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宮田 隆史 副院長の独自取材記事

宮田クリニック

(名古屋市緑区/有松駅)

最終更新日:2025/06/09

宮田隆史副院長 宮田クリニック main

江戸時代からの絞り染めの伝統が今も息づく有松。その歴史を刻む石畳の道沿いにたたずむ「宮田クリニック」は、半世紀以上にわたり地域医療を支えてきた。同院は現在、2代目院長の宮田光隆先生と、息子であり副院長の宮田隆史先生が主に診療にあたっている。「医師を志した時から、地域に根差したかかりつけ医になりたかった」と穏やかに語る隆史副院長。勤務医時代には、救急科や精神科をはじめ多岐にわたる診療科にて研鑽。その豊富な知見を生かし、患者の多様な悩みに寄り添う。温かく誠実な人柄と、「生まれ育った有松が大好き」という深い地元愛により、地域住民から厚い信頼を寄せられている。そんな隆史副院長に、クリニックの特徴や継承への思い、そして未来への展望について話を聞いた。

(取材日2025年4月22日)

包括的な医療を提供し、生まれ育った地元に恩返しを

クリニックの歴史や現況を教えてください。

宮田隆史副院長 宮田クリニック1

当院は1960年代に祖父が「宮田医院」を開業し、父が2代目、そして私は3代目として一昨年から副院長を務めています。現在は父と私の二診制で診療を行い、同じく医師である母も非常勤として従事しています。子どもの頃から両親の働く姿を見て育ちましたが、患者さんに寄り添い、さまざまな症状に向き合う姿勢は、「すごい」の一言。一緒に働くようになり、医師として改めて尊敬しています。その背中を追いかけながら努力を重ねていますが、やはり同じように仕事をこなすのは簡単ではありません。しかし、1年後を目途に父から院長職を引き継ぎたいと感じております。祖父の代から通ってくださっている方や、私がランドセルを背負っていた頃を知っている方もいらっしゃいます。ですから、私の一番の目標は、地域の皆さんへの恩返し。より診療の幅を広げ、より地域に貢献できるクリニックにしていきたいです。

クリニックの診療方針を教えてください。

「地域とともに、あなたの健康を支える。」が当院の理念。小さなことでも「まず初めに相談したい」と思ってもらえるような存在になりたいですね。幅広い症状に対応できるのが当院の特徴。私は総合診療科を軸に、精神科や皮膚科、脳神経内科、小児科など、さまざまな分野で経験を積んできました。体の不調だけでなく心のケアも含めて、笑顔でいられる「健康の窓口」のような場所でありたいです。スタッフの人数も多く、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合えるのも当院の強み。これまで大切にしてきた信頼と温かみを守りながら、行きつけの喫茶店に悩みを打ち明けるような感覚で、気軽に足を運んでもらえるクリニックをめざしています。

先生の専門である総合診療科について教えてください。

宮田隆史副院長 宮田クリニック2

総合診療科は特定の臓器や病気にとらわれず、患者さんの「人生そのもの」に寄り添う医療です。お子さんから高齢の方まで、困ったことがあれば何でも話せる、そんなかかりつけ医をめざしています。勤務医時代には救急医療が充実した病院で、緊急時の対応や幅広い症状の診断など多くの経験を積みました。その経験は、現在の地域医療の現場でもとても役立っています。また必要に応じて、より専門的な治療が受けられる医療機関へつなぐのも、かかりつけ医の重要な役割であると考えています。最近は、美容皮膚科にも力を入れています。今後も時代のニーズに応えながら、より多くの方々を笑顔にしていきたいです。

「あなたの先生」として、一人ひとりの人生に寄り添う

医師をめざしたきっかけを教えてください。

宮田隆史副院長 宮田クリニック3

やはり幼い頃から両親が働く姿を間近で見てきたことですね。物心ついた頃には「将来は医師になる」と自然と思っていましたし、医師になるということは、当院を継ぐことだと意識してきました。総合診療科を専門としたのもかかりつけ医として、大好きな地元に貢献したいと思っていたからです。今は私の仕事を両親に認めてもらい、早く医院を継承したい。両親が引退する時は、安心して穏やかな時間を過ごしてほしいですね。また、学生時代から心の健康にも関心があり、勤務医時代には精神科でも学ばせていただきました。現代はメンタルの不調を抱える方が多く、心のケアに関わる機会も多いんです。私と話すことで患者さんのお気持ちが少しでも楽になれば、こんなにうれしいことはありません。

めざしている医師像は?

