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安藤 大樹 院長の独自取材記事

あんどう内科クリニック

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2023/11/30

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック main

名鉄岐阜駅から徒歩10分、大通りから少し入った閑静な住宅街の一角にある「あんどう内科クリニック」。14台分の駐車場も完備し、電車でも車でもアクセスしやすく、近隣はもちろん遠方からも多くの患者が訪れる。院長の安藤大樹先生は医師家系の4代目。曽祖父が営んでいた診療所を祖父がこの地に移し、父へと引き継がれ、開業から70年目にあたる2017年に安藤先生が継承。それを機に建物を全面リニューアルし、検査設備の充実も図ったという。「勤務医時代も時間をかけ過ぎて怒られました(笑)」とにこやかに話す安藤先生に、こだわりの内装やコンセプト、総合的な診療を重視する思いなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2023年10月29日)

いい意味で「病院らしさ」のないクリニックをめざして

外観や内装のこだわりを教えてください。

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック1

いい意味で、「病院らしくないクリニック」にしたかったので、外観や内装にはこだわりました。木のぬくもりを感じられるよう床は全面的にフローリングにし、外観も茶色を基調とした落ち着いた雰囲気にしました。ただ、診察室は患者さんの状態をしっかり観察できるように明るくしています。また、待合室は患者さんの緊張を和らげるために広々としたスペースにし、椅子は患者さん同士の目線が合わない向きに置いています。窓はすりガラスにし、明るく、かつプライバシーも守れるようにしました。さらに、スタッフの対応も「患者さんファースト」となるように周知しています。それぞれ考えて動いてくれているので、とても助かっていますね。

クリニックのコンセプトを教えていただけますか?

地域の皆さんの「ファミリードクター」でありたいと考えています。それを実現するための柱が「プライマリケア、総合診療、心療内科」の3つです。私は大学卒業後、大学病院で総合的な内科診療の基礎から内科系の救急診療まで、幅広く内科領域の経験を積みました。その後、総合診療の知見をさらに深めるために岐阜市民病院に入職し、糖尿病や膠原病などを多く担当しました。当時はまだマイナーな領域であった総合診療を選んだのは、専門に特化するよりも総合的な診療ができる医師として地域に貢献したいという想いが強かったからです。併せて、患者さんの背景にある心理的な問題にアプローチするため、心療内科領域の研鑽も積んできました。誰もが気軽に受診できて、健康面でも生活面でもなんでも相談できて、帰る時には気持ちが楽になっている、そんな場所をめざしています。

どのような患者さんがいらしていますか?

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック2

10代から90代まで幅広い年齢層の患者さんがいらしています。内科の患者さんは40代以上、心療内科の患者さんは20代から50代が多いです。熱などの急な体調不良で来られる方や、健康診断の結果が気になる方、気象による体調不良を訴える方、長く症状に苦しんでいてどこを受診すればいいかわからない方、眠れなくなった方、人間関係で職場に行けなくなった方など、さまざまな方がいらっしゃいます。家族の愚痴だけを言いに来る方も(笑)。一人で悩んだり我慢したりせず、受診してくださるのは当院のコンセプトが浸透しつつあるのかなと、ありがたく思っています。

各種検査設備をそろえ、じっくり患者の話を聞く診療を

かつて勤務されていた大規模病院と、クリニックで大きく違うと感じることはありますか?

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック3

患者さんの“状態の違い”を大きく感じます。大規模病院にはすでに病気をお持ちの患者さんが多いのに対して、クリニックには少し気になる症状があるが、まだ病気ではない、いわゆる「未病」の患者さんが多い。この違いは、まさに病院とクリニックの役割の違いでもあります。大規模病院では病気の治療に力を入れていますが、クリニックは少しでも気になる症状があれば受け入れて話を聞き、場合によっては検査で病気を早期発見するという役割を担っていますから。当院でもそういった役割を果たせるよう努めています。長年お付き合いのある患者さんからメンタルのご相談を受けることや、メンタルでかかっている患者さんから内科疾患の治療の依頼を受けることもでき、うれしい限りです。

