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稲垣 圭司 院長、室田 麗 副院長の独自取材記事

イナガキ眼科

(浦安市/新浦安駅)

最終更新日:2023/08/31

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科 main

新浦安駅北口に直結するホテルの隣に立つビル7階にある「イナガキ眼科」。1990年の開業以来、地域に根差した眼科診療を行ってきた同院は2017年に現在の場所に移転、2020年からは2代目の稲垣圭司先生が院長に就任。白内障手術や硝子体手術、緑内障や網膜疾患に対する低侵襲レーザー治療など専門性の高い眼科医療の提供に努めている。2023年5月には患者の利便性を考慮し院内を改装。さらに同年7月には白内障手術や網膜硝子体疾患治療の経験豊富な室田麗先生が常勤の副院長に就任し医療体制が拡充した。稲垣院長と室田副院長に、クリニックの特徴や眼内手術などについて話を聞いた。

(取材日2023年7月5日)

白内障手術を専門とする副院長就任で手術体制が充実

院内改装をなさったと伺いました。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科1

【稲垣院長】はい。おかげさまで患者さんが増えて手術を希望される方もかなり多くなってきました。より快適に受診していただきたいと思い、2023年5月に院内改装を行いました。待合室を白い壁に変えて、白とブルーを基調にしたソファーに入れ替えるなど全体的に明るく爽やかな雰囲気になりました。手術の患者さんも非常に多く、一般診療の患者さんと待合スペースを分けられるようにしました。また、7月からは室田麗副院長が常勤勤務しています。室田副院長はこれまで病院の眼科の前線で活躍してこられ、白内障手術も数多く手がけてきています。これから当院の大きな力になると思っています。

室田副院長のご経歴を簡単に教えてください。

【室田副院長】東邦大学医学部を卒業して順天堂大学医学部附属順天堂医院で初期研修を受けた後、東邦大学医療センター大森病院の眼科に入局しました。その後、済生会神奈川病院に2年間、済生会横浜市東部病院では眼科部長として約2年間勤めてきました。その間、外来診療や眼内手術の研鑽を積み、特に白内障手術を専門的に行ってきました。当院には眼内手術のご相談で来られる患者さんがとても多くおられますので、少しでも皆さまのお力になりたいと思っています。

室田副院長は、こちらのクリニックについて最初どのような印象を持たれましたか。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科2

【室田副院長】大学病院の眼科みたいだなと、いやそれ以上かも、と感じました。大きな病院でもこれほど先進の検査機器や医療用機器がそろっている所はなかなかないかもしれません。もし、私の親族が目の病気を患ったらここを紹介したいなと客観的に思いました。角膜疾患やアレルギー疾患、小児眼科などそれぞれ専門領域を持つドクターもそろっていて、その中で診療できることは私自身も勉強になると思っています。スタッフ間も風通しが良く、どんなことでも相談しやすいですね。

改めてこちらのクリニックの成り立ちについて教えてください。

【稲垣院長】当院は私の父が1990年に開業して以来33年、地域に密着しながら診療してきました。もともとは新浦安駅の南側にあり、2017年にここに移転しました。父はクリニックでは手術は行っていなかったのですが、順天堂大学医学部附属浦安病院の立ち上げメンバーであり、毎週木曜に浦安病院で手術を行い、ほかの日はクリニックで診療を行うというスタイルでした。私はクリニック内で診療から手術まで行いたいと思い、移転の時に手術室を設置しました。現在、長年、経験を積んできた白内障手術や硝子体手術などの日帰り手術、黄斑疾患や緑内障に対する低侵襲のレーザー治療、さらに近視や乱視を矯正することを図る眼内コンタクトレンズ治療に力を入れています。浦安は私が生まれ育った場所。この浦安の地から先進の眼科医療を発信していきたいと思っています。

黄斑疾患や緑内障に対する低侵襲のレーザー治療に注力

診療の際、どのようなことを心がけていますか。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科3

【稲垣院長】安心、安全な手術を行い、喜んで帰っていただけるような診療を常に意識しています。主訴に対し検査によってきちんと原因を見つけ、極力短時間で無駄のないような診療を心がけています。そのためには設備投資も惜しみません。眼科の治療には道具がとても大事です。新しい検査機器が出ればデモンストレーションで試してみて、診療に有用と思ったら随時導入しています。まだ採用している所が少ない眼科手術専用の高解像度3Dビジュアルシステムも導入しています。患者さんにとって安心・安全な手術を提供できるよう準備をするのは、私自身にとっての安全にもつながりますので、そこは妥協したくはありません。ここは私の地元ですので知り合いの方も多く来られます。縁あって当院に来てくださった方たちに喜んでいただけたら、とてもうれしいですね。

