勝俣 雅夫 院長の独自取材記事
勝俣内科小児科
(千葉市若葉区/みつわ台駅)
最終更新日:2026/04/20
みつわ台駅から徒歩12分、住宅街の一角にたたずむ薄ピンク色の建物が「勝俣内科小児科」だ。1976年に先代が開業して以来、約半世紀にわたり地域の健康を支えてきた。2代目院長の勝俣雅夫先生は消化器内科が専門。胃カメラやエコーなどの検査体制を充実させる一方、小学校や幼稚園など5つの施設で校医も務め、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代を診ている。内科と小児科の両方を診ているからこそ、子どもに付き添う親の不調も併せて対応できるのが同院の大きな強みだ。「同じ症状でも患者さんによって捉え方は違うので、一人ひとりに合わせて診療しています」と語る穏やかな人柄からは、一人ひとりに真摯に向き合う誠実さがにじむ。父から受け継いだ地域医療への思いと、日々大切にしている診療について話を聞いた。
(取材日2026年3月19日)
父の姿に憧れ医師の道へ。地域に根差す2代目院長
まずは、こちらのクリニックについて教えてください。

当院は1976年12月に父が開業した内科・小児科のクリニックで、赤ちゃんからご高齢の方まで本当に幅広く診ています。地域に根づいた医療を提供するというスタンスを父の代からずっと大切にしてきました。住宅街の一角にあり、目の前には小学校もある環境で、駐車場やバス停も近くにありますので、お子さん連れの方にも通いやすいかと思います。内科と小児科の両方を診ているため、大人もお子さんも対応できるのが当院の特徴です。小児科だけですと体調の悪い親御さんが一緒に診られないというケースもよく聞きますから、ご家族みんなで頼っていただけるクリニックでありたいと思っています。父が築いてきたものを2代目として受け継ぎながら、日々の診療にあたっています。
先生が医師の道に進まれたきっかけを教えてください。
クリニックの隣が実家だったので、小さい頃から父が診療している姿をずっと見て育ちました。患者さんがわざわざ感謝の気持ちを伝えに来られることもあって、その光景を目にするたび、人から尊敬される素晴らしい仕事なんだなと感じていましたね。人の健康や命に直接関わる仕事に携わりたいという思いが自然と芽生え、医師の道を志しました。専門に消化器内科を選んだのは、内視鏡で直接消化管の中を観察して、病気を見つけたり治療したりできるところに面白さを感じたからです。体の内側を自分の目で確認できるという点に惹かれました。また、超音波や胃カメラはスクリーニングとしてよく用いられる検査であり、クリニックでもスムーズにご案内できるという利点も、この分野を選んだ理由の一つです。
クリニックを引き継がれて、大切にされていることはありますか?

父の代から変わらず大切にしているのが、「赤ちゃんからご高齢の方まで幅広く診療し、地域医療に貢献する」というスタンスです。私が新たに取り組んだものとして、AIによる補助解析機能を備えた胃カメラやエックス線機器を導入し、日々の診療に役立てています。また、動脈硬化の検査機器も取り入れ、血管年齢などを測定できる環境を整えました。父から引き継いだものを守りつつ、新たな技術を取り入れて、皆さんの健康を維持できるようサポートしていきたいと思っています。
胃カメラから予防接種まで、患者の健康を支える
検査体制について、もう少し詳しく教えてください。

