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田島 雄介 院長の独自取材記事

田島外科

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2026/06/26

田島雄介院長 田島外科 main

厚木市で50年近く続く「田島外科」は、初代院長の父から引き継いだ田島雄介院長の専門である消化器外科・肛門外科分野の他、風邪や生活習慣病など内科全般、外傷・骨折をはじめとした外科全般の診療を行う総合型のクリニック。田島院長は「大学病院や肛門疾患の専門病院での経験をもとに、大腸肛門疾患の治療や内視鏡検査に注力しています」と話す。専門性を追求した診療技術を特徴に、男女を問わず受診のハードルが高い痔の治療や大腸の検査も受けやすいよう、きめ細かく配慮。近隣の住民に親しまれ、遠方からも患者が訪れる同院の強みや診療方針などを、田島院長に詳しく聞いた。

(取材日2026年3月17日)

内科から外科まで、専門の医師が対応する総合型診療

こちらは外科以外にも広く診療されているそうですね。

田島雄介院長 田島外科1

当院を開業した父の時代は、外科全般から内科まで1人の医師で診ていましたが、現在は外科、内科、胃腸内科、肛門外科、整形外科、乳腺外科を標榜し、診療日により各専門の医師に担当してもらっています。例えば私の専門分野である大腸肛門外科は全診療日で対応でき、イボ痔やあな痔などの日帰り手術も可能です。さらに食道や胃などの上部消化管、大腸などの下部消化管に対する内視鏡検査も、私の母校や東海大学に在籍する医師の協力を得て全診療日で検査可能な体制となっています。整形外科は日本整形外科学会整形外科専門医が診療を担当。乳腺外科は東海大学の医師が診療し、高まるニーズを受けて月2回の外来を設けています。この他、巻き爪や皮膚腫瘍の治療、外傷、やけどなどの外科分野、風邪や腹痛、糖尿病・高血圧といった生活習慣病の管理などの内科全般にも幅広く対応しています。

近年、力を入れている治療はありますか。

2026年1月から自費診療で肥満症の治療を始めました。保険診療でも肥満治療はできるのですが、条件が厳しく、何ヵ月も栄養指導を受けてからでないと薬が使えないなど、なかなか続けられない方が多いのが実情です。そこで、当院ではあえて自費診療で、注射治療を提供しています。とはいえ、単なるダイエット目的ではなく、肥満に伴う膝の関節症や高血圧・高コレステロール、将来的な心筋梗塞といった大きな病気を避けるための治療です。対象はBMI35以上の方、またはBMI27以上で基礎疾患のある方に限らせていただいています。自由診療で自己負担は決して軽くはありません。しかし、後々の手術費用や命の価値を考えれば、今ここでその原因を断つための治療をすることは意義のあることだと思っています。

内視鏡検査が受けやすくなる工夫もされているそうですね。

田島雄介院長 田島外科2

厚木市では胃がん検診で胃の内視鏡検査を選ぶ方も増え、私が大腸・肛門の専門なので、血便の症状で大腸の内視鏡検査を求めていらっしゃる方も少なくありません。そうした状況を受けて、当院では内視鏡検査は全診療日で予約可能にして、患者さんが日程の調整をしやすくしています。さらに鎮静剤を用いて検査を行う他、内視鏡検査に習熟したスタッフも適切にサポート。大腸の内視鏡検査で必要な胃腸に送るガスに炭酸ガスを使用します。炭酸ガスは、普通の空気を送入するのに比べて検査後におなかが張るつらさをスムーズに解消へとつなげてくれます。さらに、当院では肛門疾患で手術を受けるすべての方に、がんの発生率が高い下行結腸、S状結腸および直腸を対象にした内視鏡検査を実施。前処置は術前の浣腸のみなので、手術当日の直前に受けていただきます。こうした受けやすさをめざした内視鏡検査が、がんの早期発見に役立てばと考えています。

特に消化器・肛門疾患の診療に注力。日帰り手術も可能

肛門疾患は日帰り手術が可能と聞きました。

田島雄介院長 田島外科3

以前の痔の手術は入院が一般的でしたが、今では日帰り手術を導入する医療機関が増えています。海老名市や座間市など遠方から来院される方もいますし、病院から「痔の日帰り手術を行っているクリニック」と紹介していただくこともあります。当院の院名は外科で、しかも多様な分野を診ているため、患者さんは肛門の病気と思われにくい安心感もあるのでしょう。肛門疾患のご相談は非常に多いですね。当院での手術は、以前に有床診療所だった2階フロアで行います。リニューアルして手術室の横にはリカバリー室を備え、術後はリカバリー室で4時間くらい安静にしていただいています。帰宅後に術後合併症を起こす可能性もあるため、休日や夜間でも対応できるように緊急用の電話番号も渡していますので、安心して日帰り手術を受けてもらえればと思います。

痔の治療は手術が中心になるのですか?

