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宮尾 晃代 院長の独自取材記事

宮尾クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2020/08/27

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1990年の開業以来、地域住民に親しまれている「宮尾クリニック」。宮尾晃代院長はじめスタッフ全員が子育て経験のある女性で、子どもや保護者を見守るまなざしは温かい。広々とした院内にはキッズスペースが設けられ、木製の遊具も設置されるなど、小さな子どもを連れて受診しやすい雰囲気になっている。インタビューでは、クリニックの特色や、宮尾院長の診療時における心がけ、仕事と育児に奮闘してきたこれまでの人生についてなど、たっぷりと聞いた。
(取材日2019年6月13日)

さまざまな変遷を経て、地域に根差したクリニック

医院の沿革を教えていただけますか。

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義理の父が小児科医師で、徳島大学を退官した後、整形外科の医師であった主人とともにこちらに開業しました。私は当時ほかの病院に勤めていましたが、週に1度、予防接種などの処置をするためにこちらにも来ていました。その後1993年に義父から小児科・内科の診療を引き継ぎました。開業時から小児科・内科・整形外科の3つを診療していましたが、2008年に主人が亡くなってからは私1人で小児科と内科を診ております。以前整形外科を標榜していた頃のリハビリテーション室は、現在は予防接種用の待合室として使用し、健康な方々が病気の人と接触せずにお待ちいただけるような工夫をしております。また、おたふく風邪や水痘など感染性の高い病気の方には隔離室をご用意し、他の患者さんへの感染を防ぐように配慮しております。

患者さんの年齢や性別、症状に傾向はありますか?

当院は小児科・内科の医院ですので、生まれたばかりのお子さんから成人された方、お年を召された方まで幅広く来ていただいています。中でも小さなお子さんは感染症でいらっしゃることが多いですね。感染症の中でも、麻疹や風疹などは予防接種が義務づけられたため以前よりも減りましたが、インフルエンザなどは年代に関係なく多いですね。また、溶連菌感染症のように、子どもがかかるイメージの強い感染症に大人がかかることもありますので、検査キットなどを使って素早く診断できるようにしております。内科については、私の研究のテーマが脂質代謝という分野だったことと、主人が整形外科を診療していた頃、「内科もここで診てほしい」という声が多かったことから、そのまま続けております。

どのようなきっかけから医師を志したのでしょうか?

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脳外科の医師だった父の背中を見て、という面が大きかったと思います。小さい頃は父の勤務先のすぐ近くに住んでいましたので、乳歯が抜けそうになったらその病院の歯科に1人で行って処置をしてもらっていたくらい、病院は身近な場所でした。大学卒業時は消化器外科を希望していたのですが、父に反対されてしまいまして、父の勧めに従って小児科に入りました。しかし仕事をしてみると、患者さんの成長を見ていられるというのはとても楽しい仕事だと感じ始めました。私自身も2人の子どもを育てましたので、お母さん方の気持ちや心配事なども理解しやすいと思います。大学の関連病院に勤めていると数年で異動ということもありました。こちらで診療を続けて一人の患者さんを長い間拝見できるということは幸せなことだと思っています。

院長を含むスタッフは全員子育て経験のある女性

医師になられた頃の印象深い出来事をお聞かせいただけますか。

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私が医学部にいた頃や、医師になってからしばらくの間は、女性が働くということがとても大変な時期でした。「結婚・出産するなら仕事を辞めるのが当然」というような雰囲気があったのです。ですので1人目の子どもを産んだ後、10年間は2人目を産む勇気が出ませんでした。保育園は9時から17時までで、仕事をしているととてもお迎えには行けませんでしたし。私の場合、幸いにも決まったベビーシッターさんを見つけることができ、その方のおかげで仕事を続けられたのですけれども、その頃、家庭と子どもを持った女性医師が仕事を辞めたり長期の休業を取ったりせざるを得なかった例が少なくはなかったと記憶しております。おそらく、他の職業をされている方も、同じように感じていらしたのではないでしょうか。最近は保育園や幼稚園も増えましたし、産休や育休も比較的問題なく取ることができるようになって、良い社会になってきたと思います。