先ほども申し上げたように、当院ではAIによる補助解析機能を備えた胃カメラやエックス線機器を導入しています。また、当院の腹部超音波検査では、近年特に増えている生活習慣病の一部である脂肪肝の状態を詳しく評価できる機能を導入しています。肝臓の数値が正常内であっても、一定の基準値を上回ると肝障害が進んでしまうといわれており、当院でも積極的に検査を行っています。万が一、これらの検査で精密検査が必要と思われる所見が見つかった場合は、専門の医療機関へ速やかに紹介しています。近隣の総合病院とは地域医療連携の体制を整えているので、安心して検査を受けていただけるかと思います。
お子さんの診療で、力を入れていることを教えてください。
当院は、風邪などの症状があるお子さんの一次診療や乳児健診、予防接種を中心に診療しています。特に予防接種については、ご家族と母子手帳を一緒に確認しながら、接種計画を立てるようにしています。抜けている予防接種があれば、随時接種をお勧めしています。また、乳児健診も行っておりますので、お子さんの成長をきちんとフォローできる体制を整えています。お子さんが体調不良で受診された際に「ほかに体調が悪い方は周りにいらっしゃらないですか」とご家族に声をかけると、「実は私も……」という場合もあると思いますので、そういう時にはお子さんと一緒に診るようにしています。予約が取れないからとご自身の体調を後回しにして、お子さんの診察のみ受けられる方がおりますが、決して我慢せずに受付スタッフや、お子さんの診察時に直接私にお声がけしてください。小児科のかかりつけ医としても頼っていただければうれしいですね。
生活習慣病の患者さんとは、どのように向き合っていますか?

生活習慣病の代表格である高血圧、脂質異常症、糖尿病などの疾病は、加齢に伴い代謝能力が落ちたり、運動不足やたばこ・飲酒などの嗜好品、食生活のリズムが偏ったりすることによって生じやすくなります。健診で指摘されて受診される方はそのまま当院でフォローできますが、中には受診せずに放置してしまう方も。放置すると心筋梗塞や脳梗塞、がんなど命に関わる病気を引き起こす可能性が高まりますので、早い段階から医療機関を受診して治療を始めていくことが大切です。また、がん検診も定期的に受けていただくよう、患者さんへはお伝えしています。私は、日々の診療の中で、血圧手帳や検査データを患者さんと一緒に確認し、数値が安定している方には「この調子で頑張りましょう」とお伝えし、数値が芳しくない方には「もう少しここを気をつけましょう」とアドバイスして、数値が改善するよう患者さん一人ひとりに向き合うよう心がけています。
一人ひとりに寄り添い、何でも相談できる医院へ
患者さんを受け入れる体制で、工夫されていることはありますか?

基本的には予約制を取り、通常の診察と風邪症状のある方の時間帯を分けて診療しています。待ち時間の短縮と感染対策の両方を意識した仕組みです。ただ、予約せずに診てほしいと直接来院される方も中にはいるので、お断りせず対応するようにしています。また、診察の過程で急に追加の検査や治療が必要になった場合もその都度実施しています。その際、予約時間に来られた患者さんをお待たせしてしまうことがあるのは心苦しいのですが、「お待たせして申し訳ありません」とお声がけしてから診療するよう心がけています。診療が終わった後に、受付スタッフや看護師に「実は検査の予約をしたかった」「先生に言い忘れちゃったからもう一度話したい」とおっしゃる方もいらっしゃるので、そのような場合は、少しお待たせしてしまうこともありますが、再度お話を聞くようにしています。
医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?
お子さんの成長を見守れることは、小児科を診ている大きな喜びです。健診や予防接種で来られたお子さんが、しばらくぶりに来院すると大きくなられていて、順調に成長しているんだなと感じられるのはうれしいですね。また、当院での診察で精密検査が必要と判断して総合病院へ紹介したことで病気が見つかる場合もあると思います。そういうときは、早く紹介して良かったと安堵するでしょうし、かかりつけ医としての役割をとても実感すると思います。私はこれまでたくさんの診療にあたってきたため、症状だけでいえば同じようなケースが多いのですが、患者さんによって症状の捉え方は異なりますので、一人ひとりに向き合い、丁寧に診療することを心がけています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

これからも変わらないスタンスで地域医療に貢献していきたいと考えております。お子さんが生まれたばかりで、予防接種や健診をどこで受ければいいか悩まれる保護者の方や、何科を受診すればいいかわからないという方には、ぜひ当院を受診していただければと思います。当院はいつでもサポートさせていただきますし、必要に応じて専門の医療機関にご紹介するなど柔軟に対応させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