困った時、「相談したい」と真っ先に思い浮かべてもらえるような医師。「何科の先生」ではなく「あなたの先生」として、人生に寄り添う存在でありたいと思っています。自然と悩みを打ち明けられる、行きつけの喫茶店のマスターのような存在が理想ですね。診療の際には、患者さんが「本当に悩んでいることは何か?」をしっかりくみ取ることを心がけています。患者さんによって、できること・できないことがありますが、今できることに焦点を当て、「受診して良かった」と感じていただきたいですね。診療中は、笑顔になって帰ってもらえるように努めています。当院は医師が私と両親の3人在籍しており、比較的落ち着いて話ができるのも強み。これからも、患者さんにしっかり寄り添えるクリニックであり続けたいと思っています。

医師としてうれしいのはどんな時ですか?

宮田隆史副院長 宮田クリニック4

やはり、感謝の言葉をいただいた時ですね。当院は訪問診療にも取り組んでいるのですが、患者さんのご自宅で患者さん本人やご家族と関わる時間はとても長く、その中でも看取りの場面に立ち会うこともあります。長年のお付き合いを経て「来てくれてありがとう」と思っていただけるのであれば、訪問診療をやっていて本当に良かったと感じますね。医師としての私のやりがいになっています。また、訪問診療から学んだのは、必ずしも薬や注射だけが医療の答えではないということ。ガイドラインにとらわれず、「この方にとっての最善とは何か?」を常に考えるようになりました。今後もクリニックでの診療に加え、人生の最期まで支えていける医師でありたいです。

伝統を守りつつ、地域の笑顔を増やしていきたい

スタッフの皆さんについて教えてください。

宮田隆史副院長 宮田クリニック5

当院のスタッフは本当に仲が良く、皆明るいです。両親も常々「クリニックの良い雰囲気は皆のおかげ」と話しています。長く勤務されている方も多く、中には30年以上にわたり、当院を支えてくださっている方もいます。私よりもこの場所を知っているスタッフですので、勉強になることも多く、日々助けられています。そんなスタッフは、当院の誇りであり、宝物のような存在。近い将来、私が院長に就任することで不安に思うスタッフもいるかもしれませんが、これまでの信頼関係を大切に、安心して働ける環境づくりに注力します。

今後の展望について教えてください。

これまでどおり「健康の窓口」として、地域の皆さんに真っ先に選ばれる存在であり続けたいですね。そして患者さんとの対話の時間は何よりも大切にしたい。そのためにも、しっかりお話しできるような診療体制を整えていくつもりです。また、伝統を守りつつも、地域のニーズに応じて柔軟に変化していくことも必要だと感じています。例えば、地域にはファミリー層が増えていますので小児科にも注力し、お子さんとも長いお付き合いをしていきたい。近隣学校の学校医の役目も父から受け継ぐ予定です。待ち時間の緩和に向けた予約システムの導入や、オンライン診療の活用など、時代に合った取り組みにも挑戦していきます。

読者にメッセージをお願いします。

宮田隆史副院長 宮田クリニック6

大好きな有松で、これからも地に足をつけて、皆さんとともに歩んでいきたいです。当院も、健康のためだけの場所ではなく、気が向いた時にふらっと立ち寄れる喫茶店のような存在になれたらと思っています。実は私は紅茶が好きで、つい先日、紅茶検定に合格しました。待合でふるまう日が来るかもしれません。もしかしたら、クリニックの隣で喫茶店を開いているかも……(笑)。これからは、地域の皆さんが笑顔になれるような、楽しい取り組みをしていきたいと思っています。ぜひ気軽にお立ち寄りください。

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