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藤原 道明 院長の独自取材記事

本山クリニックふじわら内科

(名古屋市千種区/本山駅)

最終更新日:2021/10/12

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本山駅から徒歩約1分。クリニックから1本南に出れば名古屋の主要幹線道路である広小路通が走り、公共交通機関、マイカーともにアクセスが良い場所にあるのが「本山クリニックふじわら内科」だ。藤原道明院長は、「内科の医師をめざすのであれば、検査による診査診断の技術の習得が不可欠」と考え、長らく放射線科で研鑽を積むとともに、同じく医師であった父や恩師の影響から東洋医学の見識も深めてきた、勉強熱心な先生。現在の診療でも西洋医学と東洋医学の両面から病気にアプローチするという藤原院長に、クリニックのことや漢方との出会いについて話を聞いた。

(取材日2018年6月21日)

病に苦しむ患者と真摯に向き合うことが向学心の礎

この地に開業された理由をお聞かせください。

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もともとこの地で父が30年ほど内科の開業医をしておりましたので、その後を引き継ぎました。住まいも幼稚園からこの千種区でしたので、ここが私の地元ということになります。1990年に藤田保健衛生大学を卒業後、大学病院での2年間の研修期間を経て、勤務医として経験を積んできました。そして1995年からこのクリニックに入り、父と一緒に約5年、その後は院長として西洋、東洋両面から医学の研鑽を重ねています。

医師をめざされたのはいつ頃からですか?

実は、最初は医師ではなく、コンピューターの技術者になりたいと思って勉強していたんです。しかし、コンピューターという機械相手の作業よりも人間と対峙する医師という職業により深みを感じて興味を持つようになり、医師をめざすことにしました。そうした下地もあって、医師になった今でも知識を生かし、漢方薬のデータベースを独自にプログラムして、日々の診療に活用しています。

東洋医学を学ばれたきっかけは?

もともとは父が漢方薬を使っていたのを見ていたので、東洋医学というものは知ってはいましたが、当時は大学に東洋医学を学ぶための講座はありませんでした。初めは一般的な内科の医師をめざしており、そのために当時一番進歩していた画像診断、CTやMRI、超音波検査などを学ぶために国立福岡中央病院の放射線科に専修医として2年間勤務していました。その折、現場で西洋医学だけではなかなか救うことのできない患者さんに接し、違うアプローチはないのかとの想いを抱くようになりました。そして、そのときにお世話になった先生方のうちの1人が、診療で西洋薬と漢方薬を併用されている姿を見たことをきっかけに、じっくり勉強してみようと思いました。

その後、どちらで学ばれたのですか?

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福岡から名古屋に戻りまして、藤田保健衛生大学病院の放射線科に勤務しながら中国語を勉強して、父と東京の漢方の先生、それから中国人の漢方の医師、その3人から学ばせていただきました。父とはこの医院でともに勤務しながら勉強することになりました。東京の先生は、鍼灸学校の付属クリニックの先生なのですが、5年間ほど毎週名古屋から東京へ通い、クリニックの外来で勉強させていただきました。また中国人の先生は名古屋にお住まいで、今でも公演会などでお世話になっていますが、当時はプライベートでこの医院に来ていただき、私含めて有志5人ほどで勉強会を開催してご指導いただきました。その際には、2冊ほどですが漢方の原書の翻訳でもお世話になりました。

西洋医学と東洋医学の良さを生かした診療

こちらのクリニックにいらっしゃる患者さんは地元の方が中心ですか?

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地元の方も多いですが、診療において漢方を積極的に取り入れており、必要に応じて煎じ薬の処方にも対応しているといった特徴があることから、他府県や、愛知県内でも他の市町村からみえる患者さんもいらっしゃいます。そういった方は、クリニックに通っているものの、なかなか症状が改善されず、クチコミで当院を知って来院される患者さんが多いですね。病院を変えられてみえる患者さんの中には、自分の症状をまとめて書きとめた紙を用意いただいたり、以前の病院で検査された際の基礎データをお持ちいただいたりして、初診でも診断がスムーズにできて助かります。もちろんこれまで検査を受ける機会のなかった方でも、血液検査や心電図、超音波検査、エックス線検査、内視鏡検査といった基本的な検査であれば当院で対応できますのでご安心ください。

