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宮尾晃代 院長の独自取材記事

医療法人社団英和会 宮尾クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2019/08/28

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小さい頃にお世話になった相手に対し、ほんの少しの苦手意識や懐かしさ、世話になった恩といういろいろな気持ちを持っている人は多いだろう。両親や親戚、小学校の先生などが当てはまるだろうが、本人が覚えていないような時期から通っている小児科の医師というのも、その一人ではないだろうか。「医療法人社団英和会 宮尾クリニック」の宮尾晃代院長も、この地域の住民にとってきっとそんな存在だろう。宮尾院長は「お小さいうちから診せていただいていた方が、大きくなってもいらしてくださると嬉しいですね」と語る通り、医師らしい知的な雰囲気とともに、母性や温かさを感じさせるような人柄だ。インタビューでは小児科ならではの視点や、自身の子育て経験、今まさに子育て中の母親へのアドバイスなど、身になる話をたくさん聞かせてくれた。
(取材日2015年8月6日)

さまざまな変遷を経て、地域に根差したクリニック

まず、こちらの医院の沿革を教えていただけますか。

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義理の父が小児科の権威で、徳島大学を退官した後整形外科医であった主人と共にこちらに開業しました。私は当時他の病院に勤めていましたが、週に一度、火曜日の午前中に予防接種などの処置をするためにこちらにも来ていました。その後1993年に義父から小児科・内科の診療を引き継ぎました。開院時から小児科・内科・整形外科の3つを診療していましたが2008年11月主人が亡くなってからは私1人で小児科と内科を診ております。以前整形外科をやっていた頃のリハビリ室は、今は予防接種用の待合室として使用し、健康な方々が病児と接触せずにお待ち頂くことが出来るような工夫をしております。またおたふく風邪や水痘など感染性の高い病気の方には隔離室をご用意し他の患者さんへの感染を防ぐように配慮しております。

こちらにいらっしゃる患者さんの年齢や性別、症状に傾向はありますか?

小児科・内科ですので、生まれたばかりのお子さんから成人された方、お年を召された方まで幅広く来ていただいています。小さなお子さんは感染症でいらっしゃることが多いですね。感染症の中でも、麻疹や風疹などは予防接種が義務付けられたため減りましたが、インフルエンザなどは年代に関係なく多いですね。また、溶連(ようれん)菌感染症のように、子どもがかかるイメージの強い感染症に大人がかかることもありますので、検査キットなどを使って素早く診断できるようにしております。内科については、私の研究のテーマが脂質代謝という分野だったことと、主人が整形外科をやっていた頃、大人の方やお年寄りが多かったので、「内科もここで診てほしい」という声が多かったことから、そのまま続けております。

先生が医師の道を志したのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

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脳外科だった父の背中を見て、という面が大きかったと思います。小さい頃は父の勤務先のすぐ近くに住んでいましたので、乳歯が抜けそうになったらその病院の歯科に一人で行って処置をしてもらっていたくらい、病院は身近な存在でした。大学卒業時は消化器外科を希望していたのですが、父に反対されてしまいまして、父の勧めに従って小児科に入りました。しかし、仕事をしてみると、患者さんの成長を見ていられるというのはとても楽しい仕事だと感じ始めました。私自身も2人の子どもを育てましたので、お母さん方の気持ちや心配事なども理解し易いと思います。大学の関連病院に勤めていると数年で異動ということもありました。こちらで診療を続けて一人の患者さんを長い間拝見できるということは幸せなことだと思います。

スタッフ全員が子育て経験豊富

医師になられた頃の印象深い出来事をお聞かせいただけますか。

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私が医学部にいた頃や、医師になってからしばらくの間は、女性が働くということがとても大変な時期でした。、「結婚・出産するなら、仕事を辞めるのが当然である」というような雰囲気がありました。1人目の子供を産んだ後、10年間は2人目を産む勇気が出ませんでした。保育園は9時から5時までですから、仕事をしているととても迎えには行けませんでしたし。私の場合、幸いにも1人目の子供も2人目の子供も決まったベビーシッターさん(と言っても実際には小学校を卒業する位までお世話になったのですが……)を見つけることが出来、その方にお願いして仕事をすることが出来たのですけれども、その頃、家庭と子供を持った女性の医師が仕事を辞めたり長期の休業をとったりせざるを得なかった例が少なくはなかったと記憶しております。おそらく、他の職業や会社勤めをされている方も、同じように感じていらしたのではないでしょうか。最近は保育園や幼稚園も増えましたし、産休や育休を比較的問題なく取ることもできるようになって、良い社会になってきたと思います。

