全国のドクター9,161人の想いを取材
クリニック・病院 161,117件の情報を掲載(2020年7月05日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 船橋市
  4. 下総中山駅
  5. 医療法人社団雅真会 小栗原クリニック
  6. 上野 真弓 院長

上野 真弓 院長の独自取材記事

小栗原クリニック

(船橋市/下総中山駅)

最終更新日:2020/06/09

58727

下総中山の地で20年。「小栗原クリニック」は、長きにわたって地域患者を見守り、その患者とともに年を重ねてきた。ピンクのタイル貼りの外観は優しく、木のぬくもりを生かした内装と相まって患者の緊張をほぐしてくれる。「クリニックに対して抱きがちな恐怖心や緊張感が少しでも和らぐよう、開業時にいろいろと工夫を凝らしました」と話してくれたのは、院長の上野真弓先生。日々訪れる多くの患者に一人で相対しながら、地域の6つの小中学校・保育園の校医も務めている。忙しい毎日であることは想像に難くないが、「地域の患者さんに頼っていただくことがとてもうれしい」と話す先生の顔はとても穏やかで温かい。時間を惜しまず丁寧に接する姿から、日々の診療の様子を垣間見れた気がした。
(取材日2015年6月15日)

食事指導や服薬指導など、きめ細かな診療を行う

開業から20年になると伺いました。患者層などに変化をお感じになりますか?

58727 df 1 1 1435315272

開業して初めての患者さんは、当時幼稚園だった息子のお友達でした。そうしたご縁もあって、最初の頃は小児の患者さんとそのご家族が多かったんですよ。今は近くに小児科ができたこともあり、お子さんはほとんど来院されませんが、開業当初から通い続けてくださっている患者さんはたくさんいらっしゃいます。20年の歳月を振り返ると、患者さんとともに歩んできたという感じが強くしますね。

先生は消化器内科がご専門ですが、来院される患者さんの主訴はどのようなものが多いですか?

おなかが痛い、下痢をした、便秘に悩んでいる、という患者さんがやはり多いですね。昔は潰瘍や胃炎が多かったのですが、生活環境の改善に伴って原因菌であるピロリ菌の保菌者が減り、今度は逆流性食道炎の患者さんが増えてきました。メディアで頻繁に取り上げられたこともあり、胸焼けがする、酸っぱいものが上がってくるというような自覚症状から逆流性食道炎を疑って来院される方も増加している印象です。要因として考えられるのは、食の西洋化でしょう。これは食生活の変化とともに患者数が増大し続けている糖尿病にも言えることですね。総合的に、食事の面では和食回帰の必要性を感じています。中でも糖尿病は、栄養指導とコンスタントなチェックが欠かせません。当院では、糖尿病についての知識を持つ管理栄養士が定期的に来院してしっかりと栄養指導を行っているほか、看護師も一緒に患者さんをサポートしています。

力を入れている治療についてお聞かせください。

58727 df 1 2 1435315272

大学病院に勤務していたときは、種類を問わず肝炎の患者さんを多く診てきました。当院の設備上、C型肝炎の患者さんの治療は難しいのですが、B型肝炎の患者さんの治療はこちらでも行っています。また、潰瘍性大腸炎もこれまでの経歴の中で長く診て来たので、力を入れている治療の一つです。原因不明で難病に指定されていますが、時代とともに増加傾向にあることを考えると、これも食生活の変化による影響が大きいと思いますね。潰瘍性大腸炎で重要なのは、慢性化しやすいため、しっかりと薬を飲み続けなければいけないということです。当院の患者さんは非常に通院率が良く、きちんと服薬してくれていますが、一般的には薬を飲み続けることに抵抗を感じる人が少なくありません。特に、妊娠や出産を控えた女性は薬を飲むのを止めてしまいがちですが、出産前には悪化する傾向があるので、飲み続けてほしいと思います。

「病気を治すお手伝いをすること」をポリシーに

医院の特色を教えていただけますか。

58727 df 1 3 1435315272

がん研有明病院の消化器外科に勤める夫が内視鏡検査を担当しているという点でしょうか。検査で異常を発見した場合には、当院の提携先でもあるがん研有明病院に紹介し、しかるべき処置を行います。一定数の検査依頼がありますね。私の出身大学である慶應義塾大学病院や、10年間勤めていた東京歯科大学市川総合病院とも提携しているので、症状に応じて最も適した病院をご紹介できるというのも強みだと思います。

