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菅原章一院長、菅原一朗院長、菅原育子先生 の独自取材記事

鶴が台菅原医院

(茅ヶ崎市/北茅ケ崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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昭和43年に造成された鶴が台団地。高齢化が進むこの地域に根を下ろし、家族で医療を提供しているのが「鶴が台菅原医院」。今年で開院47年となる歴史ある医院だ。院内には、ところどころ季節の生花が飾られてあり、それを見ると、優しい気持ちにさせてくれる。院長の菅原章一先生は、開院以来たくさんのお産に立ち会ってきたベテラン産婦人科医師。菅原一朗副院長は産婦人科の医師としてキャリアを積んできたが、現在は、この地域が必要とする高齢者の在宅医療に力を注いでいる。また、菅原育子医師も、医院での診療の傍ら、学校医も務めるなど、地域に暮らす人々の健康を支えている。この地で医療を続けることへの思いや、今後の展望などをじっくり語ってもらった。
(取材日2015年12月3日)

家族で協力し、高齢化が進む地域に医療を提供

とても歴史のある医院とお聞きしましたが、いつ開院されたのですか?

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【章一院長】1923年に私の父が、兵庫県加西市で菅原病院を開業したのが最初です。その後、1957年に私の母が茅ヶ崎で菅原産婦人科を開業。1968年に鶴が台団地が出来たタイミングで、私がこの場所に産科婦人科を開業したという経緯があります。今年で、この医院は開業47年、あと3年で50周年です。私は聖路加国際病院で勤務していましたが、両親とも開業医でしたし、その姿を見て影響を受け、開業するに至りました。開業当時は、この団地に2500世帯が暮らしており、私が開院したらすぐに、お産で来院する方がいたのを覚えています。その後、27年間、お産に立ち会って数えきれないほどの赤ちゃんを見てきました。その時、お母さんになった方が、今も病院に来ていただくこともあり、赤ちゃんが大きくなって、大人になり、元気に仕事をしているという話を聞かせてもらうことがあります。
【一朗副院長】私も父と同様に、親族にも医師が多かったこと、また、長男なので父の跡を継ごうと医師になりました。ここで父と一緒に診療を行うようになったのは、15年前です。それまでは、出身大学である聖マリアンナ医科大学病院の産婦人科で勤務していました。

医院の基本的な診療について教えてください。

【一朗副院長】産婦人科出身ではありますが、当院のスタンスとしては、内科など一般外来を診ることを基本スタンスとしています。気軽になんでも相談できる町医者というのを、単なる謳い文句ではなく、実際に目指しているのです。私は生まれも育ちも茅ヶ崎で、大学と病院勤務時代だけ市外に出ましたが、それ以外はずっとここ茅ヶ崎で生きてきました。ですから、この町に育ててもらったという想いが強いですし、地域の人たちとのつながりもあって落ち着くんですよね。この地域に根差して、地域の人のための医療を提供する窓口でありたいと思うのです。クリニックなので、当院でできないこともありますから、設備の整った病院との連携も大切です。私が以前7年ぐらい茅ヶ崎市立病院で働いていたこともあり、病院の先生方とのコミュニケーションはよくとれているかと思います。実際、私が患者さんを茅ヶ崎市立病院に紹介するときには、どんな人かよく知っている医師に紹介することができるので、患者さんにも安心してもらえるのではないかと思っています。あとは、産婦人科の経験を生かして、通常の妊婦検診のほか、子宮がん検診・乳がん検診など予防にも力を入れています。子宮がんや乳がんは自覚症状が乏しいところがありますから、定期的な検診をお勧めするようにしています。また、婦人科特有の悩みというか、娘さんの生理不順などについてお母さんが相談されてこられたりといったこともありますね。

現在は、それらに加えて在宅医療にも力を注いでるそうですね。

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【一朗副院長】15年前、ここに戻ってきたとき、父は、お産の立ち会いは、やめていました。というのも、団地で暮らす人たちの年齢が上がって、医療のニーズが変わってきていたという事情がありましたので。まず、この団地を見て感じたのは、5階建ての団地にエレベーターがついていないことが気になりました。実際に、お年寄りの方で、上の階から1階にある当院まで、降りて来られないという方が、徐々に増えてきていたのです。患者さんから、往診に来てくれるとありがたいのだけど、という要望を受けて、在宅医療をスタートさせました。事実、茅ヶ崎では、この鶴が台団地と松風台という地域の高齢化率が高く、在宅医療が必要とされている地域なのです。在宅医療を始めてから、足の具合が悪い高齢の方にも喜ばれていると思います。