こちらのスタッフさんは全員女性なのですね。

はい。受付や看護師、それから事務のスタッフほぼ全員が皆子育て経験のある女性なので、子どもの扱いに慣れていますし、お母さん方にも親しみを持っていただけるかと思います。常勤と非常勤のスタッフがおりますが、学校の用事や子どもの体調不良などで仕事に来られないときなど、スケジュール管理等もお互いにうまく調整していまして、そのおかげで、私が何か口を挟む必要がないように、診察に集中できるように整えてくれてとても助かっています。また、皆とても勉強熱心で、新しい制度や予防接種のタイミングなども進んで患者さんに案内してくれているんです。ですので、受付・看護師・医師と三段階の目があることによって、細かな見逃しを防ぐことができていると思います。

患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

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やはり、お話をじっくり伺うことですね。診察に関することであれば、何時にどんな症状が始まったのかなどです。具体的な例を挙げるとすれば、何時にどのくらいの熱が出たのか、水分は十分に取れているか、といった細かいことまで聞いていきます。こちらにいらした時点のことだけではなく、それ以前の状態も知るために、問診はとても大切です。生まれたときの状態や小さい頃の病気が、後に影響することがあります。少し早めに生まれたり、体重が軽かったりなどですね。ですので、小さいお子さんを診せていただくときは、必ず母子手帳やお母さんのお話で病歴や普段の様子、アレルギーなどを確認しています。

お母さん方には、子どもの健康と成長を正面から見守ってほしい

ご自身が健康のために実践していることや、ご趣味は何かありますか?

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まずはストレスに負けないようにすること。親しい友人達と話したり、大笑いしたりすることが押しつぶされそうになった心を癒すにはとっておきの治療法です。食事の内容や運動については出来るだけ気を付けるようにしています。また、指先にけが・やけどをしないように気をつけています。指先の感覚が鈍ると日頃の診療に差し障りがありますので。他にはゴルフが好きなので、お休みの日にはラウンドを楽しんでいます。病院に勤めていた頃はなかなかお休みが取れませんでしたが、お陰様で今は大分楽しめるようになりました。

それでは、今後の展望についてお聞かせください。

できるだけ今の状態を保って、明るく優しい雰囲気のまま診療を続けていきたいと思っています。それには私自身やスタッフの健康が大事だと思います。クリニックにおいでになる時は患者さん達は皆さん不安な気持ちで来られると思います。小さなお子さんを連れていらしたお母さんにしてみれば、いろいろわからないことも多くてさらに心配な気持ちでいらっしゃると思います。そこで受付や待合室では、少しだけでも安心できるような雰囲気を保っていたいですね。そして、患者さんがクリニックにいらした時よりは少しでも安心して元気になって帰って頂けるようにと心掛けたいと思います。そして私にはまだまだ学ぶことが沢山あります。患者さんから教えて頂くことも少なくありません。今後も経験出来る様々なことを真摯に受け止めて努力を続けて参りたいと思っています。

最後に、女性の読者へ向けて、人生の先輩として何かメッセージをいただけますか。

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30〜40代の女性は仕事や子育てでとてもお忙しいと思いますが、踏ん張りどきでもあります。このタイミングで頑張っておくと、後になっていろいろな面で良いこともありますから。ただし、無理はしすぎないようにして下さい。また、子育て中の方は、お子さんの成長を一日一日大切に見守って頂きたいと思います。子供はあっという間に大きく成長して行ってしまいます。そしてその間に人格の基礎が形成されていきます。ですからお子さんとせっかく一緒にいられる時には彼等の言っていることを上の空で聞いていたりしたら勿体ないことです。お子さんの動作や言葉を真正面から捕えて向き合い、伝えるべきことはきちんと伝えてあげてほしいと思います。そして何よりも我が子と居られる幸福な時間を楽しんで下さいね。

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