全国のドクター9,298人の想いを取材
クリニック・病院 161,126件の情報を掲載(2020年10月25日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横須賀市
  4. 馬堀海岸駅
  5. 内出医院
  6. 内出 一郎 院長

内出 一郎 院長の独自取材記事

内出医院

(横須賀市/馬堀海岸駅)

最終更新日:2020/04/01

60424

横須賀市馬堀海岸の「内出医院」は海に近い心和む環境にある婦人科医院。開業以来、40年以上にわたり地域住民の健康を見守ってきた。2代目の院長である内出一郎先生は東邦大学医学部を卒業後、母校の附属病院をはじめとして、複数の総合病院で研鑽を積んだ。専門は内視鏡手術。豊富な執刀経験はもちろん、多数の論文発表を行い、術式の開発にも携わってきた。院長就任は、2013年。「頑張らない治療」をモットーに、女性の心に寄り添う診療を続けている。「仏頂面で仕事をするのが嫌いなんです。患者さんだって嫌でしょう? 眉間にしわ寄せた人が、どうしたら笑ってくれるか。そんなことばかり考えているんですよ」と内出院長。親しみやすくフランクな会話からも、患者への思いを知ることができた。
(取材日2018年11月14日)

機械好きの少年を魅了した、腹腔鏡手術の世界

院長は2代目だそうですね。

1

当院は父が1977年に開業しました。僕がここで診察を始めたのは、父が食道がんで入院したからです。前職場では、有休を取って診察していました。残念ながら父は亡くなってしまい急きょ、院長に就任したのです。一緒に仕事をすることはできなかったけれど、尊敬すべき父でした。2人で診察していたら意見が合わなくて大変だったかもしれませんが(笑)、父親を超えられないと思います。技術は僕のほうが上かもしれないけど、心意気も含めて医者としての度量は絶対に超えられない。いまだに、そう思っていますよ。

産婦人科の医師になったのは、やはりお父さまの後を継ぐつもりだったのですか?

そうですね。ただ高校3年生の頃は、医師になるつもりはさらさらありませんでした。乗り物が好きで、飛行機に関わる職業に就きたかったんです。自衛隊の戦闘機のパイロットになりたかったんですが、根性がないから防衛大学はやめておこうと(笑)、航空宇宙エンジニアをめざしたものの学力が足りずに志望大学はすべて不合格。当時は流体力学にも興味があったので飛行機や新幹線などのものづくりをしたいと思い、次は工業デザイナー、エンジニアをめざして、理工系の予備校で浪人生活を送っていました。ただ、ある時ふと、具体的な将来の職業を意識し「親の後を継ぐのも悪くないな」と考えるようになり、志望を医学部に変えたのです。

腹腔鏡手術の経験が豊富だとお聞きしています。

2

大学院での最初の研究テーマが不妊で、僕の指導医は腹腔鏡手術に携わっていました。ですから研修中も腹腔鏡手術に入ることが多かったのです。腹腔鏡はテクノロジーの塊みたいなところがあって、もともと機械好きな少年でしたから、「医療の世界でもこんなに機械と関わることができるんだ」と、腹腔鏡手術の世界にのめり込んでいったのです。その頃は飛躍的に道具が良くなって、どんどん手術ができるようになってきて、研究はするけど手術のほうが楽しくなって(笑)、森田現教授と術式開発もしました。産婦人科には、お産や不妊、悪性腫瘍などさまざまな専門がありますが、そんな経緯もあって、僕は腹腔鏡手術を専門にすると決めたのです。

心を開放する「頑張らない治療」で、症状を改善に導く

診察の際には、どういったことを心がけていらっしゃいますか。

3

頑張らない治療です。スポーツでもなんでも、リラックスすることが大切でしょう。例えば不妊治療の方は皆さん妊娠したくて一生懸命で、ものすごく力んでいる。中には鬼の形相といった方もいます。でも、家に般若がいたらご主人は帰ってきませんよ(笑)。僕は他の医師と全然違うところが一つあって、「基礎体温? そんなものに縛られちゃダメだよ。そんなのつけるのやめてリラックスしましょうよ」、ここから始まる。そうやって精神的に開放させることを重視しています。更年期障害も似たようなもので、自分に対して真面目すぎて主婦業などを完璧にやりたい人がなりやすい。そこで「時代はアウトソーシングなんだから、家事なんて外に任せりゃいい。究極は外食だよ」と言ってあげると気が楽になったりするのです。

