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林 秀樹 院長の独自取材記事

林こどもクリニック

(高座郡寒川町/寒川駅)

最終更新日:2020/04/01

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寒川町の「林こどもクリニック」は、長年、大規模病院の小児科に勤務した経験を持つ、林秀樹先生が院長を務める小児科のクリニック。広くて明るい待合室には、安全に配慮したキッズスペース、カラフルな魚が泳ぐ「小さな水族館」もあり、子どもたちに好評だ。診察室には患者が描いた林院長の似顔絵が飾ってあり、地域に根差したクリニックとして親しまれ、頼られていることがうかがえる。林院長が心がけているのは、子どもたちの将来を見据えた、できるだけ負担のない治療。「不自由のない生活が送れる大人になってほしい」と語る林院長に、小児科医療への思いを聞いた。(取材日2019年11月8日)

リラックスできる環境で、安心の診療をめざす

寒川町で開業した理由をお聞かせいただけますか。

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出身の東海大学に近いということが大きいですね。小児科のクリニックには、さまざまな症状の患者さんが来ます。熱が出た、おなかを下している、咳が止まらない、鼻水が出る、あるいは「ちょっと調子が悪いだけなんだけど何科に行ったらいいのかわからない」という保護者の方もいます。中には、皮膚科、眼科、脳神経外科など、専門の医師による診察が必要な場合もありますし、手術や入院が必要となるケースもあります。そんなときは、患者さんにとって通院の負担が少ない近隣の専門医療施設にお願いすることになります。僕は東海大学医学部付属病院の小児科に勤務していましたので、頼れる場所が近くにあるというのは心強いですし、何より顔を見知った医師がいる病院に紹介ができるというのは、僕にとっても患者さんや保護者の方にとっても安心ですからね。

待合室の水槽が目を引きます。お子さんは喜ぶでしょうね。

開業にあたっては、できるだけ怖さを感じないようにしたかったのです。子どもが泣くのは、恐怖心からなんですよ。ですから待合室を広くして、診療室にもぬいぐるみなどを置いたりしています。水槽を置いたのも、何か心が和むものがあればいいと思ったからです。キッズスペースは当初はなかったのですか、安全に配慮したクッション性のある仕切りを置いて自由に遊べるスペースを作りました。水槽もキッズスペースも子どもたちに好評で、なかなか診察室に来ないこともあるんですけれど(笑)、怖がったり泣き続けたりして診察ができないとか、来なくなってしまうよりは良いですからね。

どういった患者さんが多いのでしょうか?

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小学校に上がる前のお子さんが多いですね。寒川エリアには小児科専門の医師が少ないので、寒川町が中心ですけれど、中には茅ヶ崎市や平塚市、藤沢市などの隣接した場所に住んでいる方も来院します。予防接種のお子さんも多いですよ。予防接種は生後2ヵ月頃からできますから、最初の検診に来たところで「こんなスケジュールがいいんじゃないですか」とスケジュールをお渡しします。特に初めてのお子さんの場合は、慣れない予防接種スケジュールを立てるだけで混乱してしまう保護者の方もいますからね。もちろん、スケジュールどおりにいかない場合もあります。……というより、いかない場合のほうが多いので、そのたびにスケジュールを調整して、できるだけ負担なく必要な予防接種が受けられるように看護師がお手伝いしています。

名医であるより、良医であることを心がけてきた

先生は、なぜ小児科の医師になったのですか?

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小学生の時、高いところから落ちて頭蓋骨を骨折し、頭蓋内出血が疑われたのです。当時はCTがなく精密な診断ができなかったため、両親は危険な状況も覚悟したようですが、なんとか命拾いして今があります。そんな経験もあって医師を志しました。小児科を専門にしたのは、小さくて、弱い、守ってあげなくてはいけない存在である子どもたちを、少しでも助けたいという思いがあったからです。実際、病気のせいで「普通」の生活が送れない状態で成人する子どもたちは、少なくありません。未来のある子どもたちが、不自由のない生活を送れる大人になるための手助けをしたい。その思いから、大学卒業後は一貫して小児科医師として勤務し、知識と経験を積んできました。

