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太田 篤之 院長、稲垣 徹訓 先生の独自取材記事

おおたレディースクリニック

(伊勢原市/伊勢原駅)

最終更新日:2020/07/17

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初めての産婦人科は受診するのにも勇気がいるもの。そんな女性の繊細な気持ちに寄り添う温かな対応と、病院と同じレベルの医療の提供に努める「おおたレディースクリニック」。3代目院長の太田篤之先生は、どうしたら気軽に産婦人科を受診してもらえるかを常に考え、患者目線に立った診療を追求する心優しきドクター。「ただでさえつらい患者さんの負担を少しでも軽くしたい」と、2019年7月より稲垣徹訓(てつのり)先生を迎え、待ち時間の短縮に取り組む。太田院長を恩師と慕う稲垣先生と、稲垣先生の産婦人科医師としての姿勢や人柄に惚れ込む太田院長。そんな2人に伊勢原市のみならず秦野市、厚木市、平塚市から患者が来院するという同院の魅力や産婦人科のかかりつけ医としての熱い思いを聞いた。
(取材日2020年3月19日)

女性の健康を生涯にわたってサポートするかかりつけ医

まずはクリニックの歴史と概要について教えてください。

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【太田院長】祖父が「太田産婦人科」を開院して以来60年以上、親子3代にわたって地域に根差した産婦人科クリニックとしてやってきました。私が院長に就任したのは2011年で、患者さんが受診をためらう気持ちを少しでも軽減できるよう建替えを決意。翌2012年により親しみやすいクリニックをめざし、「おおたレディースクリニック」としてリニューアルオープンしました。産婦人科に来られる患者さんは、体調の悩みはもちろん、妊娠や出産への期待や不安を抱えて来られるので、少しでも気持ちが明るくなるような内装にしました。入院室は全室トイレとシャワールームつきの個室で、基本は母子同室。産後の疲れた体で夜中も育児をしなければならないお母さんを自然な形でサポートできるよう、お父さんが一緒に泊まることができる特別室も用意しました。父親の育児参加が早いほうがいいというのは、4人の娘がいる私自身の育児経験からです。

産婦人科のかかりつけ医としての抱負をお聞かせください。

【稲垣先生】今まで勤務していた大学病院はいわば最後の砦として、救急で扱うような命に関わる症状の方を大勢診てきましたが、地域に根差したクリニックは患者さんにとって最初の医療の窓口となる場所です。まずは専門の医療機関に紹介するべきかどうかの見極めをしっかりすることと、患者さんにとってより良い治療を提案できるよう、これまで以上の責任とやり甲斐を感じています。
【太田院長】開院当初から通い続けてくださる患者さんも多く、中には祖父が取り上げ、父が診て、今は私が診ている方もいらっしゃいます。大学病院では異動もあるため、ここまで継続して患者さんを診ることはできません。患者さんの生涯にわたって長期的に診ることができることは、かかりつけ医ならではの役目であり、醍醐味かなと感じています。

患者と接する時にどのようなことを心がけていますか?

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【太田院長】昔は産婦人科といえば妊娠・出産を機に受診するところでしたが、最近は生理痛がつらいと一人で来る高校生や、お股がかゆいとお母さんに連れて来られる5歳くらいの女の子も増えてきています。患者さんにとって初めての産婦人科というのは忘れられない経験になると思うので、決して嫌な思いをすることのないよう、次回も安心して受診していただけるような対応を心がけています。
【稲垣先生】治療後の人生も考えて、患者さんにとって最良の選択ができるようサポートすることでしょうか。たとえ望まない妊娠をしてしまった患者さんに対しても、その方が次の妊娠を安心して受け入れられるようなフォローを心がけています。

通い慣れたクリニックで大学病院レベルの診療を

この辺りは地域医療連携も充実しているそうですね。

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【太田院長】伊勢原市は医療的にとても充実したエリアで、1次救急、2次救急、3次救急の病院がすべて市内にそろっています。万一何かあった場合でも、長い時間をかけずに高度医療を受けられる専門機関に搬送可能という環境は、患者さんにとって大きなメリットだと思います。また、伊勢原駅から半径180m以内に内科、皮膚科、眼科、歯科、整形外科、小児科、心療内科があり、大学病院で別棟の他科に行くような感覚で行き来が可能なんです。クリニック同士の連携も良好で、小児科の先生に当院まで来ていただくこともあれば、当院で婦人科以外の症状と診断した場合、近くの内科クリニックに電話をしてそのまま受診していただくこともあります。

