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丹羽 康雄 院長、丹羽 やす子 副院長の独自取材記事

丹羽眼科

(松戸市/新松戸駅)

最終更新日:2019/08/28

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新松戸駅界隈には樹木の名前を冠した通りがいくつかあるが、その一つ、ゆりのき通りにあるのが「丹羽眼科」だ。もともと丹羽康雄院長が近くで開業していたが、時代に即したクリニックをめざそうと2016年に現在地に移転し、新たに開院した。現在、愛娘の丹羽やす子副院長とともに地域に根差した眼科医療を提供している。丹羽院長はやす子副院長を、「自分の行っていない治療についても積極的に研究する頼もしい存在」と評し、やす子副院長は院長を、「一番尊敬できる医師」だと語る。そんな2人のもとには連日患者が訪れる。2018年からは順番管理システムを導入、待ち時間を有効活用できるように工夫したという。そのシステムやクリニックの特徴について話を聞いた。
(取材日2018年7月10日)

利便性を重視し、移転とともに環境を整備

こちらはスタイリッシュな建物ですね。

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【康雄院長】開院してから35年以上がたち建物も古くなりましたので、ゆりのき通り沿いに移転したと同時に、利便性を追求し、清潔でなおかつプライバシーを保てるようなクリニックに改装しました。院内はバリアフリーになっており、診察室はプライバシーを保てるよう個室にしました。エレベーターを設置していますので、2階の手術室へもアクセスしやすいと思います。診察室と検査室は分けて、新しい機器も随時導入しています。待合室も以前と比べると広くなりましたね。当院のイメージカラーのグリーンを取り入れながら、院内を明るいイメージにしたかったので、オレンジ色のソファーなどは私が提案しました。診療ではスタッフの作業効率が良くなるよう、電子カルテを使用しています。

どのような症状で患者さんが多く来院されますか。

【康雄院長】緑内障の患者さんが非常に増えています。人間ドックの受診件数の増加や各自治体の検査の実施により、緑内障に気づくきっかけが増えたことも関与していると思います。現在、目の病気の中で緑内障は失明を引き起こす一番の原因とされているので、その診断と治療に力を入れています。緑内障は眼圧の上昇によるものとされてきましたが、最近はそれに拠らず発症するケースも多いです。現在、治療でできることは進行を食い止めることにあるので、早期発見、早期治療が重要です。症状が出にくい病気ですから、特に緑内障のリスクの高まる40代以上の方は定期検診を怠らないようにしていただきたいですね。

緑内障に対してどんな治療を行っているのでしょうか。

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【康雄院長】どうしても眼圧のコントロールができない場合は、手術が必要になりますが、通常、一日の眼圧の変動に対して数種類の目薬を使い分けて治療していきます。目薬の種類が多いと、それぞれの用途を忘れてしまいがちなので、私は患者さんに長く治療を続けてもらえるように、例えば入浴後に差す用、食前食後に差す用、などとそれぞれの目薬に動機づけをしてご説明しています。また、目薬の差し方も直接指導しています。うんと体を反って顎を上げると目薬を間違ったところへ落ちることは少ないですね。体を反れないお子さんやご高齢の方には、仰向けに寝て差すようアドバイスしています。

順番管理システムや先進の検査機器を新たに導入

患者さんと接する上で心がけていることはどんなことですか。

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【康雄院長】疎かにすると危険な病状もあるので、しっかりとご説明して現状をお伝えすることですね。来院されなくなってしまうことが一番危険ですので、患者さんとの信頼関係を大事にしています。コミュニケーションがうまくいかなければ、どんないい治療もうまくいきません。
【やす子副院長】患者さんが一番何を訴えたいのか、話しやすい雰囲気をつくりながら、しっかり聞き取るようにしています。患者さんは不安をお持ちですからその不安を解消できるよう、こういう病気でこのように治療していきますと丁寧に説明しています。眼科の病名は一般の方にはなじみのないものが多く、病気そのものについてお話しすることも多いですね。最近はインターネットなどで誤った情報も流れていますので、正しい知識もお伝えしています。検査、診査、そしていろいろな説明をしていますとどうしても時間が長くなり患者さんをお待たせすることが多く心苦しく思っています。

