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高垣 信一 院長の独自取材記事

京王平山クリニック

(日野市/平山城址公園駅)

最終更新日:2026/03/24

高垣信一院長 京王平山クリニック main

平山城址公園駅から徒歩5分程の場所にある「京王平山クリニック」。父が開業した同院を継承した高垣信一(たかがき・しんいち)院長は、これまで消化器内科のスペシャリストとして専門を究めてきた。東京医科大学病院と同大学八王子医療センターにそれぞれ約10年勤務した経験を生かして、クリニックには新鋭の経鼻内視鏡システムを導入。地域住民の内視鏡検査に貢献したいという思いを持つ院長に、専門である消化器分野のことや、かかりつけ医として注力したいことなど、話を聞いた。

(取材日2020年3月18日/情報更新日2026年3月9日)

プライマリケアに役立つ消化器内科の道を志す

医師になろうと思ったきっかけから継承までの経緯を教えてください。

高垣信一院長 京王平山クリニック1

父が開業したのは1975年、私が4歳の頃です。無口な人で、仕事について話すことはありませんでしたが、母からは、「地域の人たちに喜んでいただける仕事をしている」という話を聞き、自分もそんな人間になりたいと思っていました。この仕事を本気で意識したのは高校生の頃です。両親からは好きな人生を歩んでいいと言われていましたが、今振り返ると医学部をめざせる中学・高校へ通っていたので、進みやすいルートに導いてくれたように思います。大学を卒業した後は父と同じ東京医科大学の医局へ入局し、消化器内科へ進みました。そのうち、父が高齢になってきたことから、急に診療できなくなって患者さんたちが困ってしまう前にと思い、継ぐことを決意したんです。

なぜ消化器内科を選んだのですか?

医師を志した時から、当院を継承するつもりでした。消化器内科を選んだのは、最初に受診する町のクリニックとして、おなかの調子が悪い人に対応する知識と技術が必要と考えたからです。この選択は、大学病院時代も大いに役立ちました。交代で夜間の救急科外来を担当していましたが、一次医療を担う医師にとって非常に役立つ領域だと感じたんです。最近は消化器のがんが多いことから、早期発見につなげる感覚を研ぎ澄ます上でも、この科を選んで良かったと思っています。さらに、消化器内科は内視鏡治療など手技的なスキルが必要とされるところも、大きな魅力でした。現在の患者さんは60歳以上の方が多く、高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病が中心です。かかりつけ医としてそうした診療を行う一方で、消化器内科の医師として内視鏡検査を行い、重大疾患の発見にも努めています。

先進の内視鏡を導入していると伺いました。

高垣信一院長 京王平山クリニック2

5年前に上部消化管内視鏡を導入し、今回は新たに先進の経鼻内視鏡を取り入れています。より精度を重視して食道がんや胃がんの検査を行い、早期発見につなげることが可能となりました。開業医にとって何より重要なのは診断です。がんはもちろん、上部消化管のわずかな異変もいち早く見つけ、しかるべき医療機関へ速やかにつなぐことが大切だと考えています。その意味で、内視鏡は診療を支える心強い機器です。

病気の早期発見をめざし、経鼻内視鏡を導入

どんなタイミングで内視鏡検査を受けたらいいでしょうか?

高垣信一院長 京王平山クリニック3

胃の痛みやもたれ、胃酸の逆流、喉のつかえ、膨満感、食欲不振などを感じたときは、内視鏡検査をお勧めします。そうした症状には、胃腸炎、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎、胃ポリープ、食道がん・胃がんなどが疑われる場合があります。どれも放置するとやっかいですから、念のため検査を受けるといいでしょう。中には症状はないけれど、心配だから調べたいという方もいらっしゃいますが、予防のための検査受診は保険診療の対象外で、全額自己負担となります。最近は定期的に胃がん検診を行う自治体も増えています。2026年度より胃のバリウム検査が終了し、胃カメラによる胃がん検診が開始されました。引き続き胃がんの患者さまが減少するようにお役に立っていきたいですね。

貴院の内視鏡について教えてください。

当院の内視鏡は、鼻から挿入する経鼻内視鏡です。口から挿入する経口内視鏡は、舌の付け根にスコープが接触して、吐き気など不快症状が起こりやすいのですが、経鼻タイプはそうした心配が少ないので、患者さんとお話ししながら検査できます。また、経鼻内視鏡は鼻と口のどちらからでも入れることができるんです。経口タイプよりスコープが細いので、「鼻から挿入するほうが痛い」という場合には、口からの挿入をお勧めしています。嘔吐反射も少ないと思います。検査は予約制で、午後の診療枠の中で実施しています。

診療時に心がけていることはありますか?

