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土橋 篤仁 院長の独自取材記事

土橋医院

(市川市/市川真間駅)

最終更新日:2026/07/14

土橋篤仁院長 土橋医院 main

京成本線市川真間駅から徒歩5分。閑静な住宅地にたたずむ白い一戸建ての「土橋医院」は、1985年の開設以来、地域の健康を見守ってきた医院だ。今年4月に院長を引き継いだ土橋篤仁先生は、聖マリアンナ医科大学卒業後、大学病院の消化器・一般外科で高難度の手術や救急対応に力を注いできた。「断らない医療」を信条に掲げ、手術のみならず全身のフォローアップにも注力するなど、患者一人ひとりの人生に寄り添う姿勢を貫いてきた。今後は内視鏡検査の導入にも意欲を見せる。じっくりと言葉を選びながら真摯に答える土橋院長に、継承にかける思いやこれからの展望について話を聞いた。

(取材日2026年7月3日)

3代続く地域の医院を継ぎ、外科医が踏み出す新章

まずは、医院のこれまでの歩みについて教えてください。

土橋篤仁院長 土橋医院1

当院のルーツは、祖父が市川真間の周辺で営んでいた土橋外科医院にあります。祖父が倒れたことをきっかけに、父が1985年にこの場所で無床の診療所を新たに開設しました。以来、父は地域に根差した医療を柱としながら、訪問診療や市川市の医師会での看護ステーション立ち上げなど、地域全体の医療環境づくりにも力を注いでまいりました。気さくな人柄で患者さんに慕われ、その明るいキャラクターで皆さんを自然と和ませていたのが父の持ち味だったように思います。私はその3代目にあたります。周辺にお住まいの方を中心に診療しております。

先生が外科医の道を選ばれた経緯をお聞かせください。

小さい頃から夢に「医師」と書いてはいたのですが、はっきりとした動機があったかというと正直わかりません。ただ、幼い頃に読んだ医療漫画の影響でしょうか、医師といえば手術をしている姿というイメージが自然と頭にありました。聖マリアンナ医科大学を卒業してからは消化器・一般外科に所属し、特に肝臓や膵臓といった肝胆膵領域の診療にあたりました。高難度の手術を数多く経験しましたし、病院自体が救急に強かったので、救急対応も日常的にこなしていました。勤務先は大学病院でしたが市民病院のような雰囲気もあって、患者さんとの距離が近い環境でした。いずれ医院を継ぐことが頭の片隅にあったので、外科医でありながら内科疾患の治療にも視野を広げて取り組んでいました。

院長に就任された際のお気持ちをお聞かせください。

土橋篤仁院長 土橋医院2

3年ほど非常勤として当院に勤務した後、今年の4月に院長を引き継ぎました。もう少し先のことだろうと思っていたので、正直なところ、打ち込んできた手術から離れることへの寂しさはありました。ただ、大学病院で培った経験と技術を持って地域医療の一角を担うことは、非常にやりがいがあり、新たな挑戦ができると考えています。父は明るい性格で場を和ませるのが上手な人でした。私は父とは少し違うタイプですが、自分なりに患者さんやスタッフが安心できるような温かい雰囲気を大切にしたいと思っています。肩の力を抜いて気軽に来ていただける、そんなクリニックでありたいです。院長就任後、患者さんから「おめでとうございます」「よろしくお願いします」と声をかけていただいたのは、率直にうれしかったですね。

「断らない医療」を胸に、患者一人ひとりに寄り添う

診療において大切にされていることを教えてください。

土橋篤仁院長 土橋医院3

私は以前から「断らない医療」を信条として診療にあたってきました。その原点は中高生の頃にさかのぼります。10代の頃、困っている人のために何かできることがあるのではないか、と考えるようになり、その時に抱いた思いが、形を変えながらも今の仕事につながっているように感じています。大学病院では夜中の救急車も絶対に断らないという姿勢で働いていましたし、できることはやりたいという気持ちは今も変わりません。ただ一方で、何でも自分だけで背負おうとするのではなく、周りの力を借りながらできることを続けていくことも大切だと学びました。その方にとってベストな方向への選択につなげることが大切で、専門的な対応が必要であれば、迷わず適切な医療機関にご紹介します。受け入れる姿勢は貫きつつも、患者さんにとって最善の道を一緒に考えるのが私の診療の軸です。

