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柏木 博之 院長の独自取材記事

柏木産婦人科

(千葉市中央区/蘇我駅)

最終更新日:2019/12/05

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バス停留所「白旗」前すぐ、白旗保育所の目の前にある「柏木産婦人科」。「一人で不安になることはありません。病院、医師、スタッフ、みんなで一緒にお産をしましょう」と笑顔で語りかけるのは、柏木博之院長。その言葉を裏付けるように、同院は医師スタッフの仲が良く、患者との距離も近いアットホームな雰囲気にあふれる医院だ。1989年の開業当初から、ホテルのようにくつろいでほしいと願ってつくられた病室は個室か2人部屋のみ。全室シャワー・トイレ付とプライバシーへの配慮が行き届いている。院内全体がどこも広々とした、圧迫感のないつくりもうれしい。フレンドリーな人柄に隠された医療への確かな想いに触れた。
(取材日2017年4月10日)

大事なのはゆとり。人もスペースも心も開放的に

患者さんと接するとき心がけているのはどのようなことですか?

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診療が終わった後、必ず「何か聞きたいことはないですか?」と声をかけることです。妊娠、出産、症状、治療内容についてなど医学的な説明をしっかり行うのは当然ですが、それは医師の務めであり、患者さんの聞きたい話とは限りません。意外にも、声をかけると「実は」と言いたくても言い出せなかった不安をお話ししてくださる方もいれば、「そういえば」と話し忘れていた何かを思い出す方もいます。たった一言で、疑問や不安が解消されるならこんなにうれしいことはありません。また、あらゆる面において嘘のない診療が私のめざす医療。患者さんから選択肢を奪うことはしません。患者さんに嘘をつかないだけでなく、患者さんにも嘘をつかせない。そんな診療を心がけています。

医院ならではの特色はどのようなところでしょうか?

フレンドリーな雰囲気で、医師もスタッフも患者さんと仲が良いところ。開業当初から、ホテルのような病院にしたいと思い、力を尽くしてきました。豪華ということではなく、とにかく患者さんがくつろげる場所でありたかったんです。それには、医師やスタッフたちが患者さんの気持ちに寄り添い、話し方や接し方に心を配ることも大切。妊娠中の定期健診などでも、医師が患者さんを指導することより、患者さんのご希望を伺い、幸せな出産をするためのお手伝いがしたいと思っています。また、お産中や手術中に無機質な器具の音にストレスを感じないよう、室内に音楽を流しています。入院から退院まで、ご自宅でお産をするような感覚で過ごしていただけたらうれしいですね。

他にこだわった点などあれば教えてください。

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診察室や検査室には、エコーの映像を患者さんにも一緒に確認していただけるように複数のモニターを取り付けました。これにより、患者さんはもちろん、旦那さんやご家族にも赤ちゃんの経過を見ていただくことができます。当院はご夫婦で来院される方が多いため、携帯電話でムービーを撮る方もいたりとご好評をいただいていますよ。「目に見えない」というのはどうしても不安になったり、実感がわかなかったりするものだと思います。少しでも安心していただければという気持ちで取り入れました。

病室は全室シャワー・トイレ付だそうですね。

はい。「自分が入院するなら最低限ほしいものは何か」を考えて、入院設備を整えました。水回りは共同スペースに設けられている産院も多いと思いますが、自分専用のシャワールームがあったほうが気持ちがいいはず。また、トイレは特に周囲の耳・目が気になるもので、これも自分の部屋の中で自由に行き来できるほうがリラックスできますよね。当院が病室のほとんどを個室でご用意しているのも、患者さんにはご自宅にいるときのようにくつろいでほしいためです。全室、有線のインターネットが使い放題で、部屋のスペースもできる限りゆとりを持たせ圧迫感のないよう工夫しています。

時代に合わせてポジティブ変化。より良い医療のかたち

先生はなぜ産婦人科の医師を志したのでしょうか?

