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田島 雄介 院長の独自取材記事

田島外科

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2020/01/31

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厚木市の中央部で1977年に開業して以来、地域に密着した診療を続けてきた「田島外科」。スタートから42年を経た2019年1月、2代目院長となる田島雄介先生へと引き継がれた。外科を掲げている同院だが、生活習慣病などの内科診療や整形外科、乳腺外科など幅広い診療を行っていることで地元では知られる存在。さらに今後は、田島院長が専門とする消化器外科、特に大腸肛門疾患の治療や胃・大腸の内視鏡検査にも力を入れていくという。歴史あるクリニックの院長という立場になった田島先生に、現在の心境から前院長から引き継いだこと、新たに取り組んでいることなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年2月14日)

大腸肛門を中心に内科、外科と幅広く診療

2代目院長を引き継がれたと伺いました。

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2019年1月に父から院長を引き継ぎました。それまでは副院長として勤務していましたが、もともと父の後を継ぐことを視野に入れ院長としての業務も行ってきたので、仕事内容はほとんど変わりません。しかし、クリニックのトップという責任ある立場はプレッシャーですし、患者さんの見る目も変わってくると思うので、精神的にはやはり副院長時代と違いますね。当院は父が40年以上前に開業したクリニック。当時からずっと地域に密着した診療を行ってきたそのポリシーを受け継ぎつつ、私の専門領域である大腸肛門外科と、消化器の内視鏡検査にも力を入れ、より一層地域の皆さまのお役に立てていければと思います。

先代院長からはどんなことを受け継ぎましたか?

ここでの診療の仕方です。診療室には医師用のデスクとチェアが2組ずつ向かい合わせにあり、私が患者さんを診ている時にもう片方のチェアに父が座り、そこで直接アドバイスをもらっていました。引き継ぎは短期間でしたが、「なるほど、そうやっていけばいいんだ」とうなずくシーンは何度もありましたね。患者さんとの接し方も参考になりました。なにしろ父は40年もここで診療し、患者さんとの信頼関係をつくってきたドクターですから。しかし、めったに笑顔を見せない寡黙な父とは正反対の私にとってはなかなかまねできるものではありません。父とはスタイルが異なりますが、笑顔と傾聴を大切にしながら患者さんとの信頼関係を築いていければと思っています。

こちらではどんな診療が受けられますか?

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診療内容としては、消化器外科、一般外科、内科のほか、非常勤医師による月に2~3回の整形外科、私の叔父でもある田島知郎東海大学名誉教授による月1回の乳腺外科など、高い専門性を持つドクターたちの力を借りながら幅広い診療を行っています。消化器外科では、私の母校や東海大学に在籍するドクターに手伝ってもらいながら、大腸カメラ・胃カメラと呼ばれる消化器内視鏡検査・治療を毎日受けられる体制を整えました。また、私の専門分野である肛門疾患では、いわゆる「イボ痔」や「あな痔」などの日帰り手術も可能。一般外科としては、巻き爪や皮膚腫瘍の治療、外傷、やけどなども診ています。内科領域では、風邪や腹痛のほか、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の管理にも対応しています。

日帰り手術を含めた痔の治療と内視鏡検査に注力

肛門疾患の日帰り手術を受ける患者さんは多いのですか?

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以前は週3日程度の勤務でしたが、院長になった現在は毎日ここで診療していますので、肛門疾患の手術日も以前の倍ほどに増やしました。肛門科を診療しているクリニックが少ないせいか痔の相談はとても多く、遠方からわざわざ足を運ぶ患者さんも珍しくありません。昔は痔の手術というと何日か入院するものでしたが、今では日帰りで済むケースがほとんどです。当院の手術は、以前に有床診療所だった2階フロアで行います。オペ室の横には休憩室を備え、術後は必要に応じてそこで休んでいただけるようにしました。日帰り手術というと経過に不安を持たれる方も多いので、緊急用の電話番号をお渡ししています。ごくまれに夜間などに患者さんから術後経過の不安や疑問などでお電話いただくことがありますが、お話しを聞くだけで安心される方がほとんどです。

痔の治療は手術がメインになるのでしょうか?