診察にあたって、心がけていることを教えていただけますか。

大学入学直後に「名医にならなくていいから、良医になれ」と言われたことが心に残っており、医師になってからは、この言葉を胸に頑張ってきたと思っています。ですから、僕の診療におけるキーワードは「普通」です。先ほどお話ししたように、「普通」の生活を送れるように無理のない、普通の治療をします。心がけているのは、丁寧な説明による安心できる診療。「この治療には、こういう作用があり、症状がこのように経過していきますよ」ということをわかりやすく説明することで、保護者の方に安心していただきたいのです。お子さんを診察する際には、なるべく侵襲的にならないように、ストレスをかけないことを心がけています。

では、スタッフの皆さんに心がけてもらっていることはありますか。

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「困っている人を助ける」というのが医療の基本だと思っていますから、何かあるようだったら声をかけてもらえるように、話しやすい雰囲気づくりを心がけてもらっています。男性である僕には言いにくいこともあるでしょうからね。スタッフは看護師をはじめ、全員子育ての経験があるか子育て中ですし、先輩ママとして、あるいは同じ子育て中のママ目線で、相談しやすいと思います。実際に若いお母さんの場合は、僕よりスタッフに相談したり、気になることを話したりしているようです。僕への相談は主に病気のことで、食事をどうしようとか、具体的に何を食べさせればいいのかということは、診療が終わってから看護師が説明することが多いです。ですから気になることがあれば、気軽にスタッフに相談してほしいと思います。

身近な育児の相談相手になれるクリニックでありたい

小児科の医師として長い経験をお持ちですが、印象に残った患者さんなどはいらっしゃいますか?

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東海大学病院にいた頃のことですが、仙台から越して来た方が来院されたことがあります。その時に「この子をどうしたいんですか」と聞かれ、「普通の大人にしたいですね」と答えました。僕が言う普通の大人というのは、「普通の人と変わりなく日常生活が送れる」ということです。例えば手術をすれば、数値が改善する病気もあるでしょう。けれども治すというのは単に数値だけの問題ではないと思っていますので、できれば手術をせずに良くなってほしい。それが診療方針ですから、そのように答えたのですが、お母さんは驚かれたようです。「今までは、おしっこのタンパクを減らすとか、薬を減らすために治療をすると言われていたんです。普通の大人にするといわれたのは初めて」と、おっしゃいました。それは僕にとっても、印象的な言葉でしたね。その時のお子さんは成人して、今ではお仕事をされていますよ。

お忙しい毎日だと思いますが、健康への気遣いや休日のリフレッシュ法を教えていただけますか。

健康への気遣いは特にしていません(笑)。ただ妻が健康に気遣って食事には工夫をしてくれているようです。ですから結婚記念日には、妻のリクエストに応えて国内旅行に行っています。京都など、歴史ある古都が多いですね。最大のリフレッシュは、年に1度の海外旅行です。こちらは僕の趣味で、リゾートと歴史的な街並みのある都市に交互に行っています。それ以外の休日は、趣味のアメリカンフットボール観戦をすることが多いです。平日はなかなか時間がとれないので、とりためた試合の映像を休日に見るんですよ(笑)。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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小児科の医師や小児クリニックは、親にとって困ったときの相談相手だと思うのです。ですから子育てに困ったら、というより困る前、「困るかもしれない」というときに、声をかけてください。「あれ? なんだかいつもと違うかも……」とか「ちょっとおかしいな」と思ったら、遠慮なく来ていただきたいです。病気ではない場合も多いですが、病気かもしれないと悩んでいるより、受診して医師に「病気じゃないですよ」と言われれば安心でしょう? そのために僕たちがいるのです。いろいろな病気を見てきているから「病気じゃない」と言えますし、病気だったら早めに処置ができます。当クリニックは、大々的にアピールする治療や機器があるわけではありません。けれども親しみやすい町のクリニックとして、少しでも役に立てればと思っていますので、看護師でも構いませんから気軽にご相談ください。

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