稲垣 圭司 院長の独自取材記事
イナガキ眼科
(浦安市/新浦安駅)
最終更新日:2026/10/26
1990年の開業以来、地域に根差した眼科診療を行ってきた「イナガキ眼科」。2017年に新浦安駅北口直結のホテルの隣に立つビルに移転し、2020年4月には稲垣圭司先生が2代目院長に就任した。緑内障や網膜疾患に対する低侵襲レーザー治療、白内障手術、硝子体手術、網膜硝子体疾患、眼瞼疾患など専門性の高い眼科医療を提供してきたが、それをさらに充実させるために2026年10月に全面リニューアル。院内を約2倍に拡張するとともに、大学病院レベルの先進機器も導入した。「入院を必要としない治療なら、緊急手術を含め大学病院レベルの対応がほぼすべて可能です」と語る稲垣院長に、同院の特徴や診療に際しての心がけなどについて語ってもらった。
(取材日2025年12月22日)
より快適で質の高い診療を提供するためにリニューアル
こちらのクリニックの成り立ちについて教えてください。

当院は、私の父が1990年に開業して以来、地域に密着しながら診療を続けてきました。もともとは新浦安駅の南側にあったのですが、2017年に現在の場所に移転しました。父は順天堂大学医学部附属浦安病院の立ち上げメンバーで、毎週木曜に浦安病院で手術を行い、ほかの日はクリニックで診療を行うというスタイルでした。つまり、クリニックでは手術をしていなかったんです。私は診療から手術までを院内で行いたいと思い、移転の時に手術室を設置しました。私が生まれ育った場所である浦安の地から、先進の眼科医療を発信していきたいと思っています。
院内をリニューアルされたそうですね。
おかげさまで、開院した頃と比べて患者さんが増え、待合室から人があふれていたんです。そこで院内を約2倍に拡張しました。それによって、置き場所がなくて導入を見送っていた大学病院レベルの機器をそろえることもでき、目に関する緊急疾患も含めて、一通りの治療を院内で完結できるように。また当院は、プライベートな空間で待ちたいという患者さんのニーズも多かったんです。そのため、今回は誰にも会わずに検査から手術、お会計まで済ませて帰れる動線を新たに作りました。混雑を避けてスムーズに受けていただける環境を整えています。
機器や設備も新しくされましたか?

患者さんの待ち時間を大幅に短縮するために、手術室は2台並列で稼働できるように広くしました。例えば、私が白内障手術を行っている隣で、目の注射や小手術をクリーン度の高い空間で並行して行えるようになったのです。また、これまで既存の患者さんに限っていた眼瞼下垂の手術は、新規の患者さんまで広く受け入れるようにしました。手術を担当する医師たちは、経験が豊富で、私が信頼している人たちです。私が「この先生なら大丈夫」と保証した環境なら、患者さんに安心して手術を受けていただけると考えてのことです。
黄斑疾患や緑内障に対する低侵襲のレーザー治療に注力
特に注力している治療を教えてください。

当院では、多くの眼科で行っているレーザー治療とは異なり、私の専門分野でもある糖尿病黄斑浮腫などの黄斑疾患、緑内障に対する低侵襲レーザー治療に力を入れています。このレーザーの特徴は、黄斑部の疾患にも使用できることです。黄斑部は物を見るための大事な部分で、通常のレーザーでは視力に影響が出る可能性が高く、敬遠されていました。しかし、当院の低侵襲レーザーは温めて治療するためのもので、網膜を焼かず、目の細胞を傷つけにくいです。これは緑内障にも応用できます。緑内障は眼圧が上がって目の神経が圧迫されて見えづらさを感じる疾患ですが、治療にレーザーを用いて眼圧低下につなげることができます。点眼治療では進行の抑制を図るため毎日の点眼が必要ですが、レーザー治療の頻度は半年から1年に1回と考えられています。他にも、ニーズの高まりを受けて、近視や乱視の治療やドライアイ治療にも注力しています。
手術だけではなく、外来の診療体制も充実していますね。
角膜疾患や涙道疾患、小児ならではの眼科疾患など、大学病院で勤務経験のある各分野のスペシャリストたちが外来を担当しています。大学病院レベルの専門的な外来を設けることで、より診療を充実させ、患者さんの通院負担を軽減できればと考えたからです。例えば、私が診療していて「これは普通の角膜の疾患ではないな」と思った場合、すぐに大学病院に紹介するのではなく、まずは院内で角膜を専門とする医師に診察してもらいます。その上で当院では治療が難しいと判断した場合、適切な医療機関に紹介しています。このように、できるだけ当院内で治療を完結できるように努めているんです。
診療の際、どのようなことを心がけていますか?

