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辰巳 賢多 院長の独自取材記事

ファミール産院ちば

(千葉市中央区/蘇我駅)

最終更新日:2023/12/06

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば main

蘇我駅から歩いて15分の場所にある「ファミール産院ちば」。辰巳賢多先生は2021年に同院院長に就任したドクターで、座右の銘は「夢中は努力に勝る」だ。また、2023年にはファミール産院グループの総院長に就任。前身である「柏木産婦人科」からクリニックの培ってきた信頼感を守りつつ、患者や時代のニーズに合わせて診療の幅を広げている。分娩に加え、不妊症の相談や子宮がんの検査にも対応している同院。昨年の秋からは無痛分娩にも力を入れ、患者の「幸せなお産」のためにスタッフ全員で取り組んでいる。経験豊富な助産師が多数在籍しているのも同院の特徴。助産師の外来では妊婦とコミュニケーションを取りながら、心と体のサポートを行っている。今回は辰巳院長に、同院のサポート体制や無痛分娩について話を聞いた。

(取材日2022年6月1日)

準備期間を経て、質の高さを重視した無痛分娩を開始

クリニックの歴史や診療内容について教えてください。

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば1

当院の歴史は、戦後間もない時代に「柏木産婦人科」としてこの地で開業したのが始まりです。1985年には前院長の柏木博之先生に代替わりして、その後2021年の5月に「ファミール産院ちば」としてリニューアル。柏木先生より私にバトンが引き継がれ、さらなる安心安全な医療を提供できるように心がけながら、日々診療にあたっています。「ファミール産院ちば」となり診療の幅も広がりました。出産までのサポートや分娩に加え、不妊症のご相談やチェック、子宮がんの検査にも対応しています。助産師による相談も行っています。患者さんと助産師が触れ合う機会を増やし、不安や疑問など相談もできる場です。また昨年の秋より無痛分娩を本格的に取り入れ、患者さんの「幸せなお産」のために尽力しています。

痛みの少ない分娩に取り組まれているのですね。

お産をマラソンに例えると、30キロを走るくらいの負担がかかるといわれています。必ずしも「お産は痛い・つらいもの」である必要はないと思うのです。出産という素晴らしいイベントを苦痛なく終え、笑顔で赤ちゃんと対面してほしい。その思いから1年間の準備期間を経て、2021年の10月から無痛分娩を正式に始めました。今では多くの患者さんが無痛分娩を選択されています。無痛分娩を選んだ患者さんは、部屋にあるモニターで動画などを見ながらリラックスして出産に臨むこともできます。患者さんの反応を見ると、今後ますます無痛分娩の需要は高まりそうだと感じています。

無痛分娩の正式スタートまで、1年間の準備期間を設けられたのはなぜでしょうか?

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば2

千葉市内で無痛分娩を選択できる医療機関はそう多くはありません。当院での無痛分娩を望む患者さんの声は多かったものの、中途半端に取り入れて満足のいかない結果になってはいけません。手技のレベルの向上を図り、安全性と有効性を高めた上で臨みたいという思いがありました。無痛分娩には硬膜外麻酔を用います。ファミール産院グループではもともと無痛分娩を取り扱っており、当院でも多くの帝王切開のケースで硬膜外麻酔を使用しています。母子ともに安全には細心の注意を払い、心電図・酸素飽和度・血圧といったバイタルサインは、通常の分娩よりも細かく確認しています。より一層の手技の経験を積み、スタッフも知識を深めてきました。このような準備を経て、クオリティーの高さにこだわった無痛分娩が提供できるようになったのです。

快適で安全な「幸せなお産」のための取り組み

入院用のお部屋はほぼすべてがシャワー・トイレつきだと伺いました。

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば3

そのとおりです。水回りは共同スペースに設けられている産院も多いかと思いますが、自分専用のシャワールームがあったほうが気持ち良いですよね。また、トイレは特に周囲の耳・目が気になるもの。これも自分の部屋の中で自由に行き来できるほうが、リラックスできますよね。インターネット環境も整えており、部屋のスペースはできる限りゆとりを持たせ圧迫感のないよう工夫しています。また、さらに快適な環境を提供できるよう、2階を全面改装しました。全室のシャワー・トイレの入れ替えの他、これまでパーティション越しに隣り合っていた分娩室と手術室を完全に分け、より居心地の良いスペースになるようにしました。

