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菊地 崇 院長の独自取材記事

新八柱整形外科内科

(松戸市/八柱駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR武蔵野線新八柱駅から歩いて約5分。閑静な住宅街が広がる常盤平柳町の一角にあるのが「医療法人社団永和会 新八柱整形外科内科」だ。1989年の開業だが、2011年からは菊地崇院長が就任、診療体制も新たにリスタートした。菊地院長は内科などで研鑽を積んだ後、整形外科医に。国立障害者リハビリテーションセンターや介護老人保健施設などで数多くの実績を残している。同クリニックでは、理学療法士によるリハビリテーションやデイケアでの運動療法などを提供しており、無料送迎サービスも行っている。それらもすべて「寝たきりになる人を防ぎたい」という菊地院長の強い思いが反映されたもの。そんな菊地院長にクリニックの特徴などについて聞いた。
(取材日2016年7月5日)

全身を診られる医師になろうと内科からスタート

院長に就任されるまでの経緯を簡単に教えてください。

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このクリニックは1989年に開業され、地域に密着した整形外科診療と内科診療を行ってきました。以前、私は週に1度ここに診療に来ていたのですが、前の経営者がクリニックの運営から退くとのことでしたので、私が継承する形で引き継ぎ、院長に就任しました。開業以来25年以上も経っていますので、長く通っていらっしゃる患者さんも多く、治療やリハビリを止めるわけにもいきません。私も地域の中で高齢者医療に向き合いたいと考えていた時期でしたので、ここで自分のやりたい医療を実践していきたいと考えました。

なぜ整形外科医になろうと思われたのですか。

私の家は代々医師で、母方の曽祖父がいわきで内科医を開業していました。曽祖父ですから明治時代でしょうか。以降、祖父、父、そして親戚も医師ばかり。そんな環境で育ちましたので、医師になるのはごく自然の流れでした。子どもの頃から祖母に「将来は医者にならならきゃだめよ」とずっと言われ続けていましたし(笑)。整形外科医になったのは、祖母の影響が大きいと思います。祖母はいわきで病院を経営していたのですが、1970年代後半頃、これからは老人医療が重要であるとの考えから、当時はまだ数少なかった高齢者介護施設を作ったのですね。そんな祖母の姿を見て、老人医療の中でもリハビリテーション医とか整形外科医の必要性が高いのではないかと思ったのです。

ご経歴を拝見すると、最初は内科の勤務医としてスタートしていますね。

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はい。整形外科の診療を行うにしても、まずは体全体を診られることが大切だと思い、大学卒業後、東京都立広尾病院の内科に入って内科の勤務医を勤めました。その後、他の病院の麻酔科に勤務していたのですが、ある時、いわきで整形外科の開業医をしている叔父が心筋梗塞で倒れてしまい、手伝ってくれないかと相談されました。開業医ですから、長く通っている患者さんも多いですし、廃業するわけにもいきません。それで本格的に整形外科の研修を受け、その後国立障害者リハビリテーションセンターや介護老人保健施設ジェロントピアなどに勤務しました。最初に研修した駒込病院で、脊椎損傷の手術を受けた患者さんがリハビリによってすぐに歩けるようになった、その姿を目の当たりにしてとても感動したことを覚えています。整形疾患は治る病気であり、整形外科医は患者さんの元気を取り戻す仕事なのだと思い、自分に合っていると感じました。

理学療法士とのチーム医療で効果的なリハビリを提供

こちらのクリニックの診療方針を教えてください。

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開業してから長いですから、患者さんたちも高齢になってきています。地域的にもこの界隈は町全体の高齢化が進んでいます。ですので、地域に元気な高齢者を増やしていく、介護が不要でいつまでも自分の足で歩ける高齢者を増やしていくことです。院長に就任する以前、父が経営している介護老人保健施設に勤めていたのですが、ここではどうしても寝たきりの患者さんが多かったのです。そんな患者さんの姿を見て、私が地域で開業する際は、その地域に暮らす高齢の方が将来寝たきりにならないようにサポートする医療をしていきたいと思い、それこそが自分のやりたい医療だと感じたのです。

普段、診療の際に心がけていることはどんなことですか。

患者さんの話をよく聞くことですね。体の痛みは、実は、精神的な部分と関連していることが多々あります。心のストレスがどこか体の痛みとして現れるケースも考えられます。患者さんの話をよく聞いて、悩みや不安を解きほぐすことで痛みが軽減することもあるのですね。そして患者さんの顔をよく見ることも大切だと思います。顔色や顔の表情、話しぶりなどをよく観察しながら会話していくことで信頼関係も築かれると思います。治療法の説明もこちらから押し付けるのではなく、患者さんの意向や要望をくみ取りながら、それに沿った提案をして、理解、納得していただいてから治療に入るようにしています。

このクリニックで力を入れていることはどんなことですか。

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骨粗しょう症や五十肩などの治療に加えてリハビリテーションに注力しています。効果的なリハビリテーションには理学療法士の力がとても重要です。当クリニックでは現在4人の理学療法士・作業療法士とともにチームケアを実践しています。理学療法士も含めてスタッフは週に1回、カンファレンスを行い、症例研究や情報共有を図っています。また、近隣にお住まいの要支援認定の方や軽度の要介護認定の方などを対象に、マシーンを使ったCGT理論に基づいた運動療法を実践しています。CGT理論は、地方独立行政法人東京都老人総合研究所の大渕修一先生が考案された運動理論で、適切な負荷をかけた安全なトレーニングによって全体的な身体機能を高め、生活の質を維持しようとするもので、介護予防の効果が期待されています。

内科診療によって重大な疾患の早期発見も

こちらでは内科診療も行っているのですね。

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はい。ご高齢の方は疾患を併せ持つ方も多いですし、地域のクリニックとして一般の内科疾患でも気軽に受診できる場であることも重要です。整形外科だけでなく内科一般を診療することで、その方の全身の状態を把握できますし、重要な疾患を早期に発見できることもあります。例えば胸が痛いと受診しに来られて、調べたら肋間などの疾患ではなく実は心筋梗塞を起こしていたという場合もあります。もし大病院での手術や治療が必要な場合は、東京東病院や千葉西総合病院、松戸市立病院、五香病院などと連携を取っています。

ところでお休みの日は何をしてお過ごしですか。

自然が好きなので登山に出かけることが多いです。学生の時はワンダーフォーゲル部に所属していました。大学時代の同期の友人には開業している人も多く、食事をしながら仕事について話すことも多いですね。いろいろ話をしているうちに、自分も頑張ろうと思えて、とてもいい刺激になっています。私自身、ここで開業してから困難なことも多く挫折しそうになったこともありました。ですが、そんな時、友人の言葉や患者さんたちから「このクリニックに来て良かった」という声を戴くと、とてもうれしく励みになります。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

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これからも地域の皆さまがいつまでも元気にご自身の足で歩けるようにサポートしていきたいと思います。一人ひとりの患者さんの症状に即した高品質のリハビリテーションの提供や、地域の方々へのデイケアの提供を通じて、介護予防に寄与していきたいですね。理学療法士などスタッフもさらに充実させて、できれば広いリハビリスペースが得られるよう改築ができればとも考えています。当クリニックでは、内科診療や各種検診・予防接種も行っています。内科的あるいは整形外科的に何かお困りのことや悩みがあれば、お子さまからお年寄りまでお気軽にお立ち寄りください。

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