在宅療養支援診療所として、24時間対応を行う

24時間対応で在宅医療を提供していることについて、お聞かせください。

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【一朗副院長】当院は、在宅療養支援診療所となっています。在宅療養支援診療所とは、寝たきりなどのため、自宅での療養が必要な方に対して、地域で責任を持って往診し、医療を提供する診療所のことで、届出をして認可を受ける必要があります。その要件の一つとして、24時間連絡を受けられることが定められているのです。また、常勤医師が3人いるということで、機能強化型の在宅療養支援診療所となっています。今、高齢者で独居の方がどんどん増えています。具合が悪いのに、家族とすぐに連絡をとれなかったり、また、家族との関係がほとんどなくなってしまった方や、認知症を患っている方だと、そもそも連絡をとる手段がないというケースもあります。地域でいかに声がけし、見守っていくかが大切です。国としても、これから在宅医療を推進する方針で、茅ヶ崎市と医師会が知恵を出しあっています。私も茅ヶ崎医師会の在宅医療委員会の委員長を務めていますので、これからも、地域の在宅医療充実に努めていきたいと考えています。

医院の方針についてお聞かせください。

【章一院長】やはり地域住民の健康を保つために、この土地に根ざして、医療を提供していくということです。
【育子先生】私は、在宅診療、外来の他にも、学校医として、幼稚園、保育園、中学校の定期健診も行っています。副院長も小学校の学校医ですので、子どもから高齢者の方まで、世代を問わず診療にあたっています。
【一朗副院長】この町で暮らす家族みんなのかかりつけ医として、健康をサポートするような医院でありたいと考えています。おじいちゃんおばあちゃんも診ますし、婦人科としての診療も行う医院だけど、ご夫婦で相談に来れば、男性でも診ますので、独特なクリニックだと思います。また、私の祖母から3代で診てもらったという方が来られることもあります。そのときは、うれしい気持ちとともに、その信頼にしっかり応えないといけないなと、気持ちが引き締まりますね。

ご家族で、お出かけされることはありますか?

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【一朗副院長】私が子どもの頃の話ですが、父は、お産を診ていましたので、父と遠くへ出かけたという思い出は、ほとんどありません。一度、宿泊する予定で箱根に行ったことがあるのですが、急にお産が始まったという連絡を受けて、父だけ飛んで帰ったということは、記憶していますよ。現在も、在宅医療をしていて、緊急の連絡を受けることもありますので、まとまった休みを取って、ゆっくり遠出するのは、簡単には出来ないかなという事情があります。院長は、お産をやめてから、少し時間に余裕が出来たので、旅行に行き、俳句を詠んだりして、休日を楽しんでいるようです。
【育子先生】俳句仲間をうならせるような良い句を読もうとして、苦労している院長の姿をたまに、見かけたりします。院長が一番、多趣味なんですよ。
【章一院長】模型工作が好きで、昔の戦闘機ゼロ戦の、翼長70cmほどの模型を、1年半くらいかけて作ったりしました。今は、木造の16、17世紀の帆船を作っています。あとは、鉄道模型も好きで、ジオラマも合わせて作って、走らせて楽しんでいます。

家庭の医療問題など、気軽に相談をして欲しい

今後の展望について、お聞かせください。

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【一朗副院長】2025年には、団塊の世代が後期高齢者になります。現在、茅ヶ崎市の人口は約24万人で、その内、20数%が後期高齢者なのですが、これからの10年で1万3000人増える見込みです。この数字は、現在、すでに往診を行っている先生だけでは、十分な在宅医療を提供できない可能性を示すものです。今はまだ、往診を行っていない先生たちが、かかりつけの患者さんが後期高齢者となって、みとるところまで診続けられる状態にできるか。そのシステムづくりということをテーマにやっていきたいと考えています。これは、私自身の課題であり、茅ヶ崎市、ひいては、日本全体の課題だと思います。誰にもみとってもらえない、ということがないように、医療を充実させていきたいです。

読者の方へメッセージをお願いします。

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【章一院長】私は漢方の専門家でもあり、漢方薬を取り入れた治療も行うことができます。東洋医学の考え方で、医食同源という言葉があります。健康を保つためには、バランスの取れた食事が大切なのです。1つご紹介したいのは、「まごはやさしい」という言葉。それぞれの頭文字から、まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも、これらの食材をバランスよく食べる食生活を心がけて欲しいですね。
【一朗副院長】気軽に来て、相談できる医院をめざしています。ちょっとしたケガや病気を診るホームドクターのイメージで考えてもらえればと思います。腹痛で来院されたというようなときでも、ついでに、ちょっとした手の切り傷も一緒に診たり、ご夫婦で来られて、2人一緒に診察したりということができますので、この症状は、どの診療科に行けばいいのかなと、あまり難しく考えずに、とりあえずご相談に来てもらいたいです。
【育子先生】女性は、世代によって、色々な悩みがあると思います。30代の方は子育て、40代になると更年期障害、50代の方は、親の介護など、1人で抱えこんでしまわずに、相談してほしいです。当院で治療できるものもありますし、他の専門の病院をご紹介することもできます。また、介護の問題などは、ケアマネージャーなどと協力したりして、さまざまな支援を受けることもできます。必要な情報の提供や、治療の提案などをして、女性のサポートをできればと思います。また、院内の生花は、義母がお手入れしてくれたもの。院内が少しでも明るく温かみを感じられ、気軽に来院できるような雰囲気づくりもしていきたいです。

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