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後藤 清 院長の独自取材記事

長岡皮フ科・形成外科医院

(長岡市/長岡駅)

最終更新日:2021/10/12

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院 main

JR長岡駅東口から続く自然豊かなシンボルロードを800メートルほど歩いたところに、「長岡皮フ科・形成外科医院」はある。院長を務める後藤清先生は、皮膚科、形成外科、美容外科の分野で20年以上の経験を持つベテランドクター。診療では「痛くない・怖くない手術と早期診断・早期治療の皮膚科診療」をコンセプトに、安心感のある医療の提供に力を入れている。仕事が忙しい働き世代の患者も通いやすいよう土曜・日曜にも診療を行うなど、常に患者の立場になって考えることを大切にする後藤院長に、開業までの経緯や美容外科に対する思い、診療のこだわりなどを詳しく聞いた。

(取材日2021年6月28日)

地域医療への貢献をめざし、新規開業を決意

こちらに開業された経緯を教えていただけますか?

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院1

当院は1992年に新潟で開業した、美容外科・形成外科を標榜とする「医療法人さくら形成クリニック」が母体となって誕生したクリニックです。美容外科は広域医療といって、遠方からも来院する患者さんが多いため、もともとはアクセスの良い長岡駅前で診療を行っていました。長年美容外科を専門に診療してきたのですが、自分が医師として年齢を重ねていくにつれ、今後は皮膚科や形成外科の分野で地域医療にも貢献していきたいと考えるようになったのです。それならば駐車場の確保や衛生設備の改善など、患者さんにとってさらに快適な環境を整える必要があるのではないかと思い、2014年にこの場所へ新築移転をしました。以前から長岡中央図書館をよく利用していて、この辺りで診療できたらいいなと思っていたんです。駅から徒歩圏内ですし、広い駐車場も設けることができたので、患者さんにとってもより通いやすくなったのではないかと思います。

先生が美容外科について興味を持った理由はなぜですか?

日本での美容外科の歴史は浅く、大学病院で扱われるようになったのも比較的最近のことです。私はもともと形成外科を専門としていたのですが、先述のとおり当時勤めていた大学病院でも形成外科はあっても美容外科というものはありませんでした。大学病院ではあくまでも「病気を治す」ということがメインで、見た目の改善をめざすというような研究はあまり行われてこなかったんです。これは私の個人的な考えですが、私は美容外科というものは形成外科の発展形ではなく、街の開業医たちがさまざまな手術方法を研究しながら開拓していったという独特な歴史を持った、独立した診療科だと思っています。自分たちの努力によって大学病院よりも高い技術をめざすというところに、当時の私も魅力を感じていたのだと思います。

どのような主訴の患者さんが来院されますか?

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院2

一番多いのは腋臭症、いわゆる「わきが」で悩んでいる患者さんです。新潟では自由診療でわきがの手術を行っているクリニックが多く、保険診療で手術を行っているクリニックは比較的少ないのです。総合病院の場合は、入院手術となるのが一般的ですので、仕事が忙しくて休みが取れないために手術を受けられないという患者さんも多かったのです。当院では保険適用のわきが手術に対応していますし、日帰りで受けられるということで、新潟市の患者さんがインターネットなどで調べていらっしゃることもあります。その他の主訴としては、多汗症やあざ、しみ、ほくろのご相談など、主に保険適用の診療を求めて来院する患者さんが多いですね。自費診療としては、両脇の脱毛などもあります。

患者の不安を丁寧に取り除き、安心感ある治療の提供を

診療の際に先生が大切にしていることは何ですか?

