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村岡 光久 院長の独自取材記事

村岡クリニック

(横須賀市/北久里浜駅)

最終更新日:2025/02/13

村岡光久院長 村岡クリニック main

北久里浜駅前に、1996年の開業以来、消化器内科・総合内科として内科全般を幅広く診療する「村岡クリニック」がある。村岡光久院長は、癌研究所附属病院(現・がん研究会有明病院)などで研鑽した胃・大腸の内視鏡検査のスペシャリストで、同院でも痛みの軽減と精度にとことんこだわった検査を実施。得意とする大腸内視鏡検査では2種類のファイバースコープを使い分け、自覚症状のないまま進行する大腸がんの早期発見に尽力している。「未病という言葉があるように、病気はいかに早期発見するかが大事」と、穏やかな笑顔で語る村岡院長に、幅広い疾患をカバーしながら、日本内科学会総合内科専門医として専門的な診療にも力を注ぐ同院の診療について話を聞いた。

(取材日2024年12月9日)

専門的な検査と対話を重視した診療で適切な診断を

まずはクリニックの歩みと特徴について教えてください。

村岡光久院長 村岡クリニック1

開業は1996年です。まだ勤務医だった頃、趣味の登山で知り合った男性医師がここでクリニックを営まれていて、見学させていただいたことがありました。駅前の好立地ながら比較的院内は広く、駅周辺にマンション、少し離れた地域には戸建ての住宅地が広がり、良い所だなと感じていました。その後、その先生が亡くなってクリニックを閉業されたと聞き、それなら顔見知りの私が引き受けようと開業を決意。勤務医をしていた父の定年と重なり、一緒に診療を始めました。父の専門は外科と皮膚科、私の専門が消化器内科だったので診療範囲が広く、一通りなんでも診てもらえるクリニックとして、近隣の方を中心に多くの方にご利用いただいてきました。2021年に父は引退しましたが、上階の皮膚科や近隣の医療機関と連携しながら、患者さんのさまざまな症状に対応しています。

若い先生が新たに加入されたと伺いました。

2024年春より、横浜市立大学からお二人の先生に来ていただいています。まずは消化器内科の飯塚千乃先生。月曜午前に入っていただき、内視鏡を専門に担当していただいています。専門性の高い技術をお持ちで、たいへん戦力になっていただいています。月曜の内視鏡検査に関しては、飯塚先生にお任せしています。もう一人は私の義理の息子で、娘の夫なのですが、土曜日に入ってくれている村岡傑先生。彼の専門分野は呼吸器内科です。お二人に来ていただいて、患者さんに対して余裕を持って対応できるようになりましたし、お二人とも現在は大学院の所属で、さまざまな患者さんへの臨床・研究を並行して行っているので、研究成果や先端の医療に関わる情報を提供してくれて、そうした面でもとてもありがたいですね。

患者さんと向き合うとき、どのようなことを大切にしていますか?

村岡光久院長 村岡クリニック2

地域の皆さんが最初に受診する医療の窓口として、健康に関することならどんな些細なことでも気軽に相談していただけるよう、話しやすい雰囲気づくりと患者さんとのコミュニケーションを大切にしてきました。患者さんが抱えている苦痛や不安を取り除くことも大切ですが、なぜこのような症状が現れるのか、早い段階で原因を突き止め、できるだけ早く適切な治療につなげることも大切です。そのため、当院では胃と大腸の内視鏡検査だけでなく、必要に応じてエックス線検査・腹部超音波検査・血液検査などを組み合わせながら、より正確な診断につなげるよう心がけています。また、食道がんが見つかったときなどは、たとえ少し遠くなってでも、食道がんが専門の信頼できる先生がいる病院を紹介するようにしています。

精度にこだわった内視鏡検査と超音波検査

先生は内視鏡検査の経験が豊富だと伺いました。

村岡光久院長 村岡クリニック3

開業前、私は癌研究所附属病院(現・がん研究会有明病院)や埼玉県立がんセンター、丸山記念総合病院など先端の医療現場で、胃のエックス線撮影や内視鏡検査、大腸内視鏡ポリープ切除術、CT検査・超音波検査の画像診断などの研鑽を積んできました。内視鏡検査というのは、医師のスキルや経験数によって見え方や患者さんへの負担がだいぶ変わります。特に大腸は長いので、いかに苦痛なく短時間で的確に検査するかが重要です。私は開業前の経験に加え、1996年に当院を開業してからも大腸内視鏡検査・胃内視鏡検査ともに数多くの検査を手がけてきました。大きい病院では静脈麻酔なしで検査を行う所も少なくないようですが、当院では静脈麻酔を使い、検査時の負担軽減を図っています。最近は近隣のクリニックからの紹介も増えていますね。

