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端山 暢郎 院長の独自取材記事

犬飼胃腸科

(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)

最終更新日:2019/11/07

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古くからの商店街や住宅が立ち並ぶ瑞穂区御劔町で、およそ35年にわたり診療を続けてきた「犬飼胃腸科」。2016年10月から現職の端山暢郎(はしやま・のぶお)院長は、大学卒業後、故郷である岐阜県内の大学病院や総合病院で経験を積んだ後、同僚とともに一宮でクリニックを開業。その後、縁あって同院の院長に就任した。現在はシニア層の患者を中心にさまざまな悩みに応じ、胃・大腸の内視鏡検査にも注力。外来診療に加えて在宅医療にも取り組むなど、精力的に地域医療に取り組んでいる。「臨機応変さが自分の強み」と自身を評し、患者のちょっとした相談にも耳を傾ける端山院長に、診療に対する思いを聞いた。
(取材日2017年9月12日/再取材日2019年10月7日)

あらゆる年齢層が足を運びやすい診療所をめざす

どのような患者さんが多いですか?

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高齢の方が中心で、胃や大腸の内視鏡検査を希望するミドル世代も多い印象です。症状も、風邪、腰痛、足にたこができたなどいろいろです。体調を崩した時、どの診療科にかかれば良いかわからないといった経験は誰しもあるでしょう? そのとき、何でも相談してもらえる存在でありたいと思っています。世代を問わず、気兼ねなく足を運んでただきたいですね。また当院では午前と午後の診療の合間に往診に出ています。この辺りは下町ですから、在宅医療を必要とされる方も多いんです。厚生労働省が定める要件を満たす機能強化型在宅療養支援診療所として、地域全体で患者さんを見守れる体制をつくっていきたいと思っています。患者さんに関わるのは、医師や看護師、ケアマネジャーだけではなく、近所の人まで世話を焼いていることだってありますよね。さまざまな人たちで、患者さんを見守るのが大切だと思います。時におせっかいなこともありますけどね(笑)。

貴院で行われている内視鏡検査について教えてください。

胃と大腸の内視鏡検査を行っていて、胃の検査は経口と経鼻の両方に対応可能です。大腸内視鏡検査ではポリープが見つかった場合その場で日帰り手術ができます。といってもどんなポリープもすべて取らないといけないのではなく、取るべきものと取らなくてよいものを見分けることが大切です。当院の内視鏡システムは毛細血管の様子を詳しく見るための「狭帯域光観察」という技術とズームカメラが備えられていて、検査をしながら切除術の必要性を判断していきます。従来方式であれば組織の一部を取って検査を行い、結果が出るまで1週間程度待ってから切除術を行っていたのですが、そのタイムラグがないので患者さんへの負担が少ないと思います。最近、内視鏡システムを一新したので、より精度にこだわった検査が提供できる体制となりました。

新しく導入した内視鏡システムにはどのような特徴があるのですか?

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以前のものと比べて画質が良くなったので、小さな病変も見つけやすくなりました。現在、検査で求められているのは微小な病変の発見ですからね。血管の走行や形状なども把握しやすくなり、検査精度の向上につながったと感じています。胃も大腸も内視鏡検査を受けるとなると、事前の絶食が必要ですし、検査自体に多少なりとも抵抗感を覚える方は少なくないと思います。当院では曜日は限定されますが、胃と大腸の内視鏡検査を同日に実施できる体制を整えていますので、忙しく働かれるビジネスパーソンの方や、何度も受診するのが難しい方などにも検査を受けやすいかと思います。

帰宅後「あれ?」と思ったらもう一度聞きに来てほしい

患者さんと接する上で先生が心がけていることはありますか?

