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井上 夏夫 院長の独自取材記事

井上内科クリニック

(名古屋市千種区/池下駅)

最終更新日:2019/08/28

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池下駅直結の駅ビルにあり、院内はバリアフリーのため駅からスムーズに通院できる「井上内科クリニック」。開院から7年になるが、清掃が行き届いた院内は白と木目を基調としたインテリアで、入口付近に飾られた生花が落ち着きと温かみを感じさせる。井上夏夫院長は、専門とする循環器内科で豊富なキャリアを持つドクターで、勤務医時代の患者が通院し続けるほど信頼も厚い。2診体制をとっている同院では、院長が一般内科と循環器内科を担当し、院長の母・井上淳子医師が漢方の専門外来を担当。西洋医学と東洋医学、両面からのアプローチで診療し、病気と診断されない症状でも相談できるため、患者にとっても心強い。2診体制をとっているクリニックの診療内容や、患者への思いを井上院長に聞いた。
(取材日2017年7月20日)

東洋医学と西洋医学の2診体制で病気も未病も相談可能

医師になったきっかけをお聞かせください。

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私の両親は共に臨床の医師で、その背中を見て育ちました。子どもの頃から自然に職業として医師を志していたように思います。病院勤務医の時代も仕事にやりがいを感じていましたが、患者さんの病気、生活に長く寄り添う診療所の仕事をいつかはしたいと考えていました。おかげさまで、機会や助けてくれるスタッフに恵まれまして、現在の井上内科クリニックを立ち上げることが出来ました。当院では2診体制をとっており、私は内科と循環器内科外来を、母の井上淳子医師が漢方の専門外来を担当しています。

2診体制ということは、患者の症状によって担当を分けているのでしょうか。

当院では、西洋医学と東洋医学は互いに補完し合うと考え、診療を提供しています。患者さんのご希望により、循環器内科と漢方、とちらか一方だけでなく、両方の診療を受ける方もいらっしゃいます。漢方を担当する母は、早くから漢方医療を取り入れ、長年の臨床経験を持っています。西洋医学的なアプローチのみでは解決がつかない症状も多く手がけていますので、お困りの方は気軽に相談いただければと思います。女性のみならず、男性の更年期障害なども手がけています。また、アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患にお悩みの方が多く来院されています。

院長は循環器内科が専門だそうですが、なぜこの分野に進もうと思われたのですか?

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大きなやりがいが感じられるのではないかと思ったからですね。研修医時代の先輩方に意欲的な方が多かったことにも影響され、ぜひ自分もやってみたいと思うようになりました。循環器内科は人の生命予後を左右するため大きな責任を伴いますが、心臓という臓器は、良くなると患者さん自身も症状の変化を実感していただきやすいので、医師にとっては非常にやりがいがあります。以前、病院に勤務していた頃に治療していた患者さんが、何年もたってから当院のことを風の便りでお聞きになり、わざわざ来院していただいたことがありました。とてもうれしく、医師冥利に尽きますね。

身近なかかりつけ医、そして基幹病院への相談窓口にも

開業のきっかけと、インテリアのこだわりなど伺えますか?

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現在の当院の場所は地下鉄池下駅直結の駅ビル4階です。患者さんも駅から来院しやすく、理想の医療ができると思い、診療所の開業を決めました。これまで名古屋の他の地区でやっていた母の漢方診療に加え、私の専門分野である循環器と内科を合わせて2診体制で開院しました。院内のインテリアは、不安を和らげるように白と木目を基調としたやわらかい雰囲気にし、待合室の壁には心臓(ハート)をモチーフにした絵を飾っています。また患者さんに目で楽しんでいただけるよう、受付横には季節に合わせた草花を生けております。スタッフに華道の師範免許を持つ者がおりますので、毎回違う意匠を楽しんでいただけると思います。

来院される患者層についてお聞かせください。

当院の地区は商業地ですが、付近に昔ながらの住宅地も多くあります。また、新しいマンションも増えていることもあって、地域住民の方や、駅を利用するビジネスパーソンの方、また近くに幼稚園もありますので、お子さんも来院され、患者さんの層は多彩です。循環器内科や漢方を基本に、お子さんからご高齢の方まで幅広いニーズに合わせて検診や予防接種にも対応できます。また、この地域には多くの基幹病院がありますので、連携を図り、患者さんに必要な医療を提供できるように地域の相談役として気軽に相談できる窓口でありたいと思っています。

診療にあたって心がけていることは何ですか?

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患者さんは一人一人、お仕事や生活習慣も異なり、その方に合う薬の服用、生活習慣に対するアドバイスも当然違ってきます。お話をじっくり伺うのが大切ですから、話しやすい環境づくりにも気を配っています。初診の患者さんは緊張されてうまく話せない方もいらっしゃると思いますので、問診票を書いていただき、ある程度把握してからじっくりと話を伺うことにしています。できる限り患者さんを中心とした医療の提供をめざし、医療者側から一方的に押し付けるのではなく、患者さんの意向を尊重して治療にあたっています。例えば生活習慣病の多くは長期間の治療になりますので、途中でやめてしまう方もいらっしゃいます。そういう方にやる気を出していただくため、一方的なアプローチではなく、患者さんが自発的に取り組んでいただける働きかけを意識しています。

訪問診療では家族の心を支え、患者を最期まで診る

患者さんのモチベーションを上げるために、具体的にどのような工夫をされていますか?

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生活習慣病は、高血圧症、糖尿病など基本的には症状がない病気ですから、治療のメリットを手作りのスライドを使って視覚に訴え、治療の意義を実感していただきやすいように説明しています。「薬を飲まされている」ではなく、「必要な治療を受けている」と、治療の意義をしっかり考えてもらえると前向きに取り組んでもらえることも多くなるのではないでしょうか。治療は患者さんと二人三脚でするものだと思いますので。視覚的にわかりやすい説明で理解してもらうことで患者さんのモチベーションを上げることを心がけています。

スタッフとはどのように連携を図っていますか?

診療では時々お待ちいただくこともあり、患者さんには申し訳ないのですが、できるだけ待ち時間30分以内で診療を受けられるようには心がけています。そのためにはスタッフの協力も必要なので、人数は多めに配置しています。看護師には診療でもたくさんサポートしてもらっており、例えば禁煙治療では禁煙に詳しい看護師が主体となって話をお聞きしていますし、糖尿病の患者さんには、食事指導やインスリンの打ち方なども看護師が説明を行っています。受付スタッフも、顔色が悪い方がいればいち早く具合が悪いことを伝えてくれます。私のほうからそういったことを指導することはあまりないのですが、スタッフが自主的にサポートしてくれるので、スタッフにはとても恵まれていますね。また、長く勤めているスタッフが多いので、いつも同じ医療スタッフと接することができることは患者さんの安心にもつながっているのではないでしょうか。

訪問診療も行っているそうですが、詳しく伺えますか?

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当院に通っていた方で、通院困難になった方を主に訪問診療を行っており、週一日、往診の日を設けています。ご高齢の方が多くなり、認知症などで通院困難な方もこれからは増えていくのではないかと思っています。訪問診療は通院されている方と比べて、経管栄養が必要だったり、状態も一段階悪かったりするため、患者さんやご家族の死生観に、より詳しくお話を伺う必要性があります。診療ではご本人だけでなく、ご家族と話をする機会も多くあります。中には介護に疲れている方もいらっしゃいますし、そういった方の心のサポートができるように十分時間をかけて話をしています。私としては、できる限り当院へ来てくださる患者さんの生涯を診たいと思っていますし、在宅診療のニーズは今後も増えていくと思いますので、さらに力を入れていきたいと考えています。

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