特に大腸内視鏡検査に力を入れていらっしゃるのですね。

大腸は長く、約1.5mもの大腸のひだの裏側まで調べるのはとても困難ですが、大腸内視鏡検査はその隅々まで丁寧に観察できる優れた検査です。もし小さなポリープが見つかればその場で切除ができ、検査と治療を同時に行うことも可能です。当院では、朝の診察前から午前中までに胃の内視鏡検査を、昼休みの時間帯や月曜の午前や土曜の午後に大腸の内視鏡検査の時間枠を設け、仕事などで忙しい方も検査が受けやすい体制を整えています。おなかの張りや違和感がある方、お尻からの出血がある方、便潜血で陽性と言われた方、身内で大腸がんを患った人がいる方、原因不明の貧血など思い当たる節のある方は、自己判断で済ませずまずはご相談いただければと思います。

腹部以外の超音波検査にも対応されていると伺いました。

村岡光久院長 村岡クリニック4

私が超音波検査で診るのは肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓がメインですが、臨床検査技師のいる時であれば腹部超音波検査のほか、動脈硬化の進み具合を調べる頸動脈・心臓・足の血管の超音波検査も可能です。動脈硬化は放っておくと脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因になりますので、検査の結果、悪玉コレステロール値や血圧が高かった方や、糖尿病の傾向がある方、喫煙習慣がある方については、頸動脈超音波検査で現状を確認するようご提案しています。状態によっては、脳外科クリニックと連携してMRI検査を受けていただいたり、大きな病院の脳外科に紹介したりすることもあります。

大腸がんの早期発見と健康寿命の延伸をめざす

実際、内視鏡検査はどのようなタイミングで受けられるのですか?

村岡光久院長 村岡クリニック5

大腸検査でしたら、火曜を除いて毎日検査の予約を入れています。ただ、診察した患者さんで緊急性が高い場合、すぐ対応できるように枠を空けるようにしています。ですので、状況によってはすぐに検査を受けていただくことも可能です。私たちがお勧めしている定期的な検査や、緊急性のない場合は余裕を持ってご予約いただいてから対応するようにしています。当院はもとより、横須賀市での地域医療を通じて知り合った、スキルもお人柄も信頼できる先生方とのネットワークがありますので、必要に応じて診診連携しながら地域全体で患者さんの健康を守っていければと思います。近所のクリニックで時間をかけず、検査を受けていただくことがお勧めですね。また、かねてより横浜市立大学附属病院をはじめとする病院との連携にも力を入れています。

どういった症状があると受診すべきなのでしょうか。

特に具体的な症状がなくても、日常的に検査にお越しいただきたいと思っています。内視鏡によってちょっとしたポリープは簡単に取ることができますし、検査の間隔があまり空いてしまうと、気づかないうちに進行しているのが消化器系のがんの特徴でもあります。また、高齢になるとがんだけでなく生活習慣病のリスクも高くなります。当院では検査だけでなく、管理栄養士による食事指導も行っています。ご家族の中で食事を作られる方にもお越しいただいて、毎日続けられそうな具体的なヒントをお伝えするように心がけています。

最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

村岡光久院長 村岡クリニック6

この地域の、特に胃と腸に関しての専門的な役割を果たしていきたいです。胃がん・大腸がんなどは早期発見が重要で、小さいうちだったら内視鏡で簡単に取ることができます。それがある一定の大きさを超えてしまうと内視鏡での処置ではなく手術になってしまいますし、さらに放っておくと肝臓や肺へ転移するリスクも高まります。今は化学療法も発達してきていますが、正常な細胞にも作用してしまうというデメリットもありますので、早期の発見がとても重要なのです。大腸がん検診や便潜血検査、あるいは横須賀市でも行っているような、ピロリ菌の感染の有無と胃がんなどのリスクを調べるABC検診も行っています。末永く、地域の皆さんのホームドクターとして、「ここへ来て良かった」と思っていただける便利な駅前クリニックでありたいと思います。

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