安心・安全な手術に努め、喜んで帰っていただけるような診療を常に意識しています。主訴に対し検査できちんと原因を見つけ、極力短時間で無駄のないような診療を心がけています。そのためには設備投資も惜しみません。眼科の治療には道具がとても大事です。新しい検査機器が出ればデモンストレーションで試してみて、診療に有用と思ったら随時導入しています。まだ採用している所が少ない眼科手術専用の高解像度3Dビジュアルシステムも導入しています。患者さんにとって安心・安全な手術を提供できるよう準備をするのは、私自身にとっての安全にもつながりますので、そこは妥協したくはありません。ここは私の地元ですので知り合いの方も多く来られます。縁あって当院に来てくださった方たちに喜んでいただけたら、とてもうれしいですね。
急患から大学病院レベルの高度医療にまで対応
ところで、なぜ眼科の医師をめざされたのですか?

医師になりたいと思ったのは、医師である父の影響が大きいですね。眼科を志したのは、医師になりたての頃、聖路加国際病院の大城貴志子先生が、重症の網膜剥離や糖尿病網膜症を手術している姿に感銘を受けたのがきっかけです。眼球というのはすごく繊細な部分で、何ミリという世界で手術が行われ、結果が数字としてすぐに表れます。自分も眼科に進み、多くの人を救いたいと思いました。
診療のために取り組んでいることは何かありますか?
メディアで活躍されている美容外科の専門家や格闘技界の著名人など、眼科医療に限らず、さまざまな分野のプロフェッショナルと親交を深めています。あらゆるコミュニティとつながることで、保険診療の眼科という枠組みにとらわれない、ワンランク上の質の高いサービスがめざせると考えてのことです。幅広いネットワークを通じて得た知見を、クリニックの診療に還元できたら何よりです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

一番にお伝えしたいのは、目に関して何か困ったことがあれば、まずは迷わず当院に来てほしいということです。今、大学病院などは大変混雑していて、受診までに何時間も待ったり、紹介状や手続きで時間がかかって後手に回ってしまったりすることがあります。しかし、当院であれば、入院を必要としない治療なら、緊急手術を含め大学病院レベルの対応がほぼすべて可能です。さらに、緊急ダイヤルも用意し、急患にもすぐ対応できる体制を整えています。浦安の地域の方がわざわざ都内まで行かなくても、地元のクリニックで完結できるよう、そして都内や関東近郊からも患者さんが通いたくなるような質の高いクリニックをめざしています。地域のクリニックと大学病院との架け橋として、目のトラブルに対する最初の相談窓口となり、適切な判断と治療を提供していきますので、どうぞ安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは眼内コンタクトレンズ治療(乱視なし)/64万円、眼内コンタクトレンズ治療(乱視あり)/68万円 ※両眼、術前検査、手術、薬、術後3ヵ月間の検査費用含む。
ドライアイのIPL治療/1万円(トライアル)・1万2000円(1回)・3万3000円(3回コース)・5万円(5回コース)※別途診察料が1,650円または3,300円かかります。施術のうえ、治療適応を判断いたします。症状に応じて複数回の治療をおすすめする場合があります。