大学病院勤務歴の長いお2人ならではの診療メリットを教えてください。

【稲垣先生】大学病院では、妊娠20週以降に超音波検査を行い、胎児に先天性異常がないかを調べます。私も太田院長も、大学病院で検査する時と同じように胎児の心臓や脳をはじめ、主な内蔵の状態までかなり念入りに検査します。検査後に患者さんに伝えるのは「大丈夫ですよ」という一言だけですが、大学病院で受けるような検査が受けられると思っていただければと思います。さらに太田院長は、今も東海大学医学部付属病院で外来を担当されているので、気になることがあった場合は大学病院とスムーズに連携がとれるという点も患者さんにとっても大きなメリットだと思います。

印象に残っている患者とのエピソードはありますか?

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【太田院長】無事に赤ちゃんが生まれて「ありがとう」と言っていただけた時は本当にこの仕事をやっていてよかったと思います。妊娠がなかなか継続できずに頑張っていた方が出産をされた際には、こちらも感極まるというか、喜びもひとしおです。患者さんの年齢が若いほど、子宮や卵巣をすべて摘出しなくてはならない場合、手術を受け入れられるようになるまでかなりの葛藤があります。今でも忘れられないのは、9歳で卵巣がんにかかり卵巣を摘出することになった女の子がいましたが、お母さんもきっと相当苦悩されたことと思います。かける言葉も見つからず、ひたすら気持ちをお聞きするだけの時もありますが、患者さんのその後の人生がより良いものになるよう最善を尽くさせていただいています。何かの拍子にその方が元気に暮らしていらっしゃることがわかった時は、本当にほっとします。

いつでも気軽に相談できる産婦人科クリニックに

稲垣先生が産婦人科の医師をめざしたきっかけについて教えてください。

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【稲垣先生】中学生の時、仲の良かった友達を交通事故で亡くしたことがきっかけで医師をめざすようになりました。目の前にいたのに、何もできなかったことが悔しくて……。産婦人科を選んだのは、もともと子どもが好きだったことと、太田先生のもとで初期研修をさせていただいた時に、お母さんと赤ちゃん2つの命を預かるとても大切な領域だということを学んだからです。
【太田院長】稲垣先生は確かに私の教え子ですが、産婦人科医療に対する思いで言えば愛弟子というよりは同志です。また、誰に対しても分け隔てなく丁寧に接する温和な人柄は、当院にぴったりだと思い、声をかけさせていただきました。

今後の展望をお聞かせください。

【太田院長】婦人科への来院は、どうしても笑顔で来るのが難しいかもしれません。ですが、当院を受診してくださった患者さんに少しでも笑顔になっていただけるような医療の提供をしていきたいと思っています。ゆくゆくは患者さんが診察室に井戸端会議をしに来る感覚で、もっと気軽に来院していただけるようなクリニックになれたらうれしいですね。
【稲垣先生】何か気になることがあった時に「行ってみようかな」と思っていただける地域に根差したクリニックでいたいですね。土台の部分は太田先生が作られているので、今後はより親しみを持って来ていただけるようお手伝いできたらいいなと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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【稲垣先生】内診が嫌で受診をためらう女性も多いと思うのですが、いきなり内診をすることはほとんどありません。内診に抵抗があることを伝えて頂ければ無理な診察はしませんので、医師に言いにくければ、まず、受付の女性スタッフにご相談いただければと思います。
【太田院長】婦人科というだけで敷居が高いと感じてしまう方も多いと思いますが、婦人科の病気かどうかわからない時でも、腹痛など何か気になることがあればいつでも気軽に相談に来てほしいです。当院の産科は予約制ですが、婦人科は気になることがあった時にいつでも受診できます。稲垣先生が加わったことで待ち時間も大幅に短縮できるようになってきましたので、風邪をひいた時に内科に行くような気持ちで婦人科にも来ていただけたらと思います。

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