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上野 剛史 院長の独自取材記事

Dクリニック福岡

(福岡市中央区/天神駅)

最終更新日:2026/04/01

上野剛史院長 Dクリニック福岡 main

福岡市地下鉄空港線・天神駅から徒歩2分、明治通り沿いのビル9階にある「Dクリニック福岡」は、睡眠時無呼吸症候群に特化した外来診療を展開している。在宅での検査やオンライン診療を組み合わせ、患者の利便性向上と通院負担の軽減を実現。また土日診療も行い、睡眠で悩むビジネスパーソンも広く受け入れている。診療にあたるのは呼吸器内科の医師として基幹病院で研鑽を重ねてきた上野剛史院長だ。長期間にわたる睡眠時無呼吸症候群の治療に対して、患者との信頼関係を重視。体と心に向き合う診療を心がけているという。「自分の将来の健康のためにも、心当たりのある方は気軽に受診を」と呼びかける上野院長に、クリニックの特徴や診療における心構えなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2026年2月25日/情報更新日2026年4月1日)

呼吸器内科医として一人ひとりに寄り添った診療を

医師をめざしたきっかけやこれまでのキャリアを教えてください。

上野剛史院長 Dクリニック福岡1

子どもの頃に毎日のように遊んでもらっていた祖母が病気で亡くなり、その時から医師という道を意識するようになりました。大学を卒業して初期研修を受けた後、九州大学病院呼吸器内科に入職しました。福岡東医療センターや製鉄記念八幡病院などの関連病院で勤務しましたが、救急の病院に在籍することが多く、呼吸器系に限らず循環器や脳など内科の急性期疾患を幅広く診療してきました。中でも喘息や肺炎、間質性肺炎、肺がんなどは専門領域として高度な治療にも関わってきました。また、新型コロナウイルス感染症が非常に流行していたタイミングでもありましたから、肺炎治療の観点から多くの患者さんを診てきました。

そこからクリニックでの診療に取り組まれるようになったのですね。

重症の症例を診る機会が多く、肺の病気では亡くなってしまう患者さんも少なくありません。そうした中で病気になる前の予防の重要性を考えるようになりました。もちろん重症の患者さんを治療することも大切ですが、その前の段階で力になれることがあるのではないかと思い、当院での勤務を決めました。実際に患者さんと相対してみると慢性疾患の方が多く、その方の性格や生活環境など長く付き合うからこそ見えてくるものもあります。基幹病院ではどうしても急性期治療がメインで、治療後の回復期・慢性期を診療することはできませんからね。だからこそ一人ひとりの症状や困り事に丁寧に対応しています。

こちらのクリニックは、睡眠時無呼吸症候群に特化した診療を行っていると伺いました。

上野剛史院長 Dクリニック福岡2

患者さんの日頃からの元気を支えていくクリニックとして何ができるかを考えた時、呼吸は一つ大事なポイントになると思ったんです。特に呼吸器系の疾患の中でも睡眠時無呼吸症候群の治療に特化しているわけですが、認知も少しずつ広がってはいるものの「どんな病気なのか」「どんなリスクがあるのか」についてはまだまだ知らない方が多いのも事実。いまだに謎が多い睡眠ですが、研究によってさまざまなことがわかってきました。睡眠と覚醒は表裏一体で切り離せないもの。覚醒時の活動を充実させるためには、睡眠を見直すことが欠かせません。睡眠時無呼吸症候群は生産性の低下や事故率上昇などで社会経済に大きな損失も与えるため、治療を通じて皆さんの睡眠の安定をめざし、地域社会に貢献していければと考えています。

睡眠時無呼吸症候群に特化し眠りから健康を支える

睡眠時無呼吸症候群の検査や治療について教えてください。

上野剛史院長 Dクリニック福岡3

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が浅くなったり、停止したりを繰り返してしまう病気です。肥満や加齢、鼻の形などによって引き起こされ、あまり自覚症状がなく家族などの指摘で気づく方がほとんど。検査ではまず鼻の通りや喉の形を診て機能的な問題がないかを調べた後、検査キットを用いて自宅にて検査を行ってもらいます。モニターを取りつけて就寝し、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数を数値化して重症度を診断します。実際の治療は症状の重さで変わってきますが、軽度の方であればマウスピースや寝る時の姿勢などで改善が見込めますし、また重度の方にはCPAP治療といって、鼻に装着したマスクから送り込んだ空気の圧で就寝中の気道を確保するための治療を行います。

完治は難しいのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群はさまざまな要因が絡み合っていることが多く、例えば肥満だけが原因ではなくそこに加齢や鼻の形などの問題が複合しているケースが多々あります。もちろん痩せたり鼻の形を手術で矯正したりすることで改善を図るパターンもありますが、基本的には長く付き合っていかなければならない病気だと理解したほうがいいでしょう。ほかの病気のように薬物療法や外科治療をするものではありませんから、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病のようにコントロールしていくことが重要です。睡眠時無呼吸症候群を放置すると、低呼吸による酸素不足で心臓や血管に負担がかかり、インスリンの働きも阻害されます。結果として生活習慣病のリスクが上がるほか、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性もあるので、予防という観点からも早めの治療が重要です。

いびきについても診療を受けつけているそうですね。

上野剛史院長 Dクリニック福岡4

いびきについては呼吸が浅くなったり停止したりしているわけではないので、リスクはそれほど高くない状態ですが、時間の経過とともに睡眠時無呼吸症候群に移行していく方が多いので注意が必要です。いびきがあると気づいた時点で相談をしておけば、症状が悪化した際に早めに気づくことができます。また、中にはいびきの状態でも呼吸が浅くなっていて、実際に検査をしてみたら睡眠時無呼吸症候群の診断がつくということもあります。ですから「いびきがうるさい」と指摘された段階で医療機関に相談することを検討したほうがいいでしょう。いびきに関しては鼻などの器官が影響していることもあるため、問題がある場合は耳鼻咽喉科を紹介するなどして治療を進めていきます。

体だけではなく心にも向き合う診療を

どういう相談でいらっしゃる方が多いのでしょうか?

上野剛史院長 Dクリニック福岡5

最近は自分で調べてクリニックにいらっしゃることも多く、初診時から「CPAP治療に興味がある」「睡眠時無呼吸症候群の検査を受けたい」という方が少なくありません。あとは単純に「家族にいびきを指摘された」と相談に来られる方もいます。また再診に関してはオンライン診療で対応しているため、遠方にお住まいの方は通院の負担を減らすことが可能です。クリニックが天神の中心にありますから、福岡市内に限らず県外からの相談も増えています。現在CPAP治療を受けている方で転勤や引越しなどで福岡を離れられる場合も、オンライン診療で力になれるのではないかと思います。また平日は忙しくて受診できないという方でも、土日も診療をしているので柔軟に対応できますよ。

診療において大切にしていることを教えてください。

同じ病気であっても一人ひとり病状やバックグラウンドは違います。それぞれ考え方も違うわけですから、この病気はこう治療すると一元的に考えず、患者さんの意見を伺いながら診療を進めるようにしています。睡眠時無呼吸症候群の治療は長期間続けることが大事ですし、困ったことがあればすぐに言えるような関係性を構築するように気をつけています。睡眠は体を修復するメンテナンス、脳や心のストレスを解消するための時間です。気分の落ち込みなどにも影響を受けるため、患者さんの体だけではなく心にも向き合い全身をトータルで