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蓮見謙司 院長の独自取材記事

蓮見ペインクリニック医院

(さいたま市北区/土呂駅)

最終更新日:2019/08/28

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さいたま市土呂に、全国的にも数少ないペインクリニックを標榜する「蓮見ペインクリニック医院」がある。ペインクリニックとは、麻酔科のこと。頭痛や腰痛、肩こりなどの幅広い痛みを、神経ブロック療法という麻酔注射で改善してくれる。その適応は、痛みのあるものには治まらず、顔面神経麻痺や突発性難聴、めまいなどの痛みのない疾患にも効果的だという。そんな診療を行うのは、順天堂大学の麻酔科で学んできた経験を持つ蓮見謙司院長。麻酔科の指導医・専門医、そして日本ペインクリニック学会認定専門医を持ち、高いレベルの治療を提供してくれる。「どんな痛みがあっても来院してほしい」と話す蓮見院長に、治療のことや患者への想い、開業のことまでじっくり伺った。
(取材日2015年7月30日)

全身の幅広い痛みを取り除くことができる、神経ブロック療法

ペインクリニックとは、どんな疾患を扱う科目なのですか?

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例えば腰痛や頭痛、肩こり、腱鞘炎、腕や足の痛みなど、全身のさまざまな痛みが適応疾患です。まずは、痛みの種類やいつから痛いのか、どんなきっかけで痛み出したのかなどを細かく問診して、痛みの原因を診断します。そして、その原因となる神経に麻酔をかけることで痛みを取り除く神経ブロック療法という治療を行うのです。麻酔というと、一般的に手術などで用いられている、「眠らせるもの」というイメージが強いかと思います。しかし、麻酔科(ペインクリニック)の役割は大きく3つあります。一つが手術で麻酔をかけること。もう一つが救急蘇生。そして、手術に用いるものと同じ麻酔薬で行う神経ブロック治療です。もちろん眠ることなどはありません。痛みの原因に合わせて適切な箇所に麻酔注射を打つことで、その場で痛みが取れることだってあるのです。また、顔面神経麻痺や突発性難聴、めまいなどの、痛みのない疾患にも効果がありますよ。

注射が苦手な方への治療で何か工夫していることは?

ペインクリニックですから、主に注射での治療を行うことは患者さんもご存じでご来院くださっています。しかし、やはりご存じなくいらっしゃる方もおり、その中にはどうしても注射が苦手だという患者さんも。そんな場合には、無理に神経ブロック療法はおすすめしていません。当院では、星状神経節ブロックという、赤外線照射を利用した治療も行っています。これは、頭痛や肩こり、腱鞘炎などの痛みだけで末梢性顔面神経麻痺や耳鳴り、鼻閉症などの痛みのない疾患、さらには抜歯後痛や舌痛症などの口腔疾患、冷え性、不眠症など、幅広く全身的な疾患に対応できる療法なのです。光照射のため、痛みなく身体にも優しい治療法で、神経ブロック療法に近い効果を得ることができます。

麻酔科の専門医資格をお持ちなのですね。

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麻酔科の指導医・専門医、そして日本ペインクリニック学会認定専門医の資格を持っています。日本全国に、麻酔科を標榜しているクリニックは多数存在します。しかし、専門医の資格を持っている医師はごく少数。ペインクリニックも近年やっと浸透してきたところで、麻酔科は学会の規模もまだ小さく、そのほとんどが知り合いという状況なのです。全国的に少ない麻酔科専門医による診療をお受けいただくことは、患者さんにとって大きなメリットだと思いますよ。また、痛みというのは身体が発している危険信号ですから、しっかりと原因を取り除かなくてはなりません。麻酔科の医師は、さまざまな手術に携わる経験から、幅広い科目の病気について知識を持ち併せています。だからこそ、痛みの原因を見極め、適切な治療ができる科目へ患者さんを導いてさしあげることができるのです。私は現在、自治医科大学さいたま医療センターや、順天堂大学の麻酔科にて非常勤講師をしています。そのため、信頼のおける医師を責任持ってご紹介することも可能です。「痛いけれど、どこに行けばいいのだろう?」とお悩みの方には、はじめにペインクリニックの受診をおすすめいたします。

痛みで動けない患者が、注射一つで歩いて帰っていく姿に感動し麻酔科医へ

先生がペインクリニックをはじめられたきっかけは?

