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金指 功 院長の独自取材記事

かなさしクリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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平塚駅から徒歩1分に位置する「かなさしクリニック」は、1996年開業。駅前という立地条件、土曜・祝日も診察が可能なことに加え、院長の金指功先生の丁寧な対応が患者からも評判で、多数の患者が通院するクリニックだ。「患者さんやそのご家族に、わかりやすいように画像を用いて現在の目の状態をしっかりご理解いただきます。その上で治療方針を説明し、どのように治療するのか判断をしていただきます」と語る金指院長。20年以上の長きにわたり地域住民の目の健康を支えてきた金指院長に、近年の眼疾患の傾向から将来の展望まで、幅広く話を聞いた。
(取材日2016年11月15日)

コンタクトレンズ処方から日帰り手術まで、幅広く対応

こちらで開業した理由をお教えください。

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私は生まれも育ちも横浜で、卒業したのも横浜市立大学医学部です。藤沢市民病院、茅ヶ崎市立病院など、大学の関連病院が県内に数多くあり、平塚共済病院もその一つです。そのため、平塚は身近な存在でした。そこで関連病院の患者さんも来院しやすく、平塚の駅にも近いこの場所で開業しました。1996年の開業ですので、すでに20年以上前のことです。開業当時は今より手狭でしたが、おかげさまで来院患者さんが増えましたので、キッズルームを作ったり、待合室を広くしたり、レーザー室や手術室を増設するなど、徐々に院内を拡張し、現在に至っています。

開業時と比べて、患者さんの傾向に変化などはございますか。

開業当時には、以前勤務していた横浜市立大学病院や藤沢市民病院の外来で診させていただいた患者さんが多かったのですが、その後は地元の平塚市をはじめ、近隣の茅ヶ崎市、大磯町、二宮町、伊勢原市、秦野市からも来院いただけるようになりました。インターネットで調べたという方もいますが、クチコミの患者さんも多いようでしてありがたいことだと思っています。はじめはコンタクトレンズ作製目的の方、アレルギー性結膜炎や麦粒腫といった軽症の患者さんが多かったのですが、最近では緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性症、網膜静脈分枝閉塞症などを患っていらっしゃる重症の方が増えています。白内障手術を希望される方も多いですね。

診療方針をお聞かせください。

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開業以来 「最小限の経済的・時間的負担で、最良の医療を」をモットーにしています。ですから、土曜・祝日も診療していますし、大学病院をはじめ、多くの病院と提携して、ご希望があれば必要に応じて、それぞれの分野の専門家に紹介するシステムを取っています。患者さんには、待ち時間が長いというお叱りを受けることもあるので二診体制にしました。ほぼ毎日、2人のドクターで診察をしていますので、緊急のレーザーや処置にも対応できるようになりました。検査スタッフも常に8~9人で対応していますので、ほとんどの場合、予約がなくてもその日のうちに検査が可能です。

わかりやすい説明を心がけ、新しい治療も積極的に導入

日々の診療では、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

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患者さんの現在の症状や、病気について、わかりやすくご説明することです。ご自分の原状をしっかり理解した上で、治療方針の説明をし、どのように治療するのか判断していただきます。例えば、診察室では眼球断面図をよく利用しますし、白内障やアレルギーによるまぶたの裏側の状態などをモニターに映したり、異物や結膜結石では除去前後の状態を画像でお見せしたりするようにしています。拡大した画像を見ることで、ご自身の目の状態の理解が早まるようです。また、各疾患の説明のパンフレットや資料も取りそろえ、診察や治療の際に理解を深めていただくことに加えて、後日、ご自宅などでも再確認していただけるようにしています。

力を入れている治療はございますか。

白内障ですね。白内障の主な原因は加齢ですが、患者さんはご高齢者に限ったことではありません。アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として、若い方の発症もあります。日常生活に不便を感じていないのであれば治療を急ぐことはありませんが、治療は現在のところ手術のみです。あまり進行すると手術が困難になることもありますから、極度に悪化する前の手術をお勧めします。白内障手術に使用する眼内レンズは従来、単焦点眼内レンズのみだったのですが、最近は多焦点眼内レンズが登場し、注目を浴びています。単焦点眼内レンズは焦点を1つの距離にしか合わせることができませんが、多焦点眼内レンズは遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点が合います。多焦点眼内レンズは健康保険適応外になりますが、眼鏡をかけなくて済む時間が長くなるのがメリットです。

最近はお子さんの近視に悩む方も多いと思いますが、何かアドバイスはございますか。

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お子さんには、ゲームをしたりスマートフォンを見ていたりする時間を制限することは、ある程度必要だと思います。また、30代40代になっても近視は進みます。若い時ほど進行は早くありませんが、コンピューターのディスプレイ画面やスマートフォンを見る時間が長い方は要注意です。予防のためには、目を休ませること、十分な睡眠をとることが重要です。最近では世界的に近視の進行抑制に関する研究が進んでいて、ある程度効果の期待できる治療も行えるようになってきました。当院では角膜矯正コンタクトレンズも導入していますので、関心のある方はご相談ください。

自覚症状が少ない重症の眼疾患。40歳を目安に検査を

ところで先生は、なぜ眼科の医師になられたのでしょう。

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子どもの頃から漠然と人の役に立つことをしたいと思ってはいましたが、具体的な職業は考えていませでした。油絵が好きだったので美大に行こうと思いましたが、親にかなり厳しく止められまして(笑)。高校時代には理科が好きだったので、物理の研究者になろうと東京大学工学部の応用物理系に進学しました。4年間、電気機械図と対峙していたのですが、卒業を控えて人とふれあう仕事に就きたいと思うようになり、横浜市立大学医学部に入り直したんです。眼科を選んだのは、自分で診断して、治療までできる点が興味深かったからです。診察から診断、手術まで、1人の患者さんを最後まで診ることができる例が多いですからね。

今後取り組みたい治療や、将来の展望があればお聞かせください。

治療の幅を広げたいですね。また、待ち時間短縮の工夫をしたいです。疾患によって待てる傾向も異なります。病識のあまりない方は待たされるとよりつらいでしょう。近隣に分院を設置し、程度の軽い方などは分院で、より高度の治療を要する方は本院で加療というように振り分けられると良いと思っています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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目の病気は、正常眼圧緑内障など自覚症状が出にくい疾患もあります。失明原因のトップである緑内障は、日本人は40歳過ぎると5%、70歳を過ぎると20%が発症するといわれています。ですから早いうちに対処するためにも、40歳になったら眼底、眼圧、視力検査をしていただきたい。できれば当院でも導入している、光干渉断層撮影による検査を受けていただきたいですね。近赤外線を当てるだけで、網膜の厚みの測定や断面図を撮影することができる装置で、眼底カメラではわかりにくい異常を発見できますし、緑内障の診断にも役立ちます。この検査は一般の健康診断、人間ドックでは施行されていませんので異常を指摘されていなくても念のためお受けいただくことをお勧めします。それから睡眠時無呼吸症候群の方。十分な睡眠がとれないだけでなく、酸素の供給量が減少しますので目の神経にも悪影響があり、緑内障が悪化することもあるので要注意ですよ。

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