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堀部 廉 院長、堀部 陽平 先生の独自取材記事

堀部クリニック

(本巣市/北方真桑駅)

最終更新日:2019/08/16

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水田が広がるのどかな地域に「医療法人社団ライフプロモート 堀部クリニック」はある。堀部廉院長は河田良副院長とともに小児外科・外科が専門で、高齢者医療、ケアを行うとともに、整形外科や胃腸科、皮膚科も診療し、MRIを備えて、各種健康診断や人間ドックにも対応している。理学療法士6人でのリハビリテーションにも力を入れ、要介護者を対象としたリハビリ施設も備える。現在は、院長の息子で消化器内科が専門の堀部陽平先生が月2回外来を担当し、火曜日午後は大学病院小児外科の加藤先生も加わりますます診療の幅が広がっている。そんな父の背中を見て育った陽平先生は、「父が大事にしてきたことを引き継いでいきたい」と意欲を語る。穏やかな雰囲気を持つ両先生に、医療や患者への思いを聞いた。
(取材日2019年6月22日)

重症心身障害の子どもも診る場として地域に貢献

院長のご経歴やクリニックの概要について教えてください。

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【堀部院長】私はこの地域で育ちました。この周囲の水田がある風景は変わりませんが、鉄塔が建ち、外来種であるケリが増えたことに隔世の感がありますね。私は岐阜大学医学部卒業後、同大第二外科に入局し、大阪市立小児保健センターで研修、その後、岐阜市内の複数の病院で勤務し、1987年に開業しました。小児外科が専門ですが、当時この辺りに医療機関が少なく、どなたでも診ようと幅広く標榜し、健診や人間ドックも行えるように設備を整えました。2000年、リハビリを行うための施設「ライフリハビリケアーセンター」も作り、2010年には作業・運動療法を行う施設を増設。皆さんの健康のお役に立ちたいと努めています。また、発達障害児の療育ルーム「オーロラ」や重症心身障害のお子さんの療育放課後デイサービス「あおぞらひろば」、レスパイト入院のサービスも行っています。

小児外科では、どのような子どもを診られていたのですか?

【堀部院長】長良病院(現・国立病院機構長良医療センター)の小児外科には12~13年いましたが、筋ジストロフィーや重度の肢体不自由と知的障害のあるお子さん、先天的に臓器等に異変があるお子さんなどを多く診てきました。開業当初は当院にもお子さんのための病床を作ったのですが、治療や薬が進歩して入院の需要が減り、今は高齢者の療養のための病床としています。待合室に畳のスペースを作って絵本を置いたのも、お子さんがくつろいでくれればという思いからです。

開業当初から、医療だけでなく健康増進もコンセプトだったそうですね。

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【堀部院長】はい、他大学・体育学科の先生方にもご協力をいただき、高齢化社会にあって健康で豊かな生活を送るためのプロジェクト「健康塾」を立ち上げました。2000年に介護保険ができ、民間企業も健康分野へ進出するなど健康への関心が高まってきましたが、私たちは医学的知識に基づいた疾病対策と長期的な視点から捉えた健康増進をめざしています。医師、理学療法士、管理栄養士などは院内にそろっていますので、スタッフ同士連携を図りながら、現在も、指導やリハビリテーションに取り組んでいます。加えて、障害児の早期療育と訓練の場を提供する、というのも最初からのコンセプトです。

患者の不安に寄り添い、病気を診る

陽平先生が医師をめざされた理由や消化器内科を専門にされた理由を教えてください。

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【陽平先生】私は、岐阜の市民病院や大学病院を経て現在は岐北厚生病院に勤めており、6年目になります。医師をめざしたのは、子どもの頃から、兄弟のうちの誰かが継がねばならないと感じていたから(笑)。自宅がすぐ隣でしたので、夜中に呼ばれて出ていく父の姿を見ており、今、私自身が呼ばれる時も、医師とはそういうものだろうと思っています。消化器内科を専門にしたのは、研修で科を回ったときに、消化器内科の雰囲気が肌に合ったことと、もう1つ、開業医となったときに、さまざまな症状の患者さんを的確に診断するのに消化器内科の知識が最も役立つのではないかと考えたからです。例えば「胸が痛い」という場合、心筋梗塞や大動脈乖離などは診断がつきやすく、すぐに病院に送ることができると思いますが、「おなかが痛い」という場合は、便秘ということもありえます。緊急かそうでないか、その見極めがしっかり行えるのではないかと思いました。

普段、どのようなことを心がけておられますか?

