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加瀬 卓 院長の独自取材記事

メディカルプラザ加瀬外科・加瀬眼科

(八千代市/八千代台駅)

最終更新日:2021/10/12

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1956年に先代の加瀬孝氏が外科医院として開業、その後、八千代台の発展とともに歩んできたのが「メディカルプラザ 加瀬外科・加瀬眼科」である。2代目の加瀬卓院長はアメリカで大腸がんの遺伝子研究に没頭しているさなか、先代が倒れたのをきっかけに、一大決心のもと帰国、1996年より院長に就任した。「どんな場合もどんな患者も責任を持って診る」と話す加瀬院長は、総合診療と一般外科の診療に携わる傍ら、週1回の夜間救急の輪番も自ら担当。その言葉一つひとつに、強い決意を持って同クリニックを継いだ地域ドクターとしての矜持がうかがえる。休日にはスポーツジムに通い、身をもって運動の大切さを実感しているという加瀬院長に地域医療への思いを話してもらった。

(取材日2015年12月21日)

地域医療への志は米国留学を中断して決意したからこそ

開業してから約60年と、とても古い歴史があるのですね。

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父が開業したのが1956年のこと。ちょうどその前年に八千代台団地の分譲が始まって八千代台が注目を集めた頃です。八千代台団地は日本で初めて作られた団地で、八千代台は団地発祥の地として有名なんです。八千代市は人口増加率が日本で最も高いエリアとなった時期もあるそうです。父は地域の発展を見越してここに開業したのかもしれませんね。

加瀬院長が医師になられたのはやはりお父さまの影響ですか。

そうですね。父の背中を見ていましたから医師になるのは当然の流れだとは思っていました。でも、父の後を継ぐ意思はまったくなかったのです。私は慶応義塾大学時代に大腸疾患専門のいい恩師や先輩と巡り合えたこともあり、大腸の研究を専門にしたいと思いました。大学卒業後は慶応義塾大学附属病院や川崎市立井田病院、佐野厚生総合病院などで臨床にあたってきましたが、大腸がんの遺伝子治療についてさらに極めたいとアメリカのフォックスチェイスがんセンターに留学しました。大腸がんの研究は最も関心が高い分野でしたから、思う存分アメリカで研究に没頭していました。そんな中、父が倒れたという連絡が入ったのです。父が診ていた患者さんもたくさんいらっしゃいましたから、やはり自分が戻るしかないと思い、一大決心をして帰ることにしました。父の最期には私が継ぐことを伝えられましたので、父も安心したかもしれません。

後を継がれて院長になられたのはいつのことですか。

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帰国準備もありますので、少しの間、院長代行を立てた時期がありましたが1996年からは正式に院長を務めています。外科一般と総合診療は私が診ており、眼科は姉が担当しています。姉は千葉市内で眼科クリニックを開業しており、週に3回こちらで診療してもらっています。眼科の診察室は隣の棟にありますが、受付などは本棟の方でまとめて行い、眼科の手術もここですべて行っています。クリニックでは、内科・循環器科、整形外科、脳外科、形成外科、一般外科の特殊治療の外来を設けて、それぞれ第一線で活躍している専門の医師に非常勤で来てもらって診療していただいています。地域のかかりつけ医、主治医としての機能と専門外来の機能、この2つをうまく合体させながら地域の方々に寄り添った医療を提供していきたいと考えています。

どんな時でも患者を診る。それが地域の主治医の責任

加瀬院長が普段心がけていることはどんなことですか。

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誰でもどんな時でもここに来院した患者さんを診るということです。大腸がんの遺伝子治療の研究を続けていれば、その専門領域に特化する道もあったのかもしれません。ですが、一大決心をしてこのクリニックを継いだからには、地域の方々のかかりつけ医として、どんな時もどんな患者さんも診ることが重要と考えています。最近では夜間や休日の患者受け入れをしている所は減少してきているのですが、私は、毎週月曜日の夜間、救急輪番を担当しています。輪番は若い医師が担当したり外注したりするケースがわりと多いので、私自身が輪番していると話すとよく驚かれます。地域に根差した医療を考えた場合、輪番を担当することも重要だと思います。先ほど特殊治療の外来を設けているとお話ししましたが、専門の外来を受診する際も、まず私が診察してから適切な外来に行っていただき、その診察が終わったら再度私の所へ来ていただくというシステムをとっています。