こちらは、検査機器などの設備も充実していますね。

軽い症状では大規模病院に行きづらい方も多いので、できるだけ検査が完結できるよう、設備にこだわりました。心電図やエックス線撮影装置に加えて、迅速血液検査装置、24時間心電図、骨密度検査、CTなどの医療機器を取りそろえています。患者さんの要望に応えて、胃がんのリスク検査も行っています。病気の早期発見はもちろん、検査して何もなかったという安心感を得ていただくという意味でも、エビデンスのある検査は重要だと考えています。現段階で異常がなくても、データを残しておけば次回との比較もできます。とはいえ、検査は患者さんの負担になりますので、患者さんにとって意味のない検査は極力しないことを常に意識しています。

日々の診療では、どんなことを大切にされていますか?

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック4

私の師匠の教えである「患者さんの『物語』を大切にしなさい」という教訓をいつも胸に刻んでいます。例えば、生活習慣が乱れている糖尿病の患者さんに、単に「生活習慣がいけない」と言うのではなく、なぜそのような生活になったのかという背景まで聞くようにしています。「こんなことまで病院で話していいのかな」と思う方が多いんですが、友達との雑談で話している内容だと思うんですよ。極端に言えば、私が医師であることを忘れていただけるのが理想かもしれません(笑)。病気と関係ない話から、重要な情報が得られることもありますし、「お孫さんが来る日には元気に動けるように頑張ってみましょうか」など、治療につなげることもできます。また、できるだけ患者さんの気持ちに共感して、頑張った部分を拾い上げて褒めるように心がけていますね。頑張ればこんないいことがあると、可能な限り根拠を示すようにしています。

プライマリケアの担い手として情報発信にも尽力

総合的な診療を行うにあたって、特に力を入れている病気はありますか?

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック5

「コモンディジーズ」いわゆる「ありふれた病気」をきちんと診ることが大切だと思っています。風邪などの感染症や頭痛、腹痛、胸痛、めまいなどのありふれた病気は、症状が治まればそれで良しとするのではなく、きちんと経過を追って診ていかなければなりません。特に感染症の診断は重要です。風邪は多くの場合、自然に治りますが、ウイルスだけでなく、細菌やカビが原因になるものもありますし、重大な病気が隠れていることもあります。大規模病院に勤めていた頃は、ただの風邪と診断された方が、最終的に重症化して救急搬送されるケースをよく経験しました。プライマリケアを担う医師として、重大な疾患を見落とさないように、さまざまなアンテナを張って診察するように心がけています。

情報の発信にも積極的に取り組まれていますね。

新型コロナウイルス感染症の流行が始まって以降、メディアやSNSなどに医療情報があふれるようになりました。それらの情報の多くが正確性を担保されているわけではないので、過剰な情報から不安になったり、困惑する方がとても多くいらっしゃいます。一人ひとりに合った適切な情報をお伝えすることも開業医の役割だと思い、診察の際にできる限り必要な情報をお伝えしたり、身近なテーマで院内の掲示物を作ったり、ホームページやメディアで情報発信したりしています。また、患者さんだけでなくて、若い医療従事者にもプライマリケアを意識してもらいたいと思っています。プライマリケアがもっと普及すれば、当院の患者さん以外にもプラスになることがあるのではないかと。そう思って発信を続けています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

安藤大樹院長 あんどう内科クリニック6

長年、総合診療の研鑽を積み、全人的に人を診て「診断をつける」ことにこだわってきました。それが地域の皆さんのお役に立てていると感じていますが、一方で大切なのは診断する力だけではないとも感じています。はっきりと診断がつく方は10人中1人くらいで、診断はつかないが不調を抱えている方も多いと思うんです。ですから今は、診断がついた方もそうでない方も、何とかいい方向に向かうようにサポートしたいと思っています。中には、「お節介すぎてちょっと面倒」だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください(笑)。どこに行ってもしっくりこない、あるいはどこに行けばいいかわからないという方の“駆け込み寺”のような存在になりたいと思っていますので、ぜひ気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃がんのリスク検査(ABC検診)/4200円

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