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山東 優 先生の独自取材記事

中切パークサイドクリニック

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2024/06/14

山東優先生 中切パークサイドクリニック main

北区中切町の静かな住宅地に建つ「中切パークサイドクリニック」。地域に長年親しまれてきた診療所が、新しい院長を迎え、内科・眼科・皮膚科を診療するクリニックとして2023年にリニューアル開業した。同院で皮膚科と美容皮膚科を担当するのは、山東優(さんどう・ゆう)先生だ。他界した父親が遺した診療所を継承し、院長を務める夫の山東元樹先生、母親の鈴木潤先生とともに家族3人力を合わせて地域医療に取り組んでいる。総合病院で経験を積んだ山東先生は、特にアトピー性皮膚炎とニキビの治療に意欲的で、「悩んでいる場合は、勇気を出してぜひ一度ご相談ください」と話す。そんな山東先生に、先進の治療方法など皮膚科診療について詳しく話を聞いた。

(取材日2024年5月17日)

複数の診療科目と、スタッフ同士の連携力が強み

ホテルのようにすてきな雰囲気で、快適に過ごせそうなクリニックですね。

山東優先生 中切パークサイドクリニック1

ありがとうございます。2階に皮膚科と美容皮膚科、1階には内科と眼科があることから、当院だけで複数科の受診ができるというのが大きな強みかなと思っています。皮膚科の後に内科、皮膚科の後に眼科というようにクリニック内を移動していただくだけで済むでしょう。キッズスペースや授乳室を設けたり、駐車場は広くご用意していますので、お子さん連れの方にも快適にご利用いただけると思います。美容皮膚科のほうは専用フロアを設けていて、ラグジュアリーな雰囲気でありながら、人の視線が気にならないようプライバシーを重視した造りにしています。施術後にメイクをして帰られる方のために、個室のパウダールームも完備していますよ。

スタッフの方々についてもお聞かせいただけますか。

当院のスタッフたちはよく気がついてくれて、いろいろな面で助けてもらっています。どうしても患者さんと医師が話せる時間というのは限られてきてしまうので、スタッフが患者さんとの会話の中で気づいたことや思ったことを私たち医師に教えてくれるのは大変ありがたいです。また、患者さんによってはスタッフのほうが話しやすいこともあるかと思いますので、とても助かっています。スタッフのサポートのおかげで、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた、ベストな治療の提案につなげられていると感じていますね。

皮膚科で特に力を入れている治療はなんでしょうか?

山東優先生 中切パークサイドクリニック2

特にアトピー性皮膚炎とニキビの治療に力を入れています。アトピー性皮膚炎の治療は、この数年で飲み薬や注射薬など治療の選択肢がすごく広がってきています。ですから、今までの治療法では改善がみられなかった患者さんに対して、先進の治療法をご提案できるようになりました。ご興味がある方はぜひお話だけでも聞きに来てください。また、ニキビの治療はどうしても保険診療の範囲では選択肢が限られてきますが、自費診療ですと一歩進んだ次の手のご提案ができるようになっております。小さなニキビ1つで受診してもいいのかな……などと思われずに気軽にご相談いただきたいですね。

アトピー性皮膚炎やニキビの治療法を多様に用意

アトピー性皮膚炎の具体的な治療方法についてお聞かせください。

山東優先生 中切パークサイドクリニック3

適した塗り薬を塗っても、治りにくいアトピー性皮膚炎の方への新しい治療として、JAK(ジャック)阻害薬という飲み薬や注射薬の選択肢が増えました。JAK阻害薬は、炎症やかゆみに対する早期の改善をめざせます。ただ、飲む場合には定期的な血液検査が必要で、治療を始める前には採血とエックス線撮影も必要です。体に何か異常がないか、感染症がないかをチェックして問題なければ飲める、というお薬になります。また、注射のお薬は数種類あります。かゆみや皮膚炎など、それぞれにアプローチできる種類がありますので、患者さんに合う治療薬を提案します。なかなか治らないアトピー性皮膚炎で悩んでいる場合は、ぜひ当院へご相談ください。特に受験を控えているお子さんや、結婚式などの大事なイベントがある方は、早めに治療を始めることが重要です。

ニキビの治療方法についてはいかがですか?