心のケアも、大切なのですね。

そうですね。ですから初診にはすごく時間をかけます。1時間くらいかかる人もいますが、それくらいお話をしないと。お互いに気持ちが通じなければダメだし、不信感を持たれるとうまくいきません。また、僕は「手術を受けろって言われたから、します」みたいなしぶしぶの治療というのは、嫌いなんです。ですから「自分にとって、都合のいい治療を選んでね」って、いつも言っています。医学的な範囲の中で許容される都合のよさであれば、そうしていい。例えば子育てや介護で、すぐに治療できないという人もいるでしょう。がんなどは別ですが、良性疾患に関しては、「2年後にかなり大きくなっても、僕は手術してあげられる」というような表現をして、安心感を与えられるようにします。それも僕らの仕事です。

力を入れている治療はございますか。

4

子宮内膜症と月経困難症、いわゆる生理痛ですね。それと卵巣嚢腫や子宮腺筋症といった、婦人科良性疾患の治療です。腹腔鏡手術になるので当院ではできませんが僕は週に1回、大森赤十字病院で腹腔鏡手術をしているので、そこに至る道筋をつけます。子宮筋腫、子宮内膜症、子宮全摘出などで、開腹手術のみの提案しかされていなくても、腹腔鏡手術が可能な場合があるのです。腹腔鏡手術は僕の得意中の得意ですから、極力適切な診断をしてあげたい。一番のやりがいは、治療がその方にはまって「ここに来て良かったです」と喜んでくれることです。それはすべての医師に共通することでしょう。

時代はアウトソーシング。医師も上手に利用してほしい

今後、取り組みたい治療や将来の展望はございますか。

5

今のところ保留にしていますが、インターネットを使った遠隔診療を稼働させたいですね。インターネットは非常に有効なツールで、こちらから発信もできるし、患者さんも便利なのではないでしょうか。現在は、SNSによるご相談を承っています。ここの患者さんも、結構利用していて「次にいつ行けばいいか聞き忘れちゃったんですけど、どうしましょう」という気軽なものから、「薬を飲んでいたら出血をしてしまったけれども、どうしたらいいですか」とか、いろいろご相談をいただきます。当然、まったくの初診の方からのご相談もあります。SNSはニックネームでのやりとりになりますので名前もわかりませんが、無料でご相談に乗っています。ですから、どなたでもお気軽にどうぞと思っています。

ご自身の健康管理や、リフレッシュ法についてお教えください。

週に1回のランニングと乗馬ですね。火曜日は大森赤十字病院で手術の日なんですが、朝は絶対に6km走って、テンションをマックスにしてから手術に臨みます。木曜日は、午前中の診療が終わったら、すぐに馬に乗りに行くんです。4年前の夏に、たまたま小淵沢で馬に乗る機会があったのがきっかけです。僕は乗り物が好きなのですが、相手が生き物だから自分の思うままにならない。それを制御するのが面白くて。馬の話をしているときが一番楽しくて、患者さんに聞かれるとずっと話をしています(笑)。中学2年生の長男と小学校6年生の長女の下に、まだ1歳の子がいるのですが、妻にも少しくらい遊びに行く時間をつくってあげたいのでね。月に2回くらい、娘と出かけるので、その間、僕が子守をしています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

とにかく、頑張っちゃダメ。自分にとって都合のいい治療を常に選択してください。あとは笑顔です。そのためには自分で抱え込まず、アウトソーシングすること。病気のアウトソーシングは医師ですから、うまく利用してください。それが皆さんに言いたいことです。自分の都合のいい回答を得る場所、居心地の良い医院をつくってください。僕も、手厳しいことは言いますよ。「それじゃあ、治るものも治らないよ」って。けれど、それは医学として間違っている方向に行かないための軌道修正です。その中にも、都合のいい選択肢というのは常にあるものです。患者さんにはハッピーになって、笑って帰ってほしい。だから、どうやったら患者さんが笑えるのか、いつもここで考えています。僕らは、皆さんが健康になるお手伝いをする係なのです。ですから深刻に考えず、毎日を笑顔で過ごすために、ぜひ僕らを利用してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

婦人科検診(自己負担額)/1650円~

Access