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内出 一郎 院長の独自取材記事

内出医院

(横須賀市/馬堀海岸駅)

最終更新日:2021/03/16

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馬堀海岸駅から徒歩3分の、海に近い静かな住宅街にある「内出医院」は産婦人科のクリニック。1977年の開業以来、地域住民の健康を見守ってきた同院では、現在2代目である内出一郎院長が、「頑張らない治療」をモットーに、女性の心に寄り添う診療を続けている。東邦大学医学部を卒業後、母校の付属病院をはじめとして、複数の総合病院で研鑽を積んだ院長の専門は内視鏡下で行う手術。豊富な執刀経験はもちろん、多数の論文発表を行い、術式の開発にも携わってきた。「女性の体はデリケート。悩みや不安でいっぱいの患者さんも、力を抜いて笑顔になれれば良い方向に進めることも。だからどうしたら笑ってくれるか。そんなことばかり考えています」と笑顔を見せる内出院長に、同院のめざす医療について聞いた。
(取材日2020年11月25日)

情報発信を続け、患者の輪に広がりも

初代のお父さまから医院を継承されて7年だそうですね。

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当院は1977年に父が開業したのですが、父が食道がんで入院したことをきっかけに、私も診療に加わるようになりました。しばらくは東京腎泌尿器センター大和病院での勤務と並行していましたが、父が亡くなってしまい急きょ、院長に就任したのが2013年です。一緒に仕事をすることはできなかったけれど、尊敬すべき父でした。医療の進歩もあり、私のほうが技術的には上かもしれないけれど、心意気も含めて医師としての度量は父を絶対に超えられない、いまだにそう思っています。

最近は、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

傾向としては、若い方の受診が増えたように思います。低用量ピルの有用性や腹腔鏡下手術などについての情報を、インターネットを通じて積極的に発信してきた成果か、インターネットとの親和性が高い世代のご相談が増えました。10代の学生さんが見つけた情報をお母さまと共有され、今度はママ友ネットワークのクチコミに乗って……というように、徐々に患者さんの輪が広がっている印象です。また、子宮筋腫や子宮内膜症などで他院を受診し、開腹手術を勧められたという方から、セカンドオピニオンを求められるケースも多くあります。私は腹腔鏡手術を専門にしていますので、状況によってはそうした道を探ることも可能です。

低用量ピルの処方もしているそうですね。

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当院の方針は「頑張らない治療」ですから、生理痛などの月経困難症がつらいのであれば、無理に我慢することなく、薬の力を借りることもいいと思っています。低用量ピルには、偽薬や休薬期間を使って28日周期を作る方法と、最長120日まで連続で飲み続け続けてその中でご自分のタイミングで生理をおこさせていく方法などがあります。また、低用量ピルを服用することで、望まない妊娠を避けていくことも大切です。予期しない妊娠は勉強や将来のキャリアなどといったライフプランを大きく変えてしまう可能性もあります。ご自身の判断で、避妊目的でのピルの服用することも必要な場合があると考えています。

おなかを切らずに行う腹腔鏡下の手術も

腹腔鏡手術の経験が豊富だとお聞きしています。

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大学院で私を指導してくださった先生が腹腔鏡手術に携わっていたため、研修中から腹腔鏡手術に入ることが多かったのです。腹腔鏡はテクノロジーの塊みたいなところがあって、もともと機械好きな少年でしたから、「医療の世界でもこんなに機械と関わることができるんだ」と、腹腔鏡手術の世界にのめり込んでいきました。当時は飛躍的に道具が進歩し、どんどん手術の可能性が広がっていったタイミングで、研究よりも手術のほうが楽しくなっていきながらも、教授とともに術式開発にも取り組みました。産婦人科には、お産や不妊、悪性腫瘍などさまざまな専門がありますが、そんな経緯もあって、僕は腹腔鏡下手術を専門にすると決めたのです。現在も週に1回、大森赤十字病院で手術を担当していますので、当院の患者さんで、卵巣嚢腫や子宮筋腫といった婦人科良性疾患の患者さんについては、私がそちらで手術も行っています。