ニキビの場合、まず保険適用での治療をしてみて、難しいとなった場合には自費診療をご提案させていただいています。保険適用のお薬ではその人の体質やニキビの原因によってはあまり改善を感じないケースや、かぶれてしまうなどの副作用が出るケースも少なくありません。自費診療はそういった場合の次の一手であるのかなと思っています。ニキビの状態や患者さんの希望に沿った治療法をご提案できるように努めていますので、ニキビが1つでもできましたらぜひ気軽にご相談しに来てください。

アトピー性皮膚炎とニキビそれぞれ、生活の中で気をつけるべきことがあれば教えてください。

山東優先生 中切パークサイドクリニック4

アトピー性皮膚炎の場合は、かかないようにする、下着は綿にする、汗の時期は汗をこまめにふきとる、ストレスをためないなどですね。女性は基本的にコスメを使う習慣があるので、お薬も忘れず塗ってくださる方が多い印象です。一方男性は、塗り忘れて悪化してしまう方が多い傾向にあると感じています。改善をめざすために、忘れないようにしていただきたいですね。ちなみに塗り薬を脱衣所に置いておくと、塗り忘れにくくなるのでお勧めです。ニキビに関しましては1日2回の洗顔と、顔への刺激を減らすことが大事です。前髪をおろしている方はおでこに汗をかきやすくて蒸れますし、毛先が当たる刺激もあるのでニキビができやすいです。ですから、家にいる時は前髪をピンなどで上げておくことをお勧めします。

「手当てする」気持ちでしっかりと触診して診察

診察する上で心がけていることは何でしょうか?

山東優先生 中切パークサイドクリニック5

皮膚の厚みや感触も観察したいので、感染性のものでない限りは素手で触診をするようにしています。医師が手袋をしていることで、患者さんが「自分は病原菌なのかな」と不快な気持ちになるとも考えてのことです。また子どもの頃、医師である母から教えてもらった「『手当てする』というのは、患部に手を当てるから“手当て”なんだよ」という言葉から、皮膚科医として手を当てることをとても大事にしています。検査機器が発達した現在は、検査結果の画像だけを見て患者さんとお話しする診察も多くなりがちです。ですが、触れることで患者さんにも安心していただきやすいだろうという考えから、当院ではなるべくきちんと手を当てて触診するようにしています。

美容皮膚科の患者さんも多いそうですね。

美容皮膚科ではしみのお悩みで来られる方が多いですね。主にレーザーを使ってしみの除去を図っていきますが、しみにも種類がいくつかあり、それぞれ施術方法が異なります。一昔前、美容医療は「内緒にしたい」のものでしたが、その時代は終わったと感じています。例えば、白髪が目立ってきたら美容院で白髪染めをするでしょう? それと同じで、しみなどが気になってきたら美容皮膚科でケアを図る。そういう感覚で当院へ足を運んでいただけたらと思います。「老化」と諦めるのはさみしいですからね。また、ご自身ではしみだと思っていても、診察してみたらしみではなく皮膚がんだったということもあり得ます。一部の皮膚がんは痛くもかゆくもなくしみのように見えるので、専用の機器を用いて皮膚表面を拡大して観察し鑑別します。痛みの少ない検査ですのでご安心ください。しみを軽視しないで、皮膚科でも美容皮膚科でもいいので一度受診してみてくださいね。

皮膚科の医師から伝えておきたいことがあればお願いします。

山東優先生 中切パークサイドクリニック6

病気がこじれた場合、治療期間も長くなってしまいます。ですから、皮膚にトラブルが出た場合は早めの受診をお勧めします。また、アトピー性皮膚炎やニキビの治療などを子どもの頃から続けていたけれど、なかなか結果が出ないから治療を中止してしまった方もいらっしゃると思います。今はいろんな治療法の選択肢がありますから、一度当院へ足を運んで、どんな治療法があるのかだけでも聞いていただきたいです。先進の治療法についてもきちんとご説明させていだきますので、気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ニキビ治療/7800円(ケミカルピーリング)
レーザーを用いたしみのケア 1cm/1万1000円
(詳細はクリニックホームページをご参照ください)

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