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中島 孝太郎 院長の独自取材記事

医療法人 中島医院

(名古屋市千種区/自由ヶ丘駅)

最終更新日:2020/07/01

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自由ケ丘駅から徒歩5分の場所にある「中島医院」。先代の院長が同院を開業したのは、今から60年ほど前のこと。それから3世代にわたり「地域のかかりつけ医」として、この地域に住む人々の健康を見守り続けてきた。現在、3世代目の院長を務める中島孝太郎先生は、糖尿病・内分泌内科を専門的に学び、2016年4月から院長に就任した。一般的な内科の症状はもちろんのこと、多くの患者が悩む糖尿病の疾患から、専門性の高い内分泌の疾患まで対応している。幼い頃から慣れ親しんできた地域のために、「子どもから年配者まで、幅広い患者さんの健康を支えたい」という中島院長。今回はこの地域の印象から診療に関する話、そして今後の展望まで、興味深い内容をたっぷりと聞いた。
(取材日2017年6月30日)

親子3世代にわたり、約60年地域の健康を支えて

まずはこの地域の方々の印象について、教えていただけますか?

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子どもの頃は気づいていませんでしたが、実際に患者さんと接すると、この地域の方々には気さくな方が多いと感じます。祖父が開業し、父、そして私と3代目になるので、幼い頃から知っている地域の方々が、よくいらっしゃいます。そのため「あんなに小さかった子が、大きくなって先生になったんだね」「おじいさんの頃から、お世話になっているから、よろしくね」と言っていただくと、祖父と父がこの地でずっと「地域のかかりつけ医」として、多くの患者さんたちに頼りにされてきたんだと実感しますね。また、地域に根差す医院として特徴的なのが、在宅医療も行っていることでしょうか。現在、車で10~15分くらいのエリアで、10名ほどの患者さんを診療しています。私が引き継いでから、地域の在宅医療支援センターの紹介で診ることになった方、ご家族からお電話をいただいた方、そして父から引き継いだ患者さんもいます。

3代目を引き継がれたきっかけは、何だったのでしょか?

私は長男として生まれ、幼い頃から将来は医院を継いでほしいと言われて育ちました。先日、母校の小学校へ健康診断で訪れた時、校長先生から当時の卒業アルバムを見せていただいたんです。そこには「将来の夢はお医者さん」と書いてあり、きっとその頃から自然な流れで、医師を志していたんだと思います。実際に当院を引き継いだきっかけは、祖父が亡くなって父が1人で医院を切り盛りしていたから。父も65歳を超え、1人でやるには体力の面でも心配だったんです。そして、2016年に名古屋大学大学院の糖尿病・内分泌内科を卒業して、日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を取り、当院を引き継ぎ、4月から3代目院長に就任させていただきました。今は二診体制で、主に私が内科と小児科、父が皮膚科の担当として診療をしています。

先生が糖尿病・内分泌内科を専門にされた理由を教えてください。

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国立富山大学医学部を卒業した後、最初は父が皮膚科だったので後を継ぐなら皮膚科を選ぼうと思っていました。しかし、名古屋第二赤十字病院で初期研修を受けた時に、「スーパーローテーション」と言って各科を回って2年間で専門を決める中で、糖尿病・内分泌内科の先生が熱心に指導してくださり、先輩方も良くしてくださって、やりがいのある科だったので、糖尿病・内分泌内科に進みたいと思うようになったんです。あと、専門性が高い医療が求められる時代なので、自分の得意とする分野を持ちたいと思い、いろんな科を回った結果、こちらを選びました。

糖尿病治療と専門性が高い内分泌治療が特徴

糖尿病・内分泌内科の診療について、詳しくお聞かせください。

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糖尿病はご存じの方が多い疾患ですが、1型と2型糖尿病があります。広く知られている2型糖尿病は、主に生活習慣などが原因で発症します。当院には職場健診で早期の耐糖能異常を指摘され無症状で来院される方、喉の渇きや倦怠感などの高血糖症状が出てから来院される方がいらっしゃいます。適切な治療をせずに高血糖が持続すると、さまざまな糖尿病合併症が進行する恐れがあります。早期発見・早期治療、定期的な通院がとても大切です。そして、あまり聞きなれないかもしれませんが、内分泌の代表的な疾患は甲状腺の病気です。内分泌を出す臓器は全身にあるんです。そのため内分泌は体全体を診ることになりますし、糖尿病も全身に合併症が起こりうるので、どちらも体の全体を広く診る必要があります。有病率が高く国民病とも言える糖尿病と、専門性の高い内分泌疾患を、両方診療できるのが当院の特徴です。

患者さんとの印象的なエピソードはありますか?

