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加藤 清弥 院長の独自取材記事

加藤内科

(名古屋市中川区/高畑駅)

最終更新日:2021/10/12

加藤清弥院長 加藤内科 main

地下鉄東山線・高畑駅から徒歩2 分、市バス・高畑三丁目の前という交通至便な立地にある「加藤内科」。2000 年より先代の後を受け継ぐ 2代目院長の加藤清弥先生は、総合内科と糖尿病の専門医であり、内科・小児科・皮膚科と幅広い領域をカバーする。生活の利便性が高いこの地域において、何でも相談できる身近なかかりつけ医として欠かせない存在だ。健康スポーツ医や介護支援専門員の有資格者でもある加藤院長が、直接運動や介護のアドバイスを行うほか、管理栄養士の有資格者も在籍し、生活全般の相談に乗れる体制を整えている。「先進の医学を勉強し、患者さんの治療に生かすことが私の使命だと思っています。」と語る加藤院長。患者目線を大切に、朗らかで気さくに対応してくれる頼もしいドクターだ。

(取材日2016年5月11日)

遺伝の世界が医学への関心を深めるきっかけに

医師をめざしたきっかけを教えてください。

加藤清弥院長 加藤内科1

私は 末っ子の長男なので、待望の跡取りでした。父がちょうど内科を開業した年に私が生まれ、両親は開業したばかりの忙しい時期だったので、祖父が面倒をみてくれましたね。だから、幼少期はおじいさんっ子でしたよ。小学生時代は外で遊ぶことが多くて、この近辺も今ほど舗装されていなかったので、自然もたくさんあり、友達と公園で虫を採ったり、草花に親しんだりしていました。自由に育てられたので、親から「医者になりなさい。」と言われたことはなかったんですが、幼い頃から家業を継ぐのかなという思いはありましたね。高校生になって生物の授業で遺伝を学ぶと、それがすごく面白くて。生命の不思議に関心を持つようになりました。自然科学を通じて医学を勉強したいという思いが強まったかなと思います。

開業に至る経緯を教えてください。

藤田保健衛生大学を卒業後、遺伝についてもっと学びたいと大学院で分子遺伝学を専攻しました。研究テーマは、エストロゲン合成酵素の遺伝子の発現調節です。 1993年から2年間ほど、救急外来に力を注いでいる名古屋第二赤十字病院で内科研修をし、救急医療や内科の基礎を学びました。その後、藤田保健衛生大学の教授から内分泌・代謝内科の助手にならないかとお誘いを受けて、6年間ほど大学病院に勤務。外来と病棟の仕事と並行して、人工すい臓を使ってインスリン抵抗性の臨床研究をしたり、甲状腺がんの発がんについて基礎研究もしていました。父が高齢になり、「そろそろ診療所を継いでほしい。」という話が出て、いよいよ具体的な期日を挙げて引退すると切り出された時に、父の診療所に通院されている患者さんに迷惑をかけてはいけないと開業するに至りました。

どんな患者さんがいらっしゃるんですか。

加藤清弥院長 加藤内科2

近隣住民の方が中心ですが、年齢層は0歳から90歳以上までと幅広く、3世代・4世代で来院される患者さんもいらっしゃいます。最近周辺に企業も増えてきたので、勤務先から近いということでおみえになる方も増えています。温かくて優しい方が多いですよ。専門の糖尿病、高血圧症、高脂血症のほか、風邪や下痢、皮膚疾患など多岐にわたって診ています。また、予防接種、健康診断も行っています。当院は、診察してほしい時にいつでも気軽に行って診てもらえるような、患者さんにとって身近な「医療のコンビニ」のような存在になれたら良いと思っています。