室田副院長はいかがですか。

【室田副院長】診療の時は、丁寧に優しく患者さんの気持ちに寄り添いながら少しでも不安を解消できるよう心がけています。白内障の患者さんは70代80代とご高齢ですのでお話するときもゆっくりとわかりやすいように留意しています。手術の時には、例えば、何々しますよ、少し冷たく感じますよ、というように、常にお声がけをするようにしています。白内障の手術は短時間で終わりますが、最初はやはり不安に感じるでしょう。お声がけすることで安心につながればと思っています。

こちらで行っているレーザー治療について教えてください。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科4

【稲垣院長】多くの眼科で行っているレーザー治療とは異なり、当院では私の専門分野でもある糖尿病黄斑浮腫などの黄斑疾患、緑内障に対する低侵襲レーザー治療に力を入れています。このレーザーの特徴は、黄斑部の疾患にも使用できることです。黄斑部は物を見る大事な部分で、通常のレーザーでは視力に影響が出てしまう可能性が高く、敬遠されていました。しかし、当院の低侵襲レーザーは網膜を焼かず、目の細胞を障害せずに温めて治療を行なうものです。これは緑内障にも応用できます。緑内障は眼圧が上がって目の神経が圧迫されて見えづらさを感じる疾患で、進行を抑えることを図るために毎日の点眼が必要です。1回の低侵襲レーザーで点眼薬1本分の眼圧低下効果が期待でき、半年から1年は再治療が不要になることが望めると考えられています。また、細胞を壊す治療ではないので、繰り返し行えることも特徴です。

院内で完結できるよう各領域のスペシャリストがそろう

外来の診療体制も充実していますね。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科5

【稲垣院長】角膜疾患や涙道疾患、小児眼科など大学からお呼びした各分野のスペシャリストたちが外来を担当しています。大学病院レベルの専門の外来を設けることで、より診療を充実させたいと考えてお願いしています。例えば私が診療していて、これは普通の角膜の疾患ではないと思った場合に、すぐに大学病院に紹介するのではなく、角膜を専門とする先生に診てもらいます。その上で当院で治療が難しいとなった場合に順天堂大学などに紹介します。このようにできるだけ当院内で治療を完結できるように努めています。

ところで先生方はなぜ眼科の医師をめざされたのですか。

【稲垣院長】医師になりたいと思ったのは父の影響が大きいですね。眼科を志したのは、医師になりたての頃に重症の網膜剥離や糖尿病網膜症を華麗に手術している聖路加国際病院の大城貴志子前部長の姿に感銘を受けたのがきっかけです。眼球というのはすごく繊細な部分で何ミリという世界で手術が行われ、結果が数字としてすぐに表れます。自分も眼科に進み、多くの人を救いたいと思いました。
【室田副院長】私は母が眼科の医師でしたので、母の姿を見て育つうちに自然と眼科の医師をめざすようになりました。小さい頃から緻密な作業が好きで、細い針や糸を使った刺繍なども得意でした。眼科の手術は自身の性格に合っているのかなと感じています。また、眼科医療はとても奥が深い世界だと感じています。目を構成するそれぞれの部位に疾患があり高い専門性が要求されます。これからも研鑽を積んで糖尿病網膜症や網膜剥離などの治療も手がけていきたいです。

最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

稲垣圭司院長、室田麗副院長 イナガキ眼科6

【稲垣院長】室田副院長が就任して、白内障手術や硝子体手術の体制が拡充しましたので、今後は待ち時間が短くなると思います。また、糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫などで困っている方はぜひ一度相談に来てください
【室田副院長】これから地域の方々のお役に立てるよう外来診療や眼内手術に力を入れていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼内コンタクトレンズ治療/乱視なし60万円、乱視あり65万円(両眼、術前検査、手術、薬、術後6ヵ月間の検査費用込)

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