医院の診療の特徴について教えてください。

当院の強みは、内科と外科の両方を広くカバーしている点にあると思います。特定の分野に特化するというよりも、幅広い症状を受け止められる間口の広さが持ち味です。日々の診療では生活習慣病の診断と治療が大きな割合を占めています。高血圧や糖尿病をはじめとする慢性疾患を長年にわたって診させていただけると、地域医療の一角を担えているなと感じられますね。外科の面では、巻き爪などの日帰りの小手術や、軽度の骨折に対するギプス固定といった処置にも対応しています。私自身は当院の役割を「土台の診療」だと考えていまして、まずは皆さんの困り事を幅広く受け止めた上で、より専門的な治療が必要な場合には各病院と連携しながら対応していくという形を大切にしています。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか。

土橋篤仁院長 土橋医院4

大学病院で外科医として働いていた頃から、手術を行うだけでなく、全身管理を含めたフォローアップや患者さんの生活全体に寄り添うことを意識していました。術後の経過を一緒に見守る中で自然と会話が生まれ、その方の暮らしや思いにふれる機会が多くあったんです。その経験が今のクリニックでの診療にも確実に生きていると感じています。特に生活習慣病の診断と治療では、表面的な会話だけでは足りません。どんな生活をされているか、一日をどう過ごしているか、趣味は何かといったところまで話を広げるように心がけています。大切にしているのは、患者さんが話しやすい雰囲気をつくることです。気になることがあれば気軽に口にしていただける、そんな空気をつくれるよう努めています。

内視鏡の導入も視野に、気軽に頼れるかかりつけ医へ

今後、力を入れていきたい取り組みについて教えてください。

土橋篤仁院長 土橋医院5

今後特に力を入れていきたいのは、内視鏡検査の導入です。胃カメラや大腸カメラは非常に一般的な検査ですし、健康診断の項目にも含まれているものですので、通い慣れた当院で受けていただけるよう体制を整えていきたいと考えています。専門としてきた経験がありますので、それを検査の面でもしっかり生かしていければと思いますね。併せて、外科的な処置の幅もさらに広げていきたいと考えています。地域の医院で対応できる範囲が広がれば、患者さんが大きな病院まで足を運ばなくても解決できることが増えていきます。検査と処置の両面を少しずつ充実させていきながら、地域の皆さんの健康を身近な場所で支えていける医院にしていきたいと思っています。

地域の方々にとって、どのような医院でありたいですか。

現在はご高齢の方が中心ではありますが、さまざまな年代の方にも気軽に足を運んでいただきたいと考えています。普段はお元気で医療機関を訪れる機会の少ない世代の方こそ、例えば健康診断をきっかけに当院のことを知っていただけたらと思います。さまざまな分野を診ている分、ちょっとしたことでも拾い上げて分析することができますので、何でも気軽に相談していただきたいというのが一番の目標です。「こんなことで聞いていいのかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、遠慮はいりません。頼っていただける来院ハードルの低いクリニックでありたいですし、困ったときにまず思い浮かべていただけるような存在になれたらうれしいですね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

土橋篤仁院長 土橋医院6

長く通ってくださっている患者さんには、これまでと同じように、あるいはこれまで以上にブラッシュアップした診療を行っていきたいと思っています。40年にわたって地域の皆さんに支えてきていただいたこの医院の歴史は、私にとって大きな財産であり、同時に責任でもあります。その信頼をしっかりと引き継ぎながら、安心と安全をお届けできるよう日々取り組んでまいります。まだ院長としての歩みは始まったばかりですが、これから医院がどんなふうに変わっていくのか、正直なところ私自身もちょっと楽しみにしているんです。地域の皆さんと一緒にこれからの土橋医院をつくり上げていけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。