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橋本 敦生 院長、野尻 陽子 先生の独自取材記事

湘南内科医院

(横須賀市/横須賀中央駅)

最終更新日:2019/11/07

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横須賀市日の出町、国道16号線沿いの「湘南内科医院」。1934年の開業から80年以上にわたり、地域住民の健康を見守り、支え続けてきた。現在は2代目である橋本敦生院長と、次女の野尻陽子先生が診療を行っている。穏やかな笑みを浮かべた優しい語り口の橋本院長と、ハキハキと話すしっかり者といった印象の野尻先生。父娘ならではの絶妙のコミュニケーションと互いのサポートが、地域住民から親愛と信頼を得ていることがうかがえる。そんな両先生に、地域医療にかける思いや今後の展望など、和やかな雰囲気の中で語ってもらった。
(取材日2018年12月27日)

2017年の新築移転に伴い、新たな取り組みを導入

医院の成り立ちについて教えてください。

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【橋本院長】私の父である先代が「湘南内科病院」として1934年に開業したのが始まりです。以来、80年以上にわたって横須賀で診療を続けることができたのは、地域の皆さまのおかげです。開業当初は結核病棟もある病院でしたが1975年、父の逝去に伴い「湘南内科医院」として再始動。その際、私が長年勉強してきた心理療法を取り入れた心療内科も始めました。2017年の4月に旧医院の隣接地に新築移転し、現在に至っています。
【野尻先生】新医院は木目を多用し、診察室のベッドの足もアルミ色ではなく茶色にするなど温かい印象にし、家のリビングにいるようなくつろげる雰囲気にしました。また機能的でコンパクトな設計にし、処置室と診察室に窓をつくってカルテのやりとりをスムーズに行える工夫もしています。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

【橋本院長】近隣の方で古くから通っていただいている方が中心ですが、特に心療内科では遠方から来られる方も多いですね。高齢の患者さんでは生活習慣病の管理や感染症など、また心療内科ではうつ病やパニック障害、不安障害など、幅広く診ています。
【野尻医師】当院に特徴として心療内科の診療が挙げられますが、こちらは院長が専門に診ています。一般内科は私がメインで診療し、心療内科と古くからの患者さんを院長が担当する感じですね。内科で受診される患者さんでも、伺うと心の問題を抱えていらっしゃる方は多いんです。そうした心の状態に起因する体の症状を快方に向かわせるためには、やはり心療内科的アプローチが有用なので、心療内科の診療をお勧めできるのは心強いですね。

ジムも開設されているそうですね。

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【橋本院長】悪くなってから治すのではなく、総合的な予防を通じた心身の健康維持をめざして開設しました。内科の診療をしていて、「もうちょっと運動して痩せてくださいね」とい言っても、運動が体に良いのは皆さんわかっていますが、場所がないんですよね。そもそも、運動をすることに慣れていなかったり、ご高齢の場合は何をしたらいいのかわからなかったりしますから。健康を保つためにどんなふうに筋肉を使ったらいいのか、あるいは自分の感情をどういうふうにコントロールしたらいいのかなどを直接指導する施設があったらいいなと考えたわけです。
【野尻先生】減量をメインにしたい、肩凝りを治したい、腰痛を予防したいなど、希望はさまざまだと思います。当院で心療内科に対応していることもあり、その患者さんにも利用していただけるよう、お一人お一人のご希望と体調に合わせ医療面のサポートもしながら、無理なく運動をしてほしいと考えました。

コミュニケーションを重視し、将来を見据えた診療を

力を入れている治療はございますか?

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【橋本院長】今、一番力を入れているのはパニック障害の治療です。心療内科の治療は薬剤治療と心理療法が中心ですが、薬物療法ではなかなか治りきらない。そこで取り入れているのが米国生まれの「NLP」、日本語で「神経言語プログラミング」と呼ばれる心理学や言語学の1つの考え方です。お薬を飲み続けているのになかなか改善しないという方は、一度ご相談ください。また、野尻は認知症の対応に熱心に取り組んでいます。
【野尻先生】今後は認知症や軽度認知障害の方が増えていくと考えられるので、その対応がきちんとできるように、勉強をしています。ご本人だけでなく、家族や親が認知症になったらどうしようと心配されている方も多いですから、ご相談に乗れるようになりたいのです。

診療の際は、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

【橋本院長】患者さんとのコミュニケーションの取り方について工夫しています。心理療法を勉強してきましたので、その中で出会った東洋の占星術と、先ほどの神経言語プログラミングを合体させた心理学の考え方を作り、それを生かして、患者さんとコミュニケーションを取るようにしているんですよ。
【野尻先生】大学病院などの大きな病院とは違う、小規模医院にしかできない診療を意識しています。世代を超えて通っていただいている方も多いので、ご家族の状況や生活環境といったバックグラウンドを深く知ることができるのも、その一つ。そういったことも含めて、趣味、嗜好など、病気に直接関わらないことも大切に考え、患者さんと向き合うことを心がけています。

野尻先生は放射線診断の専門家でもいらっしゃいますね?

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【野尻先生】大学病院在籍時は放射線診断学を専門としていました。この経験を生かして、エックス線機器を新しい機器に入れ替えたり、CT、MRIの検査車を呼んだりして、検査の範囲を広げています。また脳ドックにも対応しています。お年を召されるにつれて全身の各部への不安が膨らみがちですが、こうした検査が身近な医院でできることで患者さんの負担が削減され、病気が早期に発見できる可能性もありますし、不安を安心に変える意味も大きいと考えています。

開業医だからこそ可能なことに、全力で取り組みたい

訪問診療も行っているそうですね。

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【野尻先生】グループホームで診療を行うほか、一般のご家庭への訪問診療も行っています。加齢とともに徐々に通院が難しくなるケースが多いので、当院では通院が難しくなった方には積極的にお声がけをして、往診をするようにしています。当院のような地域医院にかかっていても、最期は地域を離れて大規模病院でという方が多いのですが、できれば最期まで地域で支えていきたいですね。横須賀市も在宅での看取りを推進しているのですが、そうした活動はなかなか市民に浸透していません。当院のような施設が周知、普及していく立場にあると感じています。

今後の展望を教えていただけますか?

【橋本院長】先ほどの野尻先生の話と重なりますが、当院では全スタッフが横須賀市の認知症サポーターの講習を受けるなど、取り組んでいきたいと考えています。また、要介護状態になるのを少しでも遅らせるために、多くの方に運動する習慣をつけていただきたいですね。1人暮らしの高齢者では、1日中誰とも話をしないという方もいらっしゃいます。運動が外出する機会に、そして人とコミュニケーションを取る機会になればいいですね。
【野尻先生】まだ、認知症に対する決定的な治療薬は見つかっていません。ご家族など周囲の対応で、認知症になっても安全に楽しく元気に過ごすことが大事なのではないでしょうか。そのためには家族や医療従事者だけでなく、地域ぐるみの協力が必要ですね。

では最後に、地域の方や読者に向けてメッセージをお願いします。

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【橋本院長】家族間でも対話が不足しがちな昨今、コミュニケーション不足に万能薬はありません。しかし心理技法に基づいた「聞き出すコツ」や「伝えるコツ」などをアドバイスすることはできます。お気軽にご相談ください。
【野尻先生】家族にまつわる暗いニュースを耳にする機会が増えていますが、昔ながらの家族、地域のつながりを取り戻すことこそ解決につながると考えます。当院のような「町の開業医」だからこそ、できることがあると思いますので、助けを求めていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

NLPの考え方を取り入れた心理療法/1時間1万円

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