地域のドクターとして生活習慣全般の改善をサポート

ご専門とされている糖尿病の治療にはどんな特徴があるのでしょうか。

加藤清弥院長 加藤内科3

2008 年からメタボ健診が始まり、生活習慣病を若い頃から予防していこうという流れがありますが、社会の高齢化に伴い、現在では高齢の糖尿病患者さんが増え続けているのが現状です。糖尿病治療の難しいところは、薬を飲んだら「はい、良くなりました。」というものではなく、食生活や運動などの生活習慣の見直しが大切だということです。当院では、食事に関しては管理栄養士がスタッフに在籍しているので、管理栄養ソフトを用いて栄養指導を行っています。運動療法は健康スポーツ医の私が直接指導しています。また、学会や講演会に参加して先進の治療も取り入れるようにしています。糖尿病の進行によってはインスリンの自己注射が必要になってきますが、外来でインスリンの量や注射の打ち方を教えてもらえる糖尿病の専門医をインターネットで調べて、当院に来院される患者さんもいらっしゃいます。

先生が糖尿病の専門医なので、患者さんも安心されますね。

開業した当時は、中川区の開業医で総合内科の専門医はほとんどいなくて、糖尿病の専門医に関しては私が先駆けでした。昔は糖尿病の薬が少なかったんですが、今は日進月歩で研究が進んだ結果、薬の種類も非常に増えています。一方、患者さんにはオーダーメイド医療が求められています。個々の患者さんに合った薬の組み合わせでないと病状がなかなか良くならない場合があります。つまり、薬の種類が多くなったことにより、どの薬を処方するかの判断が難しくなってきているのです。そういう意味でも、糖尿病の治療で困っている患者さんは、専門性の高い医師に診てもらいたいという志向が強いと思います。病診連携も積極的に行いつつ、オーダーメイド医療で個々の患者さんに合わせた治療をすることが大切ですね。

先生ならではの診療スタンスはありますか。

加藤清弥院長 加藤内科4

患者さんが医療サービスを受けた時に、今の医学で最大限の利益を享受できるように治療していますし、EBM(医学的根拠に基づいた治療)でより良い予後をめざし、迅速で正確に治療することを心がけています。診察に時間がかかる日もありますが、患者さんの待ち時間を減らすために的確な診断を素早くできるよう意識して診察にあたっていますし、その日のうちに診断結果が出ない場合でも、なるべく早く最終結果を出せるようにスケジューリングしています。

気軽に利用できるクリニックをめざす

休日はどのように過ごしていらっしゃいますか。

加藤清弥院長 加藤内科5

高校2年生、中学3年生、小学6年生の子どもがいるんですが、休日は家族サービスをしていますね。今年の4月、自転車好きな娘の「桜を見に行きたい。」というリクエストで、鶴舞公園までサイクリングに行きました。後で、「さすがにあそこは自転車で行くには遠いから、お尻が痛くなった。」と言われました。他には、患者さんに具体的な説明ができるように、余暇の時間に筋トレやウォーキングをして効率的に運動できる方法を考えながら体型維持に気を配ったり、健康に良いとされる流行りものの食品を試したりもしています。医学的に良いと言われていることをそのまま患者さんに伝えるだけでなく、自分で楽しみながら実践して良いと思ったことも話題にしています。

今後の目標を教えてください。

町の診療所なので、みなさんの健康管理をすることによってこの地域の社会生活を守っていきたいですね。病気になると、晩御飯を食べてテレビを見ながら笑うというような何気ないこともできなくなりますから、ささやかな幸せを保てるよう、地域の健康づくりに貢献していきたいと考えています。あと、診療所には医師が私1人しかいないので、自分が病気にならないよう今後も健康維持を実践していきたいですね。おかげさまで今まで一度も病気で仕事を休んだことはありません。「先生、働き詰めですね。」と言われることもありますが、24時間365日、体の許す限り仕事をしてもいいという思いはあります。医師として働いていることに幸せを感じているし、患者さんにとって役立つ知識を勉強して伝えられるというのもやりがいがあって、ありがたい職業だなと思っています。地域のみなさんが快適な社会生活を健康に送れるようサポートしていきたいですね。

読者のみなさんへメッセージをお願いします。

加藤清弥院長 加藤内科6

仕事が忙しかったり、病院での待ち時間が長いという理由で、発病して何箇月もたってから来院される方がいらっしゃいます。そういう方のためにも、できるだけ待ち時間を減らすよう努めています。調子が悪ければ気軽に早目に来てください。「健康は笑顔につながる」をモットーに、スタッフ一同団結して、地域の健康と笑顔を守っていきたいと思っています。

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