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院3

患者さんを不安にさせず、できるだけ痛くないようにするということを心がけています。大切なのは、患者さんの立場になって考えるということ。例えば、予防接種一つとっても、医師は何でもないことのようにパッと打ちますが、注射を打たれるほうはどうしても構えてしまいますよね。私自身も先日新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けましたが、それほど痛くないと聞いてはいても、やはり注射される瞬間は身構えてしまいました(笑)。ですから、患者さんの気持ちを考えて向き合うということが大切なのです。コミュニケーションをしっかり取り、不安のないようにしたいと思っています。手術後に心配なことや、気になる症状があった際にも、次の診察まで待たせてしまうのではなく、すぐに話を伺うことができれば患者さんも安心できます。もちろん、状況によってすぐ対応できないこともありますが、可能な限りそのように努めていきたいと思っています。

クリニックを建てるにあたって、こだわったことはありますか?

このクリニックは7年前に建てたのですが、98パーセントは自分が思い描いていたとおりに完成したと思います。私がうまくイメージを伝えきれなかったのが2パーセントくらい(笑)。まず、最も大切にしたのは手術室を広くするということでした。これは外科系のクリニックにとってはとても大切なことなんですよ。その上で患者さんの利便性を高めるためにも、動線をしっかり確保することにも気を配りました。もともとここを建てる時には、駅前の診療所で使っていた医療機器や家具などを運び込むことを想定していたので、それに合わせて院内設計をお願いしたんです。そのおかげで、すっきりとした空間になっていると思います。あとは、手に持っているものをその辺にポンと置けないようにするということ。そういうスペースがあると、つい何でもかんでも荷物を置いてしまって、結局は散らかってしまうので、院内をすっきり清潔感のある空間にするよう工夫しました。

こちらのクリニックの特徴を教えていただけますか?

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院4

曜日や祝祭日に関係なく、日付の下桁に1、3、4、6、8、9のつく日を診療日とする「5日サイクル」で診療を行っていることです。皮膚科や形成外科というのは、緊急性の高くない疾患がほとんどなので、患者さんもつい後回しにしてしまいがちなんです。特に、仕事が忙しい働き世代の方は、平日に休みを取ることが難しい方も多いので、平日だけの診療では通うことが難しいと思います。5日サイクルで診療を行えば、1ヵ月で土曜・日曜に診療を行う日が必ずありますから、仕事をしている方でも通うことができるでしょう。私は医師と患者は対等な関係でなければいけないと常々思っていて、例えば診療時間一つとっても、「平日しか診療をしない」という医師側の一方的な都合を押しつけるのは不親切だと思うのです。患者さんの立場になって考えれば、やはりいろいろな状況の人が通える機会をつくるのも大切なことだと思います。

患者の目線に立った診療で、悩みの解決を手伝いたい

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートな時間はどのようにお過ごしですか?

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院5

私は狩猟免許を持っているのですが、休みの日にはイノシシをはじめとする有害鳥獣駆除のために、愛犬のラブラドールレトリバーと一緒に狩猟へ出かけることが多いですね。仕留めたイノシシはジビエなどの地域資源として活用するために、解体まで自分たちの手で行います。有害鳥獣駆除のための狩猟はかなりハードなんです。険しい山を登ることもありますし、特に冬は「かんじき」と呼ばれる雪の上を歩くための道具をつけて登ることもあるんですよ。体力も集中力も必要ですが、社会貢献の一貫になればという思いで趣味を兼ねて取り組んでいます。

今後の展望についてはいかがでしょうか。

これまでと同様に、丁寧なコミュニケーションを大切にしながら、患者さんの目線に立って診療を行っていきたいですね。私自身もいずれは引退する時が来ますから、その後のことについてもそろそろ考えていかなければと思っています。ここに新築移転して7年になりますが、建物も設備もまだまだ新しくしっかりしていますので、私が引退した後を継いでくれるという方が現れたらうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

後藤清院長 長岡皮フ科・形成外科医院6

肌の健康を取り戻すための皮膚科と、主観的願望を医学的に実現するための美容外科、いずれの診療においても患者さんの立場になって考えることを大切にしたいと思っています。早期診断と早期治療を心がけ、「痛くない・怖くない手術」をモットーにさまざまな悩みを解決するお手伝いができたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

両脇の脱毛1回5500円~

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