不妊のご相談も受けていらっしゃるそうですね。

不妊相談はもちろん、排卵日を確認して行うタイミング療法や排卵誘発療法などの一般不妊治療にも対応します。 これらを提供する上で大切にしているのは、患者さんが頑張りすぎないよう支えること。不妊治療に深刻になりすぎると、そのストレスが不妊に影響を及ぼすこともあるんです。 ですから不妊治療で頭がいっぱいの方には、「基礎体温を測るのをやめてリラックスしてみましょう」と声をかけ、気を楽にしてもらうところから始めることも。 また、当院は人工授精までは行いますが、体外受精や顕微受精といった高度不妊治療は行っていません。そのような治療を望まれるのであれば専門医院の受診をお勧めし、同様に、妊婦健診や分娩も他院にご紹介をしています。「なぜ診てくれないの?」と不満を感じる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、専門外の分野を中途半端に診るようなことはしたくないのです。

診察の際に心がけていらっしゃることは何ですか。

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不妊相談や一般不妊治療のときと同じく、診療全般で患者さんが「頑張らない治療」を心がけています。 例えば更年期障害についても、「時代はアウトソーシングなんだから、家事はプロにお任せしてもいいんですよ」と言ってあげると気持ちが楽になったりすることもありますしね。また良性腫瘍では、やみくもに手術を勧めるようなこともしていません。緊急性が高いものでなければ、すぐに手術とならなくても大丈夫。子育てや介護、仕事が落ち着いたタイミングで、多少進行していたとしても手術は可能であるとお伝えして安心していただけるようにしています。「手術を受けろと言われたから」としぶしぶ受ける治療より、「自分にとって、都合の良い治療を選ぶ」というスタンスです。医学的な範囲の中で許容される都合の良さであれば、頑張る必要はないのです。

「頑張らない」「都合の良い」治療を選ぶ手伝いを

産婦人科の医師になったのは、やはりお父さまの後を継ぐつもりだったのですか?

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そうですね。ただ高校3年生の頃は、医師になるつもりはありませんでした。乗り物が好きで、飛行機に関わる職業に就きたかったんです。自衛隊の戦闘機のパイロットになりたかったんですが、根性がないから防衛大学校はやめておこうと思い、航空宇宙エンジニアをめざしたものの学力が足りずに志望大学はすべて不合格に(笑)。当時は流体力学にも興味があったので飛行機や新幹線などの物作りをしたいと思い、次は工業デザイナー、エンジニアをめざして、理工系の予備校で浪人生活を送っていました。ただ、ある時ふと、具体的な将来の職業を意識し「親の後を継ぐのも悪くないな」と考えるようになり、志望を医学部に変えたのです。

ご自身の健康管理や、リフレッシュ法についてお教えください。

週に1回のランニングと乗馬ですね。火曜日は大森赤十字病院で手術の日なので、その日の朝は必ず6km走り、集中して気持ちを盛り上げてから手術に臨みます。木曜日は、午前中の診療が終わったら、すぐに馬に乗りに行くんです。たまたま小淵沢で馬に乗る機会があったのがきっかけです。僕は乗り物が好きなのですが、相手が生き物だと自分の思うままにならない。それをどうコントロールしていくのかが面白くて。馬は言葉を話しませんが、息づかいや表情から読み取れる感情があるのです。馬相手に磨いた言語外コミュニケーションのスキルが診療にも生かせるかなと(笑)。馬の話をしているときが一番楽しくて、患者さんに聞かれるとずっと話をしていますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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とにかく、無理してまで頑張らないでください。ご自分にとって都合のいい治療を常に選択するようにしてください。抱え込まず、できるものはアウトソーシングにも頼ること。病気のアウトソーシングは医師ですから、うまく利用してください。自分の都合のいい回答を得る場所、居心地の良いかかりつけのクリニックをつくってください。もちろん「それでは治るものも治らないよ」と厳しいことを言う場合もあります。けれど、それは医学として間違っている方向に行かないための軌道修正。その中にも、都合のいい選択肢というのは常にあるものです。ですから深刻に考えず、毎日を笑顔で過ごすために、ぜひ私たちを利用してください。当院ではSNSによるご相談も受けつけています。女性の体についてのお悩みがあれば、お気軽にご利用いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮がん検診(横須賀市の市民健診におけるがん検診の自己負担額)/1680円~、低用量ピルの処方/2750円、人工授精/1万2000円

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