【堀部院長】ただの風邪や腹痛でも、「心身症」である場合があります。悩みがあったり、居場所がなかったり、心が不安でいっぱいなんです。ですから病気を診ることはもちろん、そんな気持ちをどうやってほぐしていくかに心を砕いています。また、お子さんを診るときは、親御さんに負担がないように、と思っています。さらっと治して、「ありがとう」は、いらないよと。それが医師であり、それが普通のこと。病気は確かに、この子が持っているんだけれども、親のせいでもなく、子どものせいでもない。起こるべくして起こったことで、原因さえ取り除けばいいんです。

患者や親の心に寄り添ってくださると感じます。

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【堀部院長】今でも私は、母親を守らないといけないと思っています。実はもともと私は、物言えぬ動物たちがかわいそうで、獣医になりたかったんです。植物に対してもですが生命への畏敬の念があります。結局、子どもを診る医師になりましたが、若い頃は、街中で自己中心的な母親たちを見たこともあって大人は嫌だと思っていたんです。しかしある時、母親というのは、子どものためには自分の命を差し出してもいいと思っている、そんな存在なんだと気づきました。それからお母さん方に負担のない、安心していただけるような診療を志してきたように思います。

地域の健康増進や障害児サポートを継続

陽平先生の心がけについても教えてください。

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【陽平先生】病院の消化器内科では、胃、大腸、膵臓などのがんの方も少なくなく、そうした患者さん方の不安をなるべく取り除いて差し上げることを一番心がけています。そのためには「大丈夫ですよ」という声がけや、原因や症状を詳しく説明するなど情報を提供することも重要だと思っています。その際も、医師からの言葉は、看護師や家族の方から言われるよりも重く受け取られがちですので、衝撃が強すぎる言葉を使わないように、また、患者さんの理解度を確認しながらお話しするように気をつけています。今は開業医の先生から紹介された患者さんを診ることが多いのである程度診断がついているのですが、開業医になれば自分が最初の診断をしなくてはなりません。月2回外来を担当する中で父に相談することもあり、父から学ぶことは多いですね。

院長は、夜もできるだけ診てくださるそうですね。

【堀部院長】そうですね。私もそろそろ高齢ですので(笑)、できる限りですが、夜は結構電話があります。患者さんは夜になると、朝まで大丈夫かどうか不安になります。特に親は子どもが心配ですね。そういうものです。昔、友人の整形外科の先生に、「どうせなら夜でも笑顔で診ろ」と言われたので、夜中の3時でも笑顔です(笑)。でも私は自分の子どもに関しては何もせず、遊びにもほとんど連れて行っていませんね。お酒は飲めませんが、テニス、麻雀、ゴルフばかり。家のことは妻がよくやってくれました。
【陽平先生】父は四六時中、クリニックにいたように思います。診療が終わっても自分のやりたいことをやるタイプで、その中に子育てはあまり入っていなかったかもしれません(笑)。

今後についてお考えのことをお聞かせください。

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【陽平先生】地域の皆さんに必要とされていることをしていきたいという思いがありますので、父が力を注いできた健康づくりのお手伝いや、障害のあるお子さんのサポートは継続していきたいと思います。また、父と一緒に診療するようになったら、消化器内科の専門性を生かし、胃と大腸の内視鏡検査の数を増やして病気の早期発見に努めたいです。
【堀部院長】病院勤務の時に診ていた赤ちゃんが、30代になり「子どもが生まれました」と来てくれます。そんな時はうれしいですね。これからは高校を終えた重度障害のお子さんたちの居場所づくりができればと考えています。また、いずれは障害のある子がかかりやすい耳鼻科や歯科もつくれれば。今後も、0歳から100歳を超える方まで、どなたにも来ていただけるクリニックでありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/2〜10万円程度(検査項目によって金額が変わります)

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