これまでで何か印象に残っていることはございますか。

やはりアメリカから帰国してこのクリニックを継いだ時ですね。皆さんとても喜んでいただいて、中には涙を流す方もいらっしゃいました。父が亡くなって患者さんたちはとても不安だったと思います。それだけに大きな責任を感じました。どんな患者さんでもどんな時でも診る、この点だけは譲れない。これが実践できなければアメリカから帰ってきた意味がないですし、やるからには徹底してやりたいと思っています。

こちらではどんな検査や手術を受けられるのですか。

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経鼻内視鏡、経口内視鏡、大腸内視鏡などによる内視鏡検査をはじめ、超音波診断、MRI検査、骨密度測定、デジタルテレビレントゲン、眼科検査など多岐にわたっています。検査機器は先進の高度な機器を導入しています。つい最近も新しい内視鏡を入れたばかりです。手術は、小さなしこりやポリープの摘出、大腸の早期がん、肛門疾患、眼科手術など当クリニックの施設でできる範囲の外科手術です。病床は19床用意してあります。患者さんは70代、80代といったご高齢の方が多く、術後の体調管理や投薬管理などに不安がある場合も多いのですね。ですが、入院していただければしっかり術後の管理ができますから、患者さんにも安心していただけます。例えば白内障の手術ですと、若い方なら日帰りで大丈夫なのですが、お年を召した方ですと目薬がうまくさせないといったこともありますので、そういう場合は入院していただくようにしています。

近隣企業で働く人への就労環境管理や健康維持にも注力

加瀬院長は労働衛生コンサルタントもしておられますが、それはどのような仕事なのですか。

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労働衛生コンサルタントは、企業で働く従業員の健康管理や就労環境に関するチェックや助言を行う職種です。父が産業医をしていた事もあり、労働衛生コンサルタントは社会的にとても意義があると考えるようになりました。50人以上の従業員のいる企業では1人以上の産業医を選任しなくてはならないという規定があるのですが、実際はなかなか機能していないケースも多いのですね。私は、休診日の毎週水曜日に契約企業を回って、健康管理や就労環境のチェックを行っています。健康診断の時期になると従業員たちの検査結果が届いて、それらをすべてチェックします。何か陽性の結果が出ている場合はその方と面談したり精密検査を行ったりすることもあります。病気になってからではなく、病気にならないための管理がとても重要です。ストレス管理制度も始まりましたから、これからますます力を入れていきたいと考えています。

ところでお休みの日は何をなさっていますか?

フィットネスクラブに行ってエアロビクスと筋トレをやっています。以前は週に3回くらい通っていましたが、最近は忙しいので月に数回くらいになってしまいました。運動の効果は、自身の身をもって実感しています。風邪はひかないしよく眠れる、朝はスッキリ目覚めるし、体調がすこぶるいい。ですから患者さんにはとにかく運動をしてくださいと必ずお話ししています。検査結果のデータうんぬんではない、データは後から必ずついてくるからって言っているんですよ。

では最後に今後の展望をお話しください。

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近隣の方々の主治医としてさらに地域に密着した医療を提供していくと同時に、専門の外来をもっと充実させていきたいですね。まだ設けていない領域もありますから、かかりつけ医としての機能と幅広い専門の外来機能、この両輪で地域医療に貢献していければと思います。また地域へのより良い医療提供は、地域が一体となって行っていく必要があります。例えば救急医療体制でも、地域にある医療施設が協力し合うことで全体のレベルアップにつながっていくと考えています。地域医療レベルの向上に向けて、その歯車の一つとして積極的に関わっていきたいですね。

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