提携先でもある東京歯科大学市川総合病院での勤務を経て、開業を決めた理由を教えてください。

勤務医をしていた頃は非常に忙しく、子どもの寝顔しか見られない毎日でした。日々大きくなっていく息子を見ていて、あっという間に過ぎてしまうこの時期をこのまま終わらせていいのかな、この子と過ごす時間をもっと増やすべきではないのかな、という思いが頭をよぎったんです。このことをきっかけに、時間的な制約を減らし、少しでも多く子どもと向き合いたいという思いで開業という道を選びました。開業後も忙しいことには変わりがありませんでしたが、朝の支度を手伝ったり、幼稚園まで送って行ったりと、接する時間は確実に増えました。仕事の合間に幼稚園のお迎えができる日もあり、成長を間近に感じられてうれしかったですね。

医師をめざすにあたっては、何かきっかけがありましたか。

幼い頃から科学に関する本や実験が好きでした。また、自宅にあった「シュバイツァー」「野口英世」「北里柴三郎」など、医療に携わった人物の伝記を多く読んでいたことから、漠然と医師の道を志すようになりました。明確なきっかけとなったのは、柔道の選手ながら結核や椎間板ヘルニアを患って長い入院生活を送った父の姿を見ていたことですね。父をなんとか助けたい、力になりたいと思っていた幼い日の気持ちが、「病気で悩み、苦しむ人に寄り添い、救う」という現在の医師としての信念につながっていると思います。

先生の治療のポリシーですね。

58727 df 1 4 1435315272

病気を治すお手伝いをするのが医師の仕事であるとはいつも思っています。私にできる範囲で、一人ひとりに寄り添って歩いていきたいですね。エビデンンスが重視される時代ですから、薬や治療方法、検査方法など、常に新たな知識と技術の習得にも励んでいきたいです。

根拠に基づいた見解と治療方法を示していく

お子さんも大きくなられた今、プライベートはどのようにお過ごしですか。

58727 df 1 5 1435315272

好きな本を読んだり、ちょっと手のこんだお料理を作ったりとのんびり過ごすこともありますが、基本的に休日は息子たちのサッカーの応援に出かけ、終了後には夫婦で散策やショッピングを楽しんでいます。子どもは今2人とも医大生ですが、兄弟そろって小さな頃からサッカーを続けているんですよ。子どもたちのサッカーの試合を観戦するのも楽しいですし、海外サッカーをテレビで見るのも好きなんです。

医師としてやりがいを感じる瞬間を教えてください。

長いお付き合いの患者さんは、不安や悩みがあれば何かと頼ってくださいます。どんなに些細なことでも、頼られるというのはやはりうれしいものですね。一人ひとりとしっかり向き合い、的確な診療で病気を治すお手伝いをしたいという思いを強くします。実はつい先日、「喉の痛みは、このあと耳鼻科へ行って診てもらうから」と患者さんに言われたことがありました。症状に合わせて専門の医師に診てもらうというのはとても大事なことですが、喉なら当院で診ることができるのになあ、と少し寂しく思ってしまって(笑)。別の治療で来院されたときにも、気になる症状があれば気軽にご相談いただきたいですね。

最後に、今後の展望と患者さんへのメッセージをお聞かせください。

58727 df 1 6 1436949238

開業から20年、医院も私も患者さんと一緒に年月を重ねてきました。最初は子どもの友達からスタートして、そのご家族が来てくださるようになり、そこからまたご紹介をいただいて……。今では毎日、とても多くの方に来院していただけるようになりました。これからも変わらず、患者さんの幸せを第一に、病気を治すための道をつける努力をしていきたいですね。最近は自分の症状をインターネットで調べてから、不安にかられて来院される方も増えてきています。根拠に基づいた見解と治療方法を示していきますので、心配事があればまずは気楽に話をしにきてください。医院としても、個人としてもお世話になってきたこの地域の皆さんのお役に立てるよう、努力を続けていくつもりです。

Access