生理の悩みを当たり前にしない
クリニックを受診する基準
内出医院
(横須賀市/馬堀海岸駅)
最終更新日:2023/07/14


- 保険診療
生理に関する悩みは、生理痛だけではなく生理前の不調である月経前症候群(PMS)、月経不順、無月経など多岐にわたる。しかし、生理がつらいのは当たり前と考え、医療機関を受診しない女性も少なくないようだ。そこで、生理に関する悩みとクリニックで可能な治療をテーマに診療にあたる「内出医院」の内出一郎院長を取材。内出院長は生理に起因するパフォーマンスの低下を深刻に受け止め、生理のつらさを我慢している女性たちにもっと笑顔になってほしいと考えているドクターだ。「頑張らない治療」をモットーに女性に寄り添う内出院長に、生理に関する正しい知識と受診の基準、ピルを服用することで期待できるメリットなどについて話を聞いた。
(取材日2023年7月4日)
目次
女性に寄り添った検査方法の選択。 受診の基準とピルを服用することで期待できるメリットとは
- Q生理に対してどのような悩みを持つ女性が受診されますか?
-
A
▲幅広く、多くの女性が生理に対し、悩みを抱えて来院するという
小学生から高校生くらいまでの子たちは、進学などで環境が変わったときに月経不順やPMS、生理痛の悩みが深刻化して受診される方がいます。30代、40代になると子宮内膜症や子宮筋腫、器質性の月経困難症など、生理や不正出血で悩む方が増えますね。あと、働き始めたばかりの若い世代だと、生理がつらくても仕事を休めずに苦しまれて受診される方もいます。生理痛だけじゃなくて、PMSによる気分の浮き沈みや無気力を悩みを持つ方も多いですね。月経不順や生理に関する悩みはストレスが大きな要因の1つでもあります。当院には生理で悩む幅広い年齢層の方が来院しています。
- Qどのような基準で受診をしたら良いですか?
-
A
▲気になることがあればすぐに来院をしてほしい
基準はありません。不安や悩みがあれば、とにかく恥ずかしがらずに来てください。「今、生理中ですが、診察できますか?」とよく聞かれますが、患者さんが嫌でなければもちろん診察可能です。私は医師なので血を見るのも慣れていますし、気持ち悪いなんて思ったことは一度もありません。むしろ、今症状が起きているなら、その時に受診していただいたほうが検査でいろいろなことがわかるかもしれません。症状がないときに診察しても、お悩みの原因がわからないことが多くなる恐れがあるので、遠慮なく来ていただければと思います。患者さんが気になった、不安になった時が受診のタイミングです。
- Q生理の悩みで受診した場合はどのような検査が行われますか?
-
A
▲不安な検査に関しては事前に話をきいてくれる
特に、若い方は恥ずかしい検査をされるのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、中学生や高校生にいきなり内診をするようなことはありません。もちろん症状によっては内診が必要になる場合もありますが、基本的にはまず超音波検査でおなかの上から診させてもらいます。内診が必要な場合でも、女性スタッフから問診させてもらうなど、配慮しながら行いますので安心してください。患者さんの気持ちをお聞きして、なるべく寄り添った形で検査方法を考えています。事前にお話を伺いますので、この検査が嫌だという場合は、その気持ちをお伝えください。ほかには、血液検査を行うこともあります。
- Qピルを服用するメリットを教えてください。
-
A
▲心理的な負担を軽減することもピル服用のメリットのひとつ
ピルを適切に服用することで、月経困難症や月経不順などにも働きかけるため、それらの改善が図れれば、生理のつらさなどから来るメンタル面のつらさにも良い影響を与えるでしょう。また、それに伴い生理周期のコントロールを図れるため、学校のスケジュールや旅行の計画も立てやすくなると思います。