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鈴木 荘太郎 院長の独自取材記事

三里診療所

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2022/06/13

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JR東海道本線岐阜駅から車で5分、六条・三里地区で1977年に開業したのが「三里診療所」。当時医院が少なかったこの地域を支え、長年住民たちに頼りにされてきた。建物は丈夫そうなコンクリート造りで、畳敷きが残る待合室もあり、どこか心が安らぐ懐かしいたたずまいだ。中核病院での勤務と並行して、2009年から同院の診療を開始した息子の鈴木荘太郎先生が、2代目院長に就任。現在は鈴木咲枝副院長と夫婦2人体制で、生活習慣病の治療やがんの早期発見に注力した内科診療を行う。心臓超音波検査や経鼻内視鏡検査などの設備もあり、西洋医学では解決できない症状に対し漢方薬も処方する。医院の歴史を引き継ぎながら、常に新しい医療を学び、信念に基づいた考えとやり方で患者を見守り続ける鈴木院長に診療方針や患者への思いなどを聞いた。

(取材日2022年3月11日)

心臓超音波検査や内視鏡検査にも対応

今日にいたるまでの経歴を教えてください。

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当院は、1977年に父が開業しました。親から医者になれとは言われたことはありませんが、父の姿を見て社会貢献ができるいい仕事と思い、後を継ごうと決意しました。大学卒業後は、経験を積むために大学病院や基幹病院の循環器内科で心臓カテーテル治療や高次救命センターなどの高度医療に関わりました。そのような緊急性の高い医療現場は、自分に向いていたように思いますね。2009年から当院で診療をするようになった現在も、先進の医療情報や技術を得るために、副院長も僕も各々の外部病院で非常勤医として務めています。

こちらは検査設備も充実されているそうですね。

心臓超音波検査をはじめ、経鼻内視鏡検査、12誘導心電図や24時間ホルター心電図、血管年齢のわかる脈波、肺年齢のわかる肺機能検査(スパイロメータ)、睡眠時無呼吸症候群を調べる終夜睡眠ポリグラフィ検査、エックス線などをそろえています。患者さんの話を聞いたり、説明や指導をするほうにも力を入れていますね。動脈硬化疾患につながる生活習慣病やがんは自覚症状が出にくいので、そのような病気にならないように検査や検診を促してある程度は当院で検査ができるようにしています。CTやMRIの検査は他病院への紹介となりますが、僕も副院長も外部病院で非常勤をしているので、検査や入院の連携を取りやすいかと思います。

発熱患者さんへの診療や感染対策はどのようにされていますか?

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感染症などによって発熱している患者さんの診察用にプレハブ施設を建てました。こちらは徒歩や自転車で来院される方用で、自家用車で来院される方は車内で待機していただいて、検査はプレハブか駐車場で行うようにしています。また、プレハブを利用して薬を希望されている新型コロナウイルス感染者にも、院内に入ることなく薬を処方することができるので安心していただきたいです。それ以外にも診察時はアクリル板の衝立を挟んでフェイスマスクを着用し、感染リスクの高い医師の僕から患者さんへ感染しないようにも気をつけています。今後は、待合室の混み合った状態を避けるために畳敷きスペースを撤去してベンチをもう少し増やすことも考えています。通院患者さんが不安なく来院できるように、発熱患者さんも気兼ねなく受診できる環境づくりを心がけています。

知識を提供するのが医師の仕事。漢方薬の選択肢も用意

日々、診療する上で心がけていることは何ですか?

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僕は知識を患者さんに提供することが医師の仕事だと思っています。病気や治療についてわかりやすく、かみ砕いて説明し、医師任せではなく、自分の病気と思ってもらいたいんです。例えば「症状がないのに、なぜ高血圧の薬を飲むのか」を質問しても答えられない人が多いと思います。そのため「症状がなくても血圧が高い状態を放っておくと動脈硬化が進んで、将来、脳梗塞や心筋梗塞という不幸な大きな病気を突然起こすことがあるので、病気を未然に防ぐために治療をするんですよ」と説明します。病気や治療の説明は複雑であることが多いので、一度きりではなく繰り返し説明するように心がけています。また、検査の結果説明をするときは厳しい言葉はなるべく避けて、たくさん褒めたり、「頑張りましょう!」と応援したりすることが多いです。僕は自身をアドバイザー兼応援団員と思っています(笑)。

先代院長と比べて、診療への考え方に変化はありましたか?

父が院長だった当時はこの地域に救急医療の対応をする所が少なかったので、父は昼夜を問わず往診などをして献身的に診療していました。そんな父の姿を見てきたので、僕も昼夜を問わず往診するのが当たり前だと思っていたんです。しかし、最近は救急科外来のある病院や往診を専門とするクリニックが増えてきたので、うまく連携することによって、父とは異なる形で患者さんをサポートできるようになりました。もちろん通院できない患者さんに対しては往診をさせていただております。ただ外出することは、おめかししたり、外で人と話したりする良い刺激になるので、患者さんにはできるだけ頑張って通院していただければと思っています。

こちらでは漢方治療にも取り組んでいらっしゃるそうですね。

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食欲不振やだるさなどの症状があるのに、検査結果に異常値がないと「大丈夫」とそのまま帰される場合がありますよね。でも、患者さんは大丈夫じゃないんです。それで症状を緩和できるようなものは何かないかと探していた時に、出会ったのが東洋医学でした。西洋医学とは異なり理解の難しい領域でもあるので、取り入れていない先生もいますが、患者さんの症状を少しでも軽減できればと思い、選択肢の一つとして活用しています。最近は医学的な証明も進んでいますし、意外と西洋医学の薬より適している場合もありますのでご相談ください。

2人体制とスタッフの支えで、気軽に相談できる医院へ

診療は、奥さまである副院長との2人体制ですね。

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副院長はいわゆる聞き上手で、患者さんに本当に優しいです。患者さんを褒めて伸ばすタイプで、一人ひとりに時間をかけて診療します。だから、副院長が担当する外来枠はたくさん話がしたい患者さんが多くいらっしゃるんですよ(笑)。僕と同様に外部病院に非常勤で勤めていて、そこでは心臓超音波検査も担当していますから、当院での心臓超音波検査にもその経験が生かせていると思います。2人体制だと医療についてもいろいろと相談できるので、判断が偏ることがないのがいいですね。

スタッフさんのサポートが随分、力になっていると聞きました。

うちは40年前から通院されている方など、家族で来られる患者さんが多いのですが、スタッフがその家族構成や生活の様子をよく知っていますし、いつも優しい言葉がけをしてくれています。採血など検査の合間に、さりげなく世間話をしたり、その話を覚えていて次の機会に続きを聞いたり。だから、中にはスタッフと話がしたいという患者さんもいるんですよ。スタッフは勤務20年ほどの方もいて、副院長も、患者さんに対する接遇などは経験豊かなスタッフに学ぶところが大きかったようですね。そんなスタッフたちとの信頼関係を今後も大切にしていきたいです。

これからどんな医院にしていきたいですか?

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これまでと変わらず、動脈硬化疾患につながる生活習慣病の治療、がんの早期発見に力を入れていきたいと思います。また今後も外部病院での勤務を続けて、新しい治療や検査などの情報をどんどん取り入れて、患者さんに「こういうのもあるんだよ」と新しい情報を提供していきたいですね。副院長も同じ考えで、「家族ぐるみでなんでも気軽に相談できる医院でありたい」と話しています。より多くの人がちょっとしたことでも当院に聞きに来ようと思えるように、これからも「なんでも相談しやすい医院」でありたいと思っています。

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