クリアな視界を取り戻すために
日帰り白内障手術
今井眼科医院
(茂原市/茂原駅)
最終更新日:2025/01/20


- 自由診療
目の中の水晶体が白く濁り、視界のかすみや視力低下を感じる白内障。全身疾患や薬剤の副作用などが原因となることもあるが、多くは加齢によるもので、程度の差はあれど誰にでも起こり得る病気だ。水晶体と置き換える眼内レンズには単焦点と多焦点のものがあり、その違いも気になるところ。「今井眼科医院」では、それぞれの眼内レンズの特徴や手術前後の注意点などをまとめた冊子をオリジナルで制作し、患者に渡している。さらに待合室のモニターでは手術の流れをわかりやすい動画で流し、患者の疑問や不安の払拭に努めている。「70歳以上で運転免許証の更新を控えている方は、半年前に検査を」と呼びかける今井大介院長に話を聞いた。
(取材日2024年12月10日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q白内障の検査や手術は、どのタイミングで受けると良いのですか?
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A
白内障は、主に加齢によって目の中の水晶体が白く濁る病気です。まぶしさや視力低下、単眼性複視などの症状が現れます。ゆっくりと進行することが多いのですが、最終的に水晶体は真っ白に濁ります。見えにくさを自覚する段階になったら、手術でクリアな視界を取り戻すことをめざすほうが生活の質につながるでしょう。白内障とは関係のない症状でいらしたご高齢の患者さんでも「最近、視界がぼやけて……」という悩みをお持ちだったり、念のため調べてみると白内障だったというケースも多いんですよ。また運転免許証の更新を控えていて、特に70歳を過ぎている方は、遅くとも更新の半年前には白内障の検査を受けることをお勧めします。
- Q眼内レンズにはどのようなものがありますか?
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A
1つの距離にピントを合わせる目的の単焦点眼内レンズ、複数の距離にピントを合わせる目的の多焦点眼内レンズ、またそれぞれに乱視に対応した眼内レンズがあります。遠くにも近くにも焦点があることが多焦点レンズのメリットですが、複数箇所に光を振り分けるという性質上、見え方のシャープさは単焦点レンズに比べて劣ります。暗い場所でのライトがまぶしく感じる場合や見え方に慣れるまでに数週間から数ヵ月かかることもあります。手術決定後、眼内レンズの種類を迷われる方も多いので、当院ではそれぞれの眼内レンズの特徴や手術前後の注意点などをまとめた冊子をオリジナルで制作。ご自宅でも読み返せるように患者さんにお渡ししています。
- Q手術前後の注意点や、その後の検診についても教えてください。
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A
コンタクトレンズは角膜の状態に影響しますから、検査や手術前の一定期間は使用を控えていただきます。白内障の手術自体は点眼麻酔を使って5~10分で終わり、単焦点眼内レンズの手術は保険診療、多焦点眼内レンズの手術は選定療養です。感染を防ぐため、術前・術後の点眼薬は医師の指示どおりに使用してください。また白内障の手術後も老眼鏡などピントが合いにくい距離に応じた眼鏡が必要となることはあります。眼鏡の作成は、目の状態が安定した1ヵ月後以降が望ましいです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1視力低下の原因を確認
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視力低下の原因は白内障だけとは限らない。医院では医師や視能訓練士が角膜、網膜、視神経などの状態などを確認。3次元眼底像撮影装置や光干渉断層血管撮影など先進の機器を備え、精密な検査を心がけている。視力低下の原因が白内障で手術可能な状態と診断されたら、術前検査や手術日の調整を行う。
- 2術前検査
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角膜の状態や血液検査など、より詳しい検査を実施。併せて、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズのどちらにするか、ピントをどこに合わせるかなどを決めていく。また成熟白内障のように進行した白内障の場合は超音波検査などが必要になることもある。
- 3検査結果と手術の説明
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術前検査の結果と、その後の流れや手術当日の注意点について医師やスタッフから説明。コンタクトレンズの使用制限や当日の来院手段、術後の注意点などについて確認を行う。また感染の危険性を最小限に抑えるために、手術の3日前から点眼薬を使用する。
- 4手術
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瞳孔を開くための目薬を差し、健康状態を確認した後に手術となる。同院では先進の白内障手術装置を導入し、安全性にもしっかりと配慮を行っている。手術自体は点眼麻酔を使って5~10分程度。当日は眼帯をした状態での帰宅となる。翌日検査で問題がなければ、その後は医師の指定した間隔で受診。患者の目の状態により検診頻度は患者によって異なる場合もある。また感染を防ぐために、目薬は指示どおりに使用することが大切だ。
- 5経過観察
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手術が終了し1ヵ月ほどしたら通院も少なくなる。しかし術後晩期に生じる合併症もある。代表的なものは後発白内障による視力低下だ。この場合はレーザー治療で視力の改善を図る。またもともとの体質にもよるが、数年して眼内レンズが目の中に落ちてしまうことがあるそう。この場合は追加手術が必要になる。ある程度リスクのある人は予測がつくそうなので、リスクがある人には定期的な検診が勧められる。この際も同院で治療が可能。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(選定療養)/27万5000円~