お産へのサポート体制について教えてください。

当院には常勤の医師に加え非常勤医師、助産師も多数在籍しており、24時間対応可能です。多くの助産師・看護師が、緊急時対応の研鑽を積んでいるのも特徴です。また、より高度な医療が必要となる場合に備え、各医療機関との連携体制を強化していますし、防犯カメラを備えるなど、安心安全なお産のための取り組みとしての環境づくりも徹底しています。さらに、産前・産後のケアも各種取り扱っています。妊娠期には思いがけない体の不調が生じることもあります。気になることは、何でもご相談ください。

4D超音波装置も導入されているのですね。

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば4

高速で描画能力に優れた、先進の4D超音波装置を導入しています。従来の超音波装置と比べ、より正確な評価・診断が期待できるものです。おなかの中の赤ちゃんの表情が映ることもあるんですよ。診察室や検査室には、エコーの映像を確認できるモニターを複数設置しました。患者さんはもちろん、ご家族にも赤ちゃんの経過を見ていただくことが可能です。「目に見えない」というのはどうしても不安になったり、実感が湧かなかったりするものです。赤ちゃんの様子を見て、少しでも安心してもらえればと思います。当院に通院されている方でしたら、毎回の妊婦健診で4D超音波画像をお撮りします。

院内全体が、ホテルのような雰囲気で落ち着きます。

来院された患者さんが少しでも明るい気持ちになってもらえるように、椅子のデザインに至るまで工夫しています。患者さんがくつろげる場所をめざし、ホスピタリティーにも力を入れています。医師やスタッフたちが患者さんの気持ちに寄り添い、話し方や接し方に心を配ることも大切だと考えています。話しやすい雰囲気でなければ、患者さんは言いたいことも言えません。患者さんの気持ちをくみ取りながら、「幸せなお産」をするためのお手伝いをするのが当院の役目です。妊娠は女性の心と体に影響を及ぼすもの。少しでもリラックスして受診していただくために、医師もスタッフも丁寧な対応を心がけています。

不安な時こそ信頼して任せてほしい

ところで、先生はなぜ産婦人科の医師を志したのでしょうか?

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば5

私が小学4年生の時、家族が脳の疾患で倒れました。それまで医療には縁がなかったのですが、この時から家族を通じて医療を身近に意識するようになりました。私が家族に対してできたことは、入院時のひげ剃りや洗顔の手伝いでしたが、数年後に亡くなった際の「私がお医者さんならば、もっと何かできただろう」という思いが、医師をめざすきっかけとなりました。産婦人科を選んだ理由は、出産・手術・ホルモン検査と、診療の幅の広さに魅力を感じたこと。いろいろなことに興味や関心がある私の性格に合っていたのかもしれません。高校生の時に塾でお世話になったアルバイト講師の先生が、その後に産婦人科の医師になったことも、私の進路選択に大きく影響しています。実際に私も産婦人科の医師になってみて、やはり天職だったと日々思います。私が診療した患者さんが幸せな妊娠・出産をされたら、自分のことのようにうれしく感じますね。

座右の銘を教えてください。

「夢中は努力に勝る」です。努力や頑張りだけを口にしている間はまだまだ、本当に夢中になれば苦を苦とも思いません。今、私は、院長として当院をより良くすること、そしてゴルフに夢中になっています(笑)。どちらもその領域まで届けば最高ですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

辰巳賢多院長 ファミール産院ちば6

私自身も3児の父親として子育てに励んでおり、子どもの成長力に日々感心するばかりです。こちらも負けずに成長したいと、子どもたちの笑顔にパワーをもらっています。妊娠・出産を望む患者さんにも「子どもを持つ喜び」を感じてもらえるよう、新しい風を取り入れながら、精いっぱいのお手伝いをいたします。ファミール産院グループの理念は「しあわせなお産をしよう」です。お産は患者さんご自身がするものですが、当院はみんなで一緒にお産に臨む気持ちで取り組んでいます。不安な時こそ安心・信頼してもらえるクリニックになれたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・4Dエコー/当院分娩の方:4500円、他院分娩の方:8800円
※妊婦健診の補助券をご使用の場合、この限りではありません。
・新生児の聴力検査/4400円 ※千葉県在住の方は1400円です。

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