痔の治療は、手術ではなく、初期であれば軟こうや内服薬で対処できるケースが非常に多いです。手術は患者さんにとって負担の大きい治療法。当院ではむしろ、できるだけ手術以外の方法を選択するようお勧めしています。まず軟こうで治療し、それでも改善されないという場合に内痔核硬化療法と呼ばれる注射療法や切除手術をご提案する、という流れです。注射療法というのは、患部を切ることなく、1つの患部に対して薬剤を4箇所注射するというもので、肛門の奥にできる内痔核と呼ばれるイボ痔の一種に対して行います。痛みはそれほどでもなく、治療時間も10分程度なので身体的な負担が軽いのがメリット。ただし、施術するには四段階注射法という技術を要するため、どの肛門科でも受けられるわけではありません。当院では私がその技術を習得しているので、注射療法も選択肢になります。

内視鏡検査について伺います。

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胃・大腸の内視鏡検査は毎日受けつけています。厚木市は40歳以上を対象にした胃がん検診で胃の内視鏡検査が選べるので、ご高齢者を中心に胃内視鏡検査のニーズは特に高いです。大腸内視鏡検査を受ける方も、決して少ない数ではありません。私が大腸・肛門の専門ということもあって血便で来院される方が多く、心配なケースでは検査をお勧めしているためです。さらに、当院では肛門疾患で手術を受けるすべての方に、がんの発生率が高いS状結腸や直腸など大腸左側の大腸内視鏡検査を実施しています。出血を主症状とすることが多い肛門疾患で、その奥に潜んでいるかもしれない大腸がんを見落としてはいけないという思いからです。前処置は、下剤ではなく術前の浣腸のみですので、手術の一環として受けていただけます。

より地域に貢献できるよう新たな取り組みに着手

幅広い診療内容ですが、どんな患者さんが多いのですか?

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特に患者さんが集中している科は「これ」とはなかなか言えません。糖尿病や高血圧などの慢性疾患でいらっしゃる患者さんはたくさんいますし、捻挫や骨折で整形外科的な治療を求めて来る方も多い上、私が大腸・肛門を専門としているのでそちらの患者さんにも大勢足を運んでいただいています。ですから、年齢層も幅広く、訴える症状も本当にさまざま。強いて傾向を挙げるとすると、全体の患者さん数が少しずつ増えてきていること。そしてそれは、整形外科に通われる方が増えていることと、私が院長になって毎日診療するようになったので大腸肛門の患者さんが増えたからではないかと思います。

肛門疾患の患者さんは男性が多いのでしょうか?

そう思われるかもしれませんが、実は女性もたくさんいらっしゃいます。特に、妊娠中の便秘や分娩時のいきみなどが原因となり、産後に痔に悩む女性は多いと思います。ただし中には、出血が続いていても、場所が場所だけに恥ずかしいと受診を遅らせる方がいらっしゃいます。気持ちはよくわかりますが、受診せず市販薬だけで済ませようとすることはお勧めできません。痔だと思っていた出血の陰に、大腸がんや直腸がんなどの重大な病気が隠れているかもしれないからです。たとえ痔であっても、軽いうちに受診していただければ、手術ではなく軟こうなどでの治療が可能です。当院では、問診時に「痔」や「お尻」、「便」などの用語を極力使わないなど、患者さんのお気持ちに配慮するよう心がけています。ぜひ早めにご相談いただきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

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大きな目標は、この厚木市で地域貢献をしていくということ。そのために今後力を入れていきたいのは、訪問診療です。今も月に数軒定期訪問しているご家庭はあるのですが、外来診療をおろそかにしないという前提で、できればお昼時間を活用して訪問軒数を増やしていければと思っています。もう1つは、訪問看護ステーションの設立です。こちらはまだまだ着手もできていないような状態ですが、いつかは実現したいと考えています。そして今まさに進めているのは、オンライン診療。足腰が弱って通院が難しくなった方だけでなく、仕事が忙しくてなかなか通院できないという方のニーズを満たしたいと思っています。現在、オンライン診療の前段として電子カルテを導入しているところ。近い将来、始動したいですね。

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