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森 芳郎 院長の独自取材記事

森耳鼻咽喉科医院

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/07/11

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JR東海道本線の大垣駅北口から徒歩約15分、スーパーやドラッグストアが立ち並ぶにぎわいのあるエリアに「森耳鼻咽喉科医院」がある。地元で育ち、その移り変わりや発展を感じながら「街と一緒に成長してきた」としみじみと語る森芳郎院長。花粉症やめまいといった身近な症状への治療・対処法や、耳鼻咽喉科を受診する判断について、また近年力を入れている地域への啓発や貢献活動についても語ってもらった。言葉の端々に森院長の地元愛を感じられる取材となった。
(取材日2019年6月6日)

地元大垣の成長とともに歩む

先生にとって地元である大垣はどんな地域ですか。

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父も市内で1964年から耳鼻科を開業していました。とても忙しくて、私は敷地内の別棟に住んでいた祖父母に面倒を見てもらいながら大きくなりました。それでも小学生の頃の文集などを見ると、「医者になる」と書いてあるんですよね。幼い頃から自然に医師という仕事を意識していたのでしょう。もともとこの辺りは田んぼしかないようなのどかな場所で、繊維系の工場ができて少しずつ開発されていきました。今ではその工場もありませんが、その跡地に病院や商業施設ができていって、今のようなにぎわいにつながっています。昨今では、外国人の患者さんも増えてきましたね。昔から知っている土地ですが、年とともに移り変わっていくのを感じます。

先生のモットーは何ですか。

丁寧に問診をするということです。問診票もわりと細かく記入していただくのですが、そこではわからないことも、できる限り把握したいと考えています。詳しくゆっくり時間をかけてお話を伺いたいと思い、時間の許す限り耳を傾けています。クリニックにかかるのが好きではない人もいると思いますが、そんな患者さんでも話しやすいように、わかりやすく質問したり、緊張をほぐせるような雰囲気をつくったりと気を配っています。高齢の方や小さなお子さんなどはきちんと話せないことも多いので、つき添いの方にもきちんとお話を伺います。待たせないということと、丁寧に問診するということは両立が難しいですが、大事なポイントを意識しながら、取りこぼしのないようにお聞きしています。

院内に大きなジオラマがありますね。鉄道がお好きなんですか。

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このジオラマは自分で作ったのではなく、開業時に購入したものなんですが立派ですよね。鉄道は昔から好きなんですが、なかなか鉄道に乗るだけのために時間が取れないので、全国各地の学会に行く時に、気になる路線をチェックしていきます。いわゆる乗り鉄かつ撮り鉄ですかね(笑)。昔はカメラも構えましたが、今はスマートフォンの画質が良いのでそれで満足しています。診療の待ち時間など、もしご興味のある方はジオラマや鉄道模型、関連する本などもご用意していますのでぜひご覧ください。

花粉症やめまいを感じたら耳鼻咽喉科を受診してほしい

昨今は花粉症をはじめ、アレルギーに悩まされている人が多いですよね。

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アレルギーは増えていますね。特に花粉症は国民病といってもいいくらいです。さまざまな薬やレーザーなどでの治療が行われてきましたが、近年スギとダニの舌下免疫療法も広まり始めています。当院でもこの治療を導入しています。薬を一定時間舌の下に置いて飲み込むことにより、体の中に抗体をつくることを促します。ある種の体質改善のようなもので、そのため即効性は期待できません。すなわち対症療法ではなく根本治療で、長期間の服薬をきちんと続けられるかが鍵ですね。

舌下免疫療法は誰にでも勧められる治療ではないんですね。

スギ花粉やダニに限定された治療法なので、まずはアレルギーの原因を特定することが必要です。5歳から65歳までの方、どなたでも取り組める治療法ではありますが、3年間飲み続けることができる方にお勧めしています。アレルギー性鼻炎で従来の薬を飲むのが嫌だとか、体に合わないとか、眠くなってしまって困るという方には良い治療法だと思います。しかも根本治療というのも大きなメリットですよね。花粉症自体が季節のものなので、治療のタイミングが合わない場合もありえます。患者さんそれぞれのライフスタイルに合った治療法を選択するためにも、まずは受診してください。

めまいの治療にも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

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めまいの症状で受診される方も、近年増加している印象です。高齢の方であったり、さまざまなストレスが原因としてあげられます。まずめまいにはいくつかの種類があり、耳鼻科特有な治療ができるのは、メニエール病や良性発作性頭位めまい症といった疾患です。前者は内耳の内リンパ水腫(水ぶくれ)が原因で、ストレスから発症することが多いです。後者は寝たり起きたりする際に、繰り返しめまいが起こるという病気です。どちらも丁寧に問診することで、どんな病気なのかを診断していきます。その後、必要があればCTやMRIなどの検査も行います。一方で、めまいは耳鼻科以外の要因も考えられ、脳や全身の疾患から起こることもありえます。目が回る、ふらふらするという主観的な状況をどうやって客観的に評価して、適切な治療につなげていくのかがポイントです。どんなタイミングでどのようなめまいがするのか、ぜひご相談ください。

五感をつかさどる、耳鼻喉を不快なく使い続けるために

学校医や講演など、地域への啓発活動も行っていらっしゃいますね。

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還暦を過ぎ、年を重ねるごとに地域へ恩返ししたい気持ちが強くなってきました。小学校、中学校の学校医を務め、定期的な健康診断などで健康づくりに貢献しています。5~6月は、水泳の授業が始まる前のタイミングで、健診を行っています。中耳炎や副鼻腔炎などの状態で水泳をするのは、あまり良くないですからね。それから近隣の大垣徳洲会病院での講演会にも参加し、インプットだけでなく、地元の皆さんへのアウトプットをしていこうと奮闘しています。自分を育ててくれた大垣に、少しでも還元していきたいです。

内科・小児科か耳鼻咽喉科か、どちらを受診するか迷う人も多いと思いますが。

「風邪をひいたときは、内科より耳鼻咽喉科のほうが良い」という、何の根拠もない話も耳にしますが、実際どの科を受診を迷うこともありますよね。明らかに局所的に、耳や鼻、喉に不調があるのであれば、もちろん耳鼻咽喉科にかかっていただいて結構です。一方で、耳や鼻の不調とともに全身症状のほうが強ければ、内科や小児科にまずかかるというのも真っ当な判断です。その後、耳鼻咽喉科に紹介になる場合もあります。例えば、お子さんが小児科で耳あかのたまった状態を指摘され、耳鼻咽喉科で取ってきてください、と言われることもよくあります。

地域の方や、読者に伝えたいことはありますか。

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「患者さんには優しく、病気には厳しく」ということを心に留めて診察にあたっています。説明も治療もしっかりと十分に行って、きちんと治るまでフォローするということです。そうした当たり前の繰り返しで信頼感が生まれると思います。耳、鼻、喉というのは、五感をつかさどる器官です。聞く、話す、食べる、息をするといった人間としての大切な機能を持っています。だからこそ、その不調は苦しく気になるものです。特に高齢化が進んで、噛めない、飲み込めない、話せないといった機能低下が起こるのは、誰でもつらいことだと思います。一方で、こうしたことは健康であれば意識をせずに自然にできると思います。飲み込めなくなって初めて「飲み込むって、どうやってやってたんだろう」となるわけです。そうした無意識の機能に意識を向けてもらい、何とか不安な症状が少なくなるようにサポートしていきたいと思っています。

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