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日頃から、患者さんと目線の高さをそろえるようにしています。かつての医師は「お医者さま」として敬われていましたが、そもそも僕にとって患者さんは年上の方が中心で、皆さん人生の大先輩。医師だというだけで偉そうなのはおかしいですからね。かといってあまりへりくだりすぎるのも変かなと思うので、同じ目線の高さでお話ししたいと心がけています。患者さんへの接し方はその方によって変わります。丁寧な説明も大切ですが、中にはあまり詳しい説明を求めない方もいらっしゃるんです。極端な話、そういう方には「大丈夫でしたよ」で終わるかもしれない。その一言で安心して帰れますからね。反対に、特に若い人の場合は詳しい説明を聞きたい方が多いので、きちんと説明しています。その人に合わせた接し方を通して、安心していただく。いろんな患者さんとの出会いを経て、こう考えるようになったのだと思います。

丁寧に説明していただけると、患者さんの理解も深まりやすいでしょうね。

わかりやすいと言っていただくことは多いかと思いますし、気軽にクリニックを利用してもらいたいと私自身思っていますから、気兼ねなく相談していただきたいですね。時には、他院で受けた検査について「これってどういうことでしょうか?」と相談されることもありますよ。診察から帰った後に心配事が出てきたら、また来ていただいて聞いてもらって構いません。心配を取り除くことの方が大切ですから。院外処方にしているのも、患者さんにとって便利だからです。例えばちょっと難しい病気で大きな病院にかかって、特殊な薬を処方された患者さんがいたとして、院外処方であれば基本的にどのような薬でも対応できます。在宅医療をしていると抗がん剤や痛み止めの麻薬が必要な方もいらっしゃいますから、どんな薬でも処方できることが何よりも大事です。「こんな薬出せる?」というご相談もいただきたいですね。

健康を維持していく上でのアドバイスなどございますか?

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何においても大事なのは早期発見・早期治療ですから、健診や検査は定期的に受けていただきたいですね。特に最近では若年層の消化器がんも増えている印象ですし、ピロリ菌除菌が胃がんのリスク予防につながるともいわれていますから、若いうちから検査を受けておくと良いでしょう。とはいえ、特に悪いところがなければ検査を受けるタイミングはなかなかつかめないものですよね。それなら、例えば結婚や、家族が増えたなど、人生の節目に内視鏡検査を受けてみてはどうでしょうか? 若いうちに受けて問題がなければ、次回の検査は数年後でも大丈夫ですから。それと、名古屋市は対象年齢であれば胃の内視鏡検査も助成が受けられます。こういった制度も上手に活用して検査の機会をつくってもらいたいです。

地域に根差した診療所として、困ったときの窓口に

そもそも医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

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父も消化器内科の医師で、岐阜で勤務医をしていました。僕自身はコンピューターに興味があって一時は工学部をめざしていたのですが、1つだけ医学部も受けてみたんです。それが母校である杏林大学医学部です。専門を決める時は、母校では大手メーカーと組んで医療機器の開発をしていたこともあり、放射線科と内科で悩みました。当時としては珍しい先端のCTやMRIが導入されていて、放射線科の医師として開発に携わるのもいいなと思ったんです。

内科に医師としての方向性を見出した決め手は何でしたか?

やはり、病気のことを尋ねられたときに期待に応えられるのは、内科だなと思いまして。患者さんの疑問や質問、悩みに応えていきたいという思いが、最終的に内科の医師に方向を定めた決め手でした。大学卒業後は岐阜に戻り、岐阜大学医学部付属病院第一内科、養老中央病院、朝日大学附属村上記念病院、高山日赤病院などの総合病院で経験を積みました。その後、岐阜大学の同僚だった木全崇之先生と一緒に、一宮で「きはしクリニック」を開業しました。そちらで診療を続けるうちに、きはしクリニックを運営する医療法人木端会と犬飼胃腸科のご縁ができたため、2016年10月からこちらの院長を務めています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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医師となり、そして当院を継承してから数年がたちますが、人生の先輩方と比べたら、僕はまだまだ若輩者。これからも経験を積み、地域に根差した医療を長く続けていきたいですね。この地域は他の診療科のクリニックや病院との連携も非常に密接ですから、もしも専門的な検査や治療が必要な場合にも、適切なところへ届けやすい環境といえるでしょう。当院も、地域の中で消化器に関することはできる限り応えていけるよう、力を尽くしていきたいです。そして、地域の皆さんが困ったときに気軽に相談してもらえる存在をめざして、これからも丁寧に診察を続けていきたいと思います。

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