら内科的知識もついてきました。また医療は日々勉強なので、開業後に患者さんから学ばせていただいたことはたいへん貴重だと思っています。しかるべき先生から教えていただいたこともあるのですが、実際は患者さんから学んだことがすごく多いですね。患者さんから学んで次に同じような患者さんが来たらそれを応用していくということの繰り返しです。

地域に根づき患者とのコミュニケーションを大切に

この名東区で開業したきっかけは何だったのでしょうか。

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実家が名東区で、高校も名東区でしたからここは私にとってなじみが深い地域なのです。現在も近所に住んでいます。開業を考えた時にいろんな場所のお勧めがあったのですが、やっぱり長いこと開業医をやるのであれば、もし何かあったときにすぐ駆けつけることができるように、家の近くがいいということで、この場所に決めました。私の通勤時間も短くて済みますしね。名東区は全体的には新興住宅地で転勤族の方も多いですけれど、1本路地に入ると古い町並みもあり、長く暮らしている方々もいらっしゃるような土地柄です。開業当初も医療機関が充実している地域でしたが、この20年でもっと増えましたね。その中でも当院を選んで来てくださっている患者さんに感謝しています。

広い待合室にある大きなテーブルや、飾られた手作りの作品が印象的ですね。

テーブルは開院当初からのこだわりです。病院では受付のときに問診票を書きますが、立って書いたり、ボードに紙を貼りつけて書いたりするのは私自身、書きにくいと思っています。そこで、座って書けるようにテーブルと椅子を用意しました。また、ティーサーバーを置いているので、テーブルについてお茶しながらお待ちいただけます。お子さんが待ち時間中にここで勉強したり、読書したりしていることもあるのでほほ笑ましいですね。待合室に飾っている作品は患者さんが作ってくれたものです。患者さんと仲良くなってくると、自分で作った作品を頂いたりするんですよ。待合室に飾ることにしたら他の患者さんも持ってきてくださるようになり、どんどん増えましたね。一般的にクリニックの待合室はそこまで広くないと思うのですが、幸い広くとることができたので、大きな机と患者さんの作品が当院の個性となっています。

院内の設備について教えてください。

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CTやエックス線、経鼻胃内視鏡、超音波、心電図、各種リハビリ器具などがあり、標榜科の検査に対応できる機器をそろえています。開業当初、CTはなかったのですが呼吸器内科を標榜していると、健康診断で引っかかったので詳しく診てほしいという要望が多くなりました。しかし、呼吸器は胸部写真一枚では判断しにくいことも多いです。せっかく来たのにいきなり大きな病院に紹介状を書きましょうとなるのも心苦しいということで、開業してから3、4年ぐらいでCTを導入しましたね。 今のは2代目ですが、やはりCTがあると自信を持って診察ができ、他院への紹介もスムーズですから、導入して良かったと思っています。

育ててくれた患者に感謝し、どんなときも全力を尽くす

医師になって良かったことは何でしょうか。

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自分が仕事をして人が喜んでくれる、さらに患者さんの家族にも喜んでいただけることですね。どんな仕事だって顧客の方が喜んでくれたらうれしいという感覚があると思いますが、他の仕事よりもそれが強いんじゃないかと思っています。それに若い頃は、自分の腕を磨いて、できなかった手術がだんだんできるようになってくるのがうれしくて仕方なかったです。もちろん上司から教わるのですが、患者さんが手術させてくださって、できるようになっていったので私が患者さんに感謝しないといけないくらいなのに、患者さんが私に感謝してくれるんですよね。おまけに給料までもらえるなんて、なんて良い仕事なんだと思ったのを覚えています。今はまたちょっと違った気持ちで治療にあたっていますが、もし生まれ変わったとしてもまた医師になりたいですね。

趣味や休日の過ごし方を教えてください。

休日は妻と一緒にゴルフを楽しんでいます。子育ても終わっていますので、休みの日はできるだけ行くようにしているんですよ。現実的には多くても週1回しか行けませんけどね。学生時代はラグビーをしていましたので、今もテレビでよく観戦しています。ちなみに今と違って私たちの時代は研修制度がなく、卒業したら即入局だったんですよ。どこにするか決めないといけない時に外科を選んだのは、当時どちらかというと内科より外科のほうが体育会系の風潮があったからでした。私にとっては体育会系の世界のほうがなじみがありますからね。

名東区の患者さんにメッセージをお願いします。

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開業医を20年もやっていると、どうしても亡くなられていく患者さんがいらっしゃいます。仲の良かった高齢の方が順番に亡くなられて、寂しいなと思っているんですよね。もちろん私より上の世代の人で、自然のなりゆきで仕方がないんですけれど、そういう人たちの顔が一人ひとり走馬灯のように巡るんです。長く来てくれている人は患者さんではあるのですが、私にとっては友達みたいなもの。医師として病気を治すというのが本来あるべき姿なんですが、難しい病気というのはいっぱいあって、病気の患者さんに寄り添っているだけのこともあります。病気を治してずっと生きることができればいいのですが、やっぱり寿命というものがありますからね。だから、今通ってくれている元気な方には、私も一生懸命診るから1年でも、2年でも、とにかく元気で長生きしてよね、と伝えたいです。

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