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順天堂大学に在学中、当時の麻酔科の教授が、日本で先駆けてペインクリニックを開始した方でした。その教授のお話しがいつもとても新鮮で面白くて。麻酔科の臨床実習を受けた際に、ぎっくり腰で歩くことも困難になってしまった患者さんがいらっしゃいました。教授が神経ブロック注射を打ったらそれまで苦しそうだった姿が一転し、わずか1時間後には歩いてお帰りいただけるまでになられたのです。患者さんも本当にうれしそうでしたね。その診療に感激して、ペインクリニックに興味を持ちました。

先生はこの地域のご出身なのですね。

そうですね。幼い頃からずっとこの地域で過ごしてきましたから、地域患者さんのみなさんに貢献していきたいという思いは強く持っています。元々この近隣で開業して23年。現在のクリニックの場所に移転してきたのが4年前です。移転をきっかけに、処置室を広くつくりました。神経ブロック療法は、注射を打ってから1、2時間はベッドで横になってお休みいただくことが多いので、多くの患者さんがいらしてもゆったりとご休憩できるようにしています。また、同様の理由で駐車場も8台分のスペースを用意しましたよ。遠方からいらっしゃる患者さんも多いので、お車で通いやすい環境を整えています。私は、クリニックの外来以外にも近隣の小学校の学校医や企業の産業医も担っています。今後もずっと、そうして少しでも地域の患者さんのお役に立っていける存在でありたいですね。

開業してよかったと感じる瞬間は?

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患者さん一人ひとりと向き合い、親身になって診療していく。それは、勤務医時代と変わりのないことです。しかし、手術や研究なども行う勤務医時代に比べて、外来だけを行う開業医になったことで、より多くの患者さんの痛みを解消するお手伝いができるようになったのです。痛みが強く、救急車でいらっしゃるような患者さんも、診療をお受けいただくことでその日のうちに歩いて帰ることができるようになる。そんな患者さんに出会えることが、何よりのやりがいですね。また、クリニックを支えてくれているスタッフの存在にも日々感謝しています。長く勤務しているスタッフが多く、連携を取りながらスムーズに診療を行うことができています。そのスタッフとの関係性が、患者さんとよりよい信頼関係を築けている大きな理由になっていると考えています。

心から来る症状や生活習慣が要因の痛みまでを改善できる医師をめざして

クリニック内にあるたくさんのメダルは?

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私は学生時代から、勉強に息詰まるとマラソンで気分をリフレッシュしていました。開業医になる頃からフルマラソンの大会に出場にするようになり、これまでで70回ほど、多い時で一カ月に一度は参加していたほど夢中になってしまって。クリニックにあるメダルは、マラソンの大会でいただいたものです。医師仲間が集うマラソン同好会「日本医師ジョーカーズ連盟」に所属し、みんなで楽しく走ることができていますよ。実はマラソン大会の途中で、心肺停止で倒れてしまった参加者さんを救急蘇生した経験があります。救急蘇生は麻酔科医の専門領域であり、秒単位で処置を施さなければ後遺症が残ってしまうことも。無事蘇生することができ、感謝していただけたのはうれしかったですね。

診療の際に気を付けていることは何ですか?

循環器系の疾患をお持ちの高齢者の患者さんの場合、血液をサラサラにするためのお薬を服用されている方が多くいらっしゃいます。そういった患者さんには、お受けいただける神経ブロック治療に限りがあるため、患者さんの全身的な疾患まで考慮した治療を行うように心がけています。また、患者さんそれぞれの症状だけでなく、性格を考えながら診療を進めていくことも大切です。こちらの意見を一方的に押し付けるのではなく、その患者さんによってどんな治療が適しているのか?どういった進め方を望まれているのか?と考えていくのです。そのためにも、笑顔で患者さんに接し、世間話なんかも楽しみながらコミュニケーションを図っていますよ。お互いに笑顔でいることができれば、おのずと信頼関係も築けると考えています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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例えば画像診断上ヘルニアをお持ちであっても、実際に出る痛みの症状と病気が一致しない場合もあります。ヘルニアがあるのに痛みがない。そういった、お持ちの病気と症状が一致していない患者さんは、実は全体の半数以上。それは、身体ではなく脳や心が感じている辛さや苦しさが痛みとなって身体に現れることがあるから。だからこそ、痛みの原因がどこにあるのか? その原因を全身的に診断していくことが大切なのです。当院では、病気と一致する痛みはもちろん、心の問題から起きる痛みや、生活習慣が要因となっている痛みまで、どんな痛みのお悩みにもお応えしていける診療を行ってまいります。注射での治療をはじめ、お話しをじっくりとお伺いすることや、生活習慣を改善するアドバイスなどで、根本から治すためにサポートしていきたいのです。私は、そんな現在の診療スタイルを変えることなく、これまで築いてきた患者さんとの関係性をずっと維持していきたいと考えています。そうしながら、知識や技術は常に上をめざしていくことで、患者さんによりよい医療をご提供していきたいですね。

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