こちらのスタッフさんは全員女性なのですね。

はい。受付や看護師、事務スタッフは全員が子育て経験のある女性ですので、子どもの扱いに慣れていますし、お母さん方にも親しみを持っていただけるかと思います。常勤と非常勤のスタッフがおりますが、学校の用事や子どもの体調不良などで仕事に来られないときなどのスケジュールもお互いにうまく調整していまして、私が診察に集中できるように整えてくれてとても助かっています。また、皆とても勉強熱心で、新しい制度や予防接種のタイミングなども進んで患者さんに案内してくれるんです。ですので、受付・看護師・医師と3段階の目があることによって、細かな見逃しを防ぐことができていると思います。

患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃるのはどのようなことでしょうか?

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やはり、お話をじっくり伺うことですね。診察に関することであれば、何時にどんな症状が始まったのかなどです。具体的な例を挙げるとすれば、何時にどのくらいの熱が出たのか、水分は十分に取れているか、といった細かいことまで聞いていきます。こちらにいらした時点のことだけではなく、それ以前の状態も知るために、問診はとても大切です。少し早めに生まれたり、体重が軽かったりという生まれたときの状態や小さい頃の病気が後に影響することがありますから。ですので、小さいお子さんを診せていただくときは、必ず母子手帳やお母さんのお話から病歴や普段の様子、アレルギーなどを確認しています。

仕事や子育てに奮闘する母親たちを親身にサポート

予防接種にも力を入れているそうですね。

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はい。予防接種はお子さんご自身や周囲の人を守る上で欠かせないものです。例えばおたふく風邪の合併症として起こる難聴は、現在のところ治療が困難とされていることをご存知でしょうか? おたふく風邪は任意の予防接種ですが、柏市では2回の費用助成が受けられるようになりましたので、積極的に利用していただきたいですね。当院ではお子さんが痛みを感じにくいよう、できる限り細い針を使用しています。スタッフたちも、キャラクターのおもちゃなどを使ってお子さんの気をさりげなくそらすなど、抜群のチームワークでサポートしてくれています。スタッフは皆、予防接種のスケジューリングにも長けていますので、悩んだときは気軽に声をかけてくださいね。

今後の展望についてお聞かせください。

できるだけ今の状態を保って、明るく優しい雰囲気のまま診療を続けていきたいと思っています。それには私自身やスタッフの健康も大事ですよね。また、クリニックにおいでになる皆さんは、不安な気持ちで来られると思います。小さなお子さんを連れていらしたお母さんにしてみれば、いろいろわからないことも多くてさらに心配な気持ちでいらっしゃることと思います。そこで受付や待合室では、少しでも安心していただけるような雰囲気を保っていたいですね。そして、受診した時よりは少しでも安心して元気になってお帰りいただけるようにと心がけています。私にはまだまだ学ぶことがたくさんあり、患者さんから教えていただくことも少なくありません。今後も経験できるさまざまなことを真摯に受け止めて努力を続けてまいりたいと思っています。

最後に、女性の読者へ向けて何かメッセージをいただけますか。

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30〜40代の女性は仕事や子育てでとてもお忙しいと思いますが、踏ん張り時でもあります。このタイミングで頑張っておくと、後になっていろいろな面で良いこともありますから。ただし、無理はしすぎないようにしてください。また、子育て中の方は、お子さんの成長を一日一日大切に見守っていただきたいと思います。子どもはあっという間に大きく成長していってしまいます。そしてその間に人格の基礎が形成されていきます。ですからお子さんとせっかく一緒にいられる時には彼らの言っていることを上の空で聞いていたりしたらもったいないことです。お子さんの動作や言葉を真正面から捉えて向き合い、伝えるべきことはきちんと伝えてあげてほしいと思います。そして何よりもわが子といられる幸福な時間を楽しんでくださいね。

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