高垣信一院長 京王平山クリニック4

病気だけではなく、世間話のような話もよくするようにしています。診察時間がかかってしまうときもありますが、患者さんの声にじっくり耳を傾け、その様子を診ていると、主訴以外の体調の変化に気づくことがよくあります。「いつもより声に張りがない」「顔色が悪い」といった細かいところが見えてくることもあるので、気になることは何でも相談してもらえたらと思っています。地元ということもあり、私の小さい頃に父が診ていた患者さんも来てくださっています。同級生の親御さんも多く、なんとなく不思議な感じもしますが、私が継いでからも来てくださるのは、医師として認めていただいている感じがしてうれしいですね。

院内の隅々まで配慮し、安心して受診できる環境を整備

院内処方にこだわっているそうですね。

高垣信一院長 京王平山クリニック5

はい。院内処方は父の代からずっとやってきました。調剤薬局が近所にないこともありますが、何より患者さんが喜んでくださるんです。薬局へ行く手間や時間を減らせて、手数料がかからないので自己負担額を減らすこともできます。院内処方だからという理由で来てくださる患者さんも結構多いです。もちろん、全部の薬を置いているわけではありませんが、ほぼ対応できていますね。経営的には調剤薬局へ処方箋を出すほうがいいのですが、患者さんに喜んでいただくことを最優先に、これからもこだわっていきたいです。

印象的な患者さんとのエピソードについて教えてください。

大学病院で働いていた頃は、がんの患者さんをよく診ていました。治って退院できれば一番良いのですが、残念ながら亡くなる方もいらっしゃいました。体調の良いときも悪いときもずっとそばに寄り添い、喜びやつらさを分かち合いながら、長い闘病生活を一緒に頑張ったという思いが強いので、今でも忘れられない方がたくさんいます。基本的には患者さんのお話に耳を傾け、納得してくださる形で言葉を返すことを心がけていました。例えば、「苦しい」とおっしゃったとき、「大丈夫ですよ」という言葉だけではなく、検査のデータをお見せして、「こういう結果が出ているので大丈夫ですよ」とお伝えする。そうすると、患者さんは納得してくださいます。患者さんの苦しさに対し、ただ答えるのではなく、満足のいく答えを返して差し上げることの大切さを学んだように思います。

今後の展望を教えてください。

高垣信一院長 京王平山クリニック6

もう少し内視鏡検査に力を入れていきたいですね。現在も、非常勤として東京医科大学八王子医療センターに在籍して、定期的に内視鏡検査に関わっているので、そこでの経験を地元の患者さんに還元していけるように努めているところです。また、診療以外のことですが、毎朝のトイレ掃除と院内のモップがけをずっと続けてきました。これは両親が開業当時から行ってきたことで、継承をきっかけに私も妻と一緒に始めたんです。最初は大変に思っていたのですが、そのうち汚れている所がきれいになるだけでなく、普段は見えていない細かい所にも目が行き届き、クリニック全体の状況を把握できるようになってきました。これは今後もやり続けていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

私は患者さんを自分の家族だと思って一人ひとりの声に耳を傾け、親身になって診ることを大切にしています。診療を終えた後、「ありがとう」「助かったよ」と言葉をかけていただくと、本当にうれしいですね。当院では毎日、敷地入り口にある花を母が手入れし、妻が院内に飾ってくれるのですが、こうして手をかけることで、クリニック全体が生きているなあと感じるんです。「ここへ来るとほっとする」と言ってくださる地域の方々のために、今後もかかりつけ医として、地元の皆さんの健康をしっかり守っていきたいと思っています。