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川村 正太郎 院長の独自取材記事

川村医院

(関市/関口駅)

最終更新日:2023/06/02

川村正太郎院長 川村医院 main

岐阜県関市西田原の国道248号線から少し入ったところに位置する「医療法人社団秀徳会 川村医院」は、周辺に医院があまりなかった時代から続き、70年以上の歴史を持つ。医院の近隣だけでなく、バイパス沿いにあるため関市の西側や美濃加茂市からもスムーズに来院できる。同院を開業した川村幾郎先生の孫にあたる川村正太郎院長が2022年4月に医院を継承。内科、循環器内科、小児科、整形外科を標榜し、患者の体全体を診る総合的な診療が同院の特徴だ。救命救急の現場や小児科などでの勤務経験もある川村院長は、地域に根差したかかりつけ医として幅広い知見で患者の相談に応じる。日本内科学会総合内科専門医と日本循環器学会循環器専門医の資格を有する川村院長に幅広く診療するこだわりや今後の展望などを語ってもらった。

(取材日2023年4月25日)

開業から70年以上、地域と温かい関係を築く医院

医師をめざしたきっかけとご専門を選んだ理由をお聞かせください。

川村正太郎院長 川村医院1

祖父と父が医師なので「将来はお医者さんだね」と言われて育ちました。そのため、昔から医師という職業を意識しやすい環境ではありましたね。私も小さい頃から理科や動物が好きで、医療が興味のある分野だったので医学部を受験することにしました。私が最初に選んだ専門は、生命に関われるやりがいのある仕事だと感じていた循環器です。実習を終えてから同じ病院で循環器内科医として勤務し、日本循環器学会循環器専門医の資格も取りました。その後は一つの科のみに特化するのでなく、もっといろいろな分野の治療に携わりたいと思い、総合診療の養成コースに応募。そこから診療所や救命救急の現場などに勤務する機会があり、幅広い分野に関わってきました。

地域とはどのように関わっていますか?

長年このエリアに住んでいる方には、当院のことも認知していただいているので、何でも気軽に相談できるような場所になっているのではないかと感じます。患者さんたちは、割と気楽に立ち寄ってくれていると思いますよ。何もなくても野菜を持ってきてくれる方もいますし、患者さんとは温かい関係を築けていると思っています。あと、症状が重い場合でも、まずは当院に相談しに来てくれる方もいますね。症状が重い場合は大きい病院に行ってもらったほうが良いのですが、当院のことが真っ先に思い浮かぶのはうれしいです。もちろん症状が重い場合は、早急に総合病院へ紹介させてもらいますが。今後も治療だけにこだわらず、地域の皆さんが健康に幸せに過ごしていただけるようサポートをしていきたいです。

こちらの医院にいらっしゃるまではどのような経験をされてきたのでしょうか?

川村正太郎院長 川村医院2

JA愛知厚生連安城更生病院の循環器内科で研鑽し、循環器専門医の資格を取得するまで勤務しました。その後、総合診療の分野へ進むと決めて、総合医療の領域で名前を知られている先生が多数在籍する、福井県の総合診療の養成コースに応募しました。このコースの特徴は複数の医療機関で診療を行えることであり、私も、救命救急の現場や小児科、整形外科、過疎地域の診療所、訪問診療専門の医院など、多岐にわたる場で経験を積みました。そうした中で、総合診療に関する実績を充実させていき、同じ道を志す後進の指導に携わることができるまでになったのです。

体と生活を総合的に診る頼れるかかりつけ医をめざす

幅広い分野を診療することにこだわっていらっしゃるのでしょうか?

川村正太郎院長 川村医院3

こだわっているのもありますし、一つの数字を良くするだけではなくて、いろいろなバランスを考えて患者さんの体全体を総合的に診ていく必要があると考えています。さらに体だけではなく、地域や社会全体を診るのが私のポリシーです。また、歴史の長い当院は、祖父の代の頃は周囲に医院があまりなく、もともと幅広い疾患を診ていたので、その名残もあるのだと思います。しかし、さまざまな症状に対応するには知識が必要です。医療における定説や常識は、新たな研究でどんどん新しくなっていきます。例えば、少し前までこの症状にはこの薬が良いといわれていても、すぐに違う治療法のほうが良いといわれるケースもありますしね。常にアンテナを張って、医療雑誌には定期的に目を通し、日々進化する医療を学んで、患者さんに還元していけたらと思います。

こちらではどのような治療や検査ができますか?