初期であれば軟こうや内服薬で対処が望めるケースが非常に多いですね。まず軟こうや内服薬で治療し、それでも症状が改善されない場合に注射療法や切除手術をご提案する、という流れです。注射療法は患部を切ることなく、1つの患部に対して薬剤を4ヵ所注射するもので、内痔核と呼ばれるイボ痔の一種に対して行います。痛みはそれほどでもなく、治療時間も10分程度なので身体的な負担の軽さが望めるのがメリットです。デメリットとして内痔核にしか注射できないところです。この注射療法を行うには、内痔核四段階硬化療法の講習を受けることが必須であるため、治療できるクリニックは限られると思いますが、当院では私がその講習を受けているため、選択肢としてご提案できます。

肛門機能の検査や超音波検査について教えてください。

田島雄介院長 田島外科4

肛門・大腸の診療をさらに向上させたいと考え、肛門機能検査機器を導入しました。これは肛門を締める筋肉の強さや、便を出すときに肛門と腸の強さなどを調べる検査で、例えば、便漏れや便秘の原因などの診断に役立ちます。また当院は超音波検査にも力を入れています。検査技師も在籍していますし、おなかの症状や肛門疾患、乳腺や整形外科領域まで幅広く検査できます。こうした検査機器を活用して、幅広い症状を適切に診断し、必要に応じて専門的な診療につなげていく、プライマリケアの役割を果たしたいと考えています。

培ったネットワークを駆使し、地域医療に大きく貢献

地域医療において、どのような役割を果たしたいとお考えですか。

田島雄介院長 田島外科5

ずっと地域に密着した診療を行ってきた父のポリシーを受け継ぎつつ、私の専門領域である大腸・肛門外科分野と、消化器の内視鏡検査でも貢献していきたいと考えています。地域に根差した初期診療をめざしており、自分では対応が難しいケースは、信頼できる専門の先生にすぐご紹介できる体制を整えています。医師会では、先生方と顔の見える関係を築くほか、市内の若手〜中堅医師が科を超えて集まる「Next Gen 厚木医師の会」という医師会公認の会にも関わっており、内科・外科・耳鼻咽喉科などさまざまな専門の先生と連携しています。また、学校保健担当理事として、校長先生や養護教諭の先生と協力し、子どもたちの健康をサポートする活動もしています。ヤングケアラーや不登校など、普段の診療では見えない課題について学ぶ機会にもなっており、非常に勉強になっています。

訪問診療も行っていらっしゃると伺いました。

訪問診療も継続して行っていますが、私一人の力には限界があります。夜間の急変など、どうしても私だけで対応できないケースも考えられますから、信頼できる地域の訪問診療専門のクリニックの先生方と連携し、必要に応じてすぐに紹介できる体制を整えています。無理のない、けれど確実なサポートをめざしています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

田島雄介院長 田島外科6

外科・内科を全般的に診療するプライマリケアのクリニックとして、多様な分野に専門の医師が対応可能なのが当院の特徴です。笑顔と傾聴を大切にしながら、患者さんとの信頼関係をより深く築いていければと思っていますので、お気軽にご相談ください。特に私の専門である肛門疾患は誰でもなる可能性のある病気。痔は男性に限らず、妊娠中の便秘や分娩時のいきみなどが原因となり、産後に痔に悩む女性も多いと思います。また、痔だと思っていた出血の陰に、大腸がんなどの重大な病気が隠れているかもしれませんし、痔でも早期なら手術ではなく軟こうなどで治療できる可能性が高まります。当院では、問診時に「痔」や「お尻」、「便」などの用語を極力使わないようにするなど、患者さんのお気持ちに配慮するよう心がけています。気になる症状や悩みがあれば早めにご相談いただき、大腸の検査も積極的に受けていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

肥満症治療/初期診察2200円、注射費用1万6500円〜