医療法人社団方伎会 石川クリニック

石川友章 院長

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京王線高幡不動駅から歩いて5分ほど。関東3大不動の1つ、高幡不動尊金剛寺に向かう参道沿いの建物で平成元年に開業した漢方専門の「石川クリニック」は、1995年に参道から少し離れた今の場所に移転、通算の歴史は27年余りに及ぶ。石川友章院長のもとには、地元はもとより、遠方からもたくさんの患者が訪れ、その診断と漢方薬の処方には厚い信頼が寄せられている。江戸時代には医療として世界最高のレベルにあったという日本の漢方のエッセンスを受け継ぎ、西洋医学の技術も活用した、現代式の漢方医療を実践。「ほかでは難しい病気も、漢方でなら治せるかもしれません」と語る声はどこまでもおだやかで、きっと患者の不安を和らげ、静かに励ますことだろう。そんな石川院長に、漢方の基本的な考え方や診断法などを中心に語っていただいた。
(取材日2015年10月5日)

漢方とは全身的な「治療学」である

―診療科目と漢方との関係について教えてください。

当院は診療科目として内科、胃腸科、小児科、皮膚科、神経科および心療内科を掲げていて、それぞれを受診される患者さんに、漢方に基づく診療を行っています。少し分かりにくいでしょうが、国の定める標榜科目の中に“漢方科”の区分がないため、このような形となっているわけです。私は医師免許を取って内科でスタートした後、漢方を本格的に学んで、日本東洋医学会認定の漢方専門医となりました。漢方とは基本的に体全体に対する「治療学」なので、西洋医学のように診療科目や診断名が細かく分けられていないことも、分かりにくさを助長しているかもしれません。例えば、皮膚科は私の専門ではないですけれど、漢方的な手段によって治療はできるんです。従って、普通の皮膚科でなかなか治らない患者さんの紹介を受けることも度々あり、患者さんの混乱を避けるため、皮膚科も標榜しているという事情があります。

―漢方は急性期の治療にも有効ですか?

漢方には気長に体質改善を促す治療法というイメージがあって、それも間違いではありません。でも、急性期に治したい時にもしっかり役立ちます。一番いい例は、激痛を伴うこむら返りです。分析的な科学では原因を1つに特定しにくい症状ですけれど、正しく処方した漢方薬を飲めば、およそ2分から4分で痛みが取れます。また、あまり知られていないのがインフルエンザで、急性期に来院された場合、葛根湯や麻黄湯で1、2時間のうちに発熱を和らげ、治癒に向かわせることが可能です。時間がないといえば、昔、私の父が、心電図上はっきりとした狭心症発作と思われる胸の痛みを訴えたことがあります。すぐに3つの生薬を集め、本来は煎じるんですがミキサーで粉末にしてからお湯で成分を出して飲ませることで、痛みも取れ、心電図も正常化しどうにか急場を切り抜けられました。

―漢方と西洋医学の併用について、どのような考えをお持ちですか?

漢方医学が隆盛を極めた江戸時代とは違って、今は漢方だけを学んだ医師はいませんから、裏返せば、漢方専門医も西洋医学にちゃんと通じています。ですから、患者さんの危機管理を高めるという観点から考えて、昔風の漢方のやり方だけを押し通すのではなく、西洋医学の優れた部分を組み合わせたほうがいい、というのが私の考えです。漢方の診断法では脈診や腹診によってさまざまな体の異状を察知するわけですが、例えば心不全が疑われる患者さんの場合、今の状態を説明するために、心電図やレントゲン写真も活用しています。ただ口頭で伝えるより、理解しやすいのは間違いないでしょう。このように画像や数値で明瞭に示せるところが西洋医学の良さなので、上手に取り入れることで、患者さんに漢方の診断をより納得していただけると思います。



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