その待ち時間対策として順番管理システムを導入したそうですが。

【やす子副院長】2018年から待ち時間を有効活用していただくために順番管理システムを導入しました。これは受付時に患者さんに受付の番号札をお渡しして、検査までは院内でお待ちいただくのですが、その後、診察の番号がご自身の番号と離れている場合は、外出して自由に時間を使っていただくことができます。番号札にはQRコードが記載されていますので、スマートフォンや携帯で読み取りますと、自分の順番まであと何人かがわかります。そして、受付番号の5番前までになったらクリニックに戻っていただくというシステムです。検査から診察までの間、お買い物や他の用事をすますなど有効に使っていただければと思います。当院は朝に患者さんが集中しているのですが、朝一番よりも1~2時間ずらしたり、午後に来院されたりするほうが待ち時間が短縮できることもあります。

治療機器も新しく導入しているようですね。

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【やす子副院長】眼科医療はアップデートが激しく、常に新しい治療法や治療検査機器が登場しています。病気の早期発見などにつなげたいと新しい機器を導入しました。例えば、3次元OCT機器では、緑内障や糖尿病網膜症、加齢性黄斑変性などに関わる網膜や視神経の状態をより精査できるようになりました。この機器では造影剤を使用しなくても目の血管を調べられるアンギオグラフィーも可能です。緑内障の視野検査は、従来、片目ずつ行っていたのですが、時間がかかり患者さんも煩わしいと感じることがありました。それらを解消できるよう両目で行える視野検査機器も導入しています。また、白内障の手術には欠かせない眼軸の長さを測れる眼軸長測定装置も新しく採用しています。白内障手術では、手術中の眼内圧の変動を抑制する先進のシステムを搭載した手術機器も新たに導入し、安定性や効率性に配慮しています。

「患者の訴えに応じたい」。その気持ちが大きな原動力

やす子副院長が力を入れている分野はございますか。

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【やす子副院長】特に何かに特化するというよりは、あくまでもここは地域のクリニックですから、目の疾患に幅広く対応していくことが大切だと思っています。これまで患者さんの訴えに応えたいとの思いが原動力になって、勉強していくうちに眼科医療の知識と技術を身につけることができました。ここで対応できることは対応しますが、専門的な診察が必要な場合は速やかに紹介しています。私の夫が同じく眼科の医師で准教授として順天堂大学医学部附属順天堂医院に勤めています関係で、順天堂医院に紹介するほか、勉強会で一緒になる松戸市内の先生方などにお願いしています。

眼科の医師としてこれまでを振り返っていかがですか。

【康雄院長】父が駒込の自宅で眼科の開業医をしていたので、僕も医師をめざしました。医師になり、松戸市立病院の眼科の設立を機に松戸へ移住し、後に開業しました。昔は研究する十分な環境が整っていませんでしたから、場所を借り、医師を集めて勉強会を開き、何事も自主的に取り組んできました。現在もそのグルーブは存続しています。眼科の医師として眼科のすべての進歩を見ることができたのを幸せに思います。
【やす子副院長】小さい頃は、父のことを、学会でいろいろな場所に出向けるのが楽しそう、また一緒に歩いているとよく声をかけられるので、随分と知り合いが多いな、と思っていましたね(笑)。父には「医師は人に感謝されるすてきな仕事だよ」と教えられました。実際に今、孫の運動会を自分の目で見られるようになった、といった喜びの声をいただくたびにうれしい気持ちになりますし、私も父と同じ道を歩んでよかったと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

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【やす子副院長】今後は待ち時間が短くなるよう、オンライン予約も導入していきたいと考えています。今は、金曜午後だけですが、他の日にも適用できればと考えています。眼科の疾患も早期発見が大切ですので、40代以上の方は年に一度は定期検診を受けていただくことをお勧めします。特に強度の近眼の方は、以前より見えにくくなった際、疾患に気づきにくいので注意が必要です。そしてこれからもかかりつけ医として地域医療により貢献していきたいと思います。

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