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父が産婦人科の医師であったため、自然とこの道を志しました。父はもともと軍医で、1945年に戦争が終わり、帰ってきてからこの地で開業。当時はこの地域に病院などありませんでしたから、産婦人科といっても、お産ができる総合診療医のようなものでした。具合が悪くて困っている方がいれば、ありとあらゆる症状を治療していたと聞いています。私もそんな父のスタイルを当然のように受け継ぎ、開業当初は内科、小児科、整形外科など垣根なくなんでも診ました。専門の診療科を選ぶときは脳神経外科にも興味がありましたが、いずれ「町のお医者さん」になるのは当初からの目標。それならやはり産婦人科の医師になりたいと思ったのです。

小さい頃から夢が変わったことはなかったのですか?

不思議と他の職業に就きたいと考えたことはありません。ただ、産婦人科はとてもハードな診療科です。小さいときから24時間、365日、休む暇のない父を見てきました。昔は今のように携帯電話などありませんから、例えば一緒に映画館へ出かけていたとしても、館内放送で呼び出されるんです。兄はそんな父の毎日に良い印象はなかったようで、他の職業を選びました。今思うと、私は物事を深く考えない子どもだったのかもしれません(笑)。正直にいえば、医師になることがあまりに自然すぎて、夢焦がれたという記憶はないんです。でも、今はこの仕事を誇りに思いますし、大きなやりがいを感じています。

すてきなお言葉ですね。建物や院内もやさしい雰囲気ですが設計にもこだわったのでしょうか?

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ありがとうございます。1989年に建てた建物なので新しくはないのですが、患者さんやスタッフの意見を聞き、「女性が過ごしやすい医院」を心がけています。父が開業していたころは、時代が混沌としており、喜んで子どもを産める家族ばかりではありませんでした。そのため、産婦人科といえば目立たずできるだけ隠れた場所にあるのが普通だったんです。でも現代では、妊娠は喜び。医院を建て替えるとき、幸せの象徴のような建物にしたいと考え今の形に落ち着きました。私は物事がポジティブに変わっていくことに抵抗がありません。これからも患者さんやスタッフの声に耳を傾け、より居心地のいい医院へと変化していきたいですね。

めざすのは安心してすべてを任せられる医院

どのようなご相談、治療に来られる方が多いのでしょうか?

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当院は産科がメインです。来院される方の多くは、病気の治療ではなく妊婦健診や出産のご相談にいらっしゃいます。婦人科では、出産前のお悩みや体の不調、子宮がん健診に訪れる方が多いですね。また、最近は不妊治療のご相談も少なくありませんが、当院では不妊治療を行っていません。昔は、不妊は女性の問題と言われてきましたが、最近では女性と男性それぞれ50%の割合で理由があるとわかってきました。そのためご相談があった場合は、必ずご夫婦で通院されるようお話しした上で、患者さんの条件に合った医師をご紹介しています。

医院の今後の展望を教えてください。

新しい活動をするより、これまで培ってきた地域の皆さんとの信頼関係を守り、堅実なお産の専門医院として診療を続けていきたいと思っています。昔は医療施設が少なかったこの地域も、今は専門クリニックが増えました。以前は当院でも赤ちゃんの1ヵ月検診や3ヵ月検診を受け付けていましたが、これも小児科専門のクリニックにお任せしています。より良い医療を受けるため、地域の皆さんにはぜひ私たち専門の医院を上手に使い分けていただけたらと思います。また、当院はこの地域で約60年にわたり診療してきました。もしここで働きたい、ゆくゆくはこの場に根付き患者さんを見守っていきたいという方がいれば、お気軽にご連絡をいただければと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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妊娠、出産は女性の人生にとってとても大きなできごとです。幸せな瞬間には違いなくても、実際にご自身の体に赤ちゃんが宿れば誰だって不安が生まれます。どうか一人で悩まず、お話しにきてください。どんな些細な疑問も、聞いていただければとことんお答えします。病院に相談へ行くという感覚ではなく、専門知識を持った友達に相談するような感覚で、気楽に足を運んでいただきたいです。お産は患者さんご自身がするものですが、当院はみんなで一緒にお産に臨む気持ちでお手伝いします。出産後も一緒に赤ちゃんを見守り、何があっても私たちはお母さんの味方でありたいと思っています。「近所に頼れる人がいない」、「なにもかも不安」、そんなときこそ安心してすべてを任せられる医院になれたらうれしいです。

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