エックス線や超音波検査、心電図など、基本的な検査は行えます。あと、インフルエンザや新型コロナウイルスといった一般的な感染症の検査も可能ですね。ほかにも、市の健康診断の対応をしています。また、治療に関してお話しすると、当院に通ってくれている患者さんは、血圧、糖尿病、高脂血症などの慢性疾患をお持ちの方が多く、喘息の方もいらっしゃいます。膝や腰の痛みのような整形外科領域や子どもの発熱など小児科領域も診られます。患者さんがあちこち病院を回らなくて済むことをメリットだと感じてくれたらうれしいですね。

訪問診療も行っているそうですね。

川村正太郎院長 川村医院4

はい。当院に通院してくれていた患者さんのところへ回っています。訪問診療を利用している方は、足腰が弱って当院へ通えなくなった高齢者が中心ですね。理事長である父ともともとお付き合いのある患者さんは、そのまま父に診てもらいます。訪問診療に関しては、通院が難しい方だけでなく、院内での待ち時間が体の負担になる方にもご利用いただければと思っています。家族で介護するのが当たり前と考えて、訪問診療に踏み出せない方も少なくないでしょう。しかし、訪問診療でご家族の負担を軽減できる場合もありますので、まずは訪問診療のことを知っていただきたいですね。

デジタル化を推進することで患者の負担軽減を図る

院長に就任してからデジタル化を推進しているとお伺いしました。

川村正太郎院長 川村医院5

電子カルテやオンライン予約ができるシステムを導入し、最近は少しずつですがオンライン診療も始めたところです。オンライン診療は、まだこちらからお願いして患者さんにオンライン診療を試してもらい、問題ないか確認しながら進めている状況です。患者さんの声も聞きながら、良さそうならホームページからオンライン診療の予約ができるようにしていこうと考えています。若い患者さんの場合、お話を聞くだけで十分な方も多くいるので、時間を大切にしたい方や忙しい方にはオンライン診療や予約システムを活用してもらって、診療を受けることが定着していけば、患者さんにとっても良いのではないでしょうか。待ち時間の長さは通院しにくさを感じる要因の一つ。予約システムや血圧を待合室で測ってもらうなど、少しでも待ち時間を削れる工夫をしています。そのため、以前は1~2時間お待ちいただくこともありましたが、かなり改善されてきたと感じています。

スタッフはどのような方がいらっしゃいますか?

現在、看護師が3人、医療事務が2人です。私が子どもの頃から働いてくれている方もいますので、私から何か指示を出さなくても動いてくれます。患者さんとも親しくなっているので、私よりスタッフのほうが話しかけやすいのではないでしょうか(笑)。また、私が院長になってからは、デジタル化を推進してきたので、心配事も多かったと思いますが、本当に皆さん良くやってくれています。新しく導入した機器やシステムの対応もお任せしているので、ゆっくり少しずつ慣れてもらえるようにサポートしていますよ。

最後に、今後の展望と読者の方へメッセージをお願いします。

川村正太郎院長 川村医院6

もともとこのエリアに住んでいらっしゃる方は、ここに当院があるのをご存じだと思いますが、もう少し若い方にも認知してもらえたらうれしいですね。当院は市の健康診断の対応や慢性疾患の治療、腰や膝の痛み、お子さんのことなど、とても幅広く診させてもらっています。オンライン診療や訪問診療もございますので、そのあたりもご活用ください。皆さんもご自身のこと、お子さんのこと、ご両親のこと、いろいろ心配事があるかと思います。当院がお力になれることも豊富にあります。ご自身の時間を大切にしてもらえるように、私たちがサポートさせていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。

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