貴院の診療方針について教えてください。

これまでに培った西洋医学の観点での診察、東洋医学の観点での診察、それらの良さを生かした、「東西医学の長所を取り入れた診療」を大切にしています。西洋医学と東洋医学は、それぞれ視点が異なる医学。どちらか一方が優れている、というわけではなく、むしろ双方に得意とすることがあります。それらを上手に生かしていくことで、患者さん一人ひとりに適した治療内容を組み立てていくのが、私の役目といったところでしょうか。診察では患者さんの訴える症状に対して、必要な検査や診察、確認すべきことを多角的な視点から考えていきます。お薬についても、患者さんの症状によっては西洋薬と漢方薬を組み合わせて処方をすることもあれば、どちらか一方のみで進める、ということもあります。

診察の際、心がけていらっしゃることは何ですか?

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やはり患者さんの訴えをよく聞いて、その訴えの背景にあるその人の状況を読み解くことですね。訴える症状が、その病気の直接的な原因にある場合もありますが、食生活の乱れや過度のストレス、不規則な生活といったバックグランドを抱えていて、その結果として、「気」の流れや血流、水分代謝、ホルモンの乱れなど、体の中の「めぐり」が悪くなって、冷えやのぼせ、気分がすぐれないといった症状が出ることも少なくありません。患者さんが背景と思える事に気づき、すぐに話してくれる方もいれば、本人もそれに気づいていない場合もありますので、その場合は診察時間をかけてじっくりとお話を聞くようにしています。どうしても患者さん一人ひとりの診察時間が長くなってしまうことがありますが、それは患者さんの悩まれている症状を根本から解決するための大切な時間と、ご理解いただけるとうれしいです。

漢方医療は細く長く続く道をゆっくりと歩むように

先生の趣味やプライベートの過ごし方など教えてください。

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大学時代からアウトドアスポーツが趣味で、登山や自転車、カヌーなども好きですね。最近は、なかなかまとまった休みを取れていないのですが、少し時間ができれば、近場の山や川、海、公園などへ車で出かけてその風景や花の写真を撮影することが多いです。仕事はもちろん大切ですが、この仕事を長く続けるために少しの時間でも休んでリフレッシュするよう心がけています。

クリニックの今後の展開をお聞かせください。

やはり漢方の場合、同じ病気でも患者さんの体質や症状に合わせてこまやかな薬の処方をしますので、私が体調を崩したりしますと代わりの医師に引き継ぐことが難しく、患者さんにご迷惑をかけることになります。また、患者さんとのお付き合いが長くなることも多いので、少しでも長く診てさしあげるためにも、クリニックの規模を大きくするのではなく、細く長く続けていければと思っています。あとは、漢方の知識をもつ後継者を育てるという意味合いで、製薬メーカーと共同で月に1回、勉強会を開いています。4~50名の参加者ですが、最近では学生や若い先生方も出席されてみえますので、そんな中から当院を継いでみたいという方が出てきたらいいな、とは思っています。

最後に、ドクターズファイルを読まれる方へメッセージをお願いします。

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最近はインターネットや本などで漢方薬のことを勉強されて、自分なりに診断されて薬を指定される方もみえますね。いろいろな考え方がありますから一概に否定はしませんが、漢方治療の正解は一つではありません。症状だけでなく、患者さん本来の体質や生活背景を含めて適切な処方を見立てていきますので、それこそ患者さんの悩みの数だけ答えがある、とも言えるでしょう。漢方は、一つの病気に対して、使える薬が何種類もあり、時には患者さんの体の調子を診ながら、希望される薬とは別の薬をお勧めすることもあります。また、漢方薬は高価とか治療に時間がかかるといったイメージをお持ちの方も多いのですが、当院では保険適用の漢方薬を処方いたしますので、それほど自己負担はかかりません。治療期間は病気にもよりますが、薬の減量や中止もスムーズに進むことも多いので安心してください。漢方に限らず、お体のことで悩みがあれば気兼ねなくご相談ください。

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