糖尿病は手術や治療をして、すぐに治る病気ではありません。生活の中で習慣に注意しながら過ごさなければならないので、長く付き合う大変さがありますがその分、患者さんと親しくなれるという魅力もあります。ただ、急に合併症が起きてしまうのも、糖尿病の恐ろしさ。過去には、いつも通院してくださる患者さんが「なんとなく胸が重苦しい」とおっしゃったことがありました。糖尿病は人に痛みを感じにくくさせる病気でもあるので、心配になり「念のため調べましょう」とお伝えして心電図検査をしました。その結果、狭心症の疑いがあり、急いで専門的な病院を紹介して、短期間の入院で回復したということがありました。その時に、患者さんから「大事に至らなくてすんだよ」と喜んでいただけたことが印象的ですね。

先生が診療において心がけていることや、治療を長く続けてもらうためのコツはありますか?

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まず心がけていることは、こちらが一方的にお話するのではなく、今の体調はどうか、生活の中で困っていることはないか、きちんとヒアリングすること。もちろん、中にはお話好きな患者さんと、お話が苦手な患者さんがいらっしゃるので、患者さん個々に合わせてお話の聞き方を工夫しています。例えば、お話が苦手な方には、なるべく答えやすいように具体的な質問を。また、長く治療を続けていただくためには、患者さん自身がモチベーションを保つことがとても大切なので、なぜ治療が必要なのかを丁寧にお伝えします。また糖尿病と初めて診断された場合など、疾患についてまとめた冊子も使いつつ、わかりやすく説明するように心がけていますね。ずっと厳しく管理するのは患者さんが大変なので、時には息抜きもしてもらいながら、ただ、悪い状態が続くのは大変であることも伝え、こういうことに気をつけましょうとアドバイスしています。

子どもから高齢者まで、幅広い年代の患者のために

先生の健康法やリフレッシュ方法を教えていただけますか?

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医師の仕事も運動不足になりがちなので、週に1回を目標にジムに通っています。週3回は行けるのが理想的なのですが、実際にはなかなか難しいですね。あとは、過度の糖質や脂質の摂取を控えること。糖尿病の患者さんを診ていますが、わが家もコレステロールが高い家系なので、食生活には気をつけています。リフレッシュ方法は、小学生の長男、幼稚園児の次男と遊ぶことですね。子どもたちと過ごす時間が、何よりも気分転換になっていますね。音楽が好きで弦楽器のチェロを演奏するのですが、長男がバイオリンを習い始めたので、家族でアンサンブルを楽しめるようになりたいと思っています。

それでは、今後の展望について聞かせていただけますか?

2016年4月に当院を引き継ぎましたが、専門医の診療を希望して来院いただいたり、総合病院から紹介いただいたりと糖尿病で通院される患者さんも増えております。これからさらに糖尿病の療養指導に力を入れるにあたって、専門スタッフなど人手が必要ですし、医療機器もそろえて、患者さんのニーズに応えていきたいです。また、内分泌の患者さんを診られるクリニックが近くにはあまりないので、もし気になる症状がある方は、ぜひ来ていただきたいです。専門領域以外にも、幅広い内科疾患、多様な症状に適切な診療が行えるよう、日々努めていきたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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私は糖尿病・内分泌内科を勉強してまりましたが、風邪など一般的な内科の疾患も幅広く診ており、お子さんからご年配の方まで多くの方に来ていただいてます。この地域に根づいて約60年になる当院では、治療を必要としている方に、必要な治療をできるように努めているので、少しでも気になることがある方は、遠慮なく来ていただきたいです。「こんなこと病院で聞いていいのかな」と思っている方も遠慮はいりません。検査はせず診察だけでも大丈夫なので、皮膚科の疾患でも内科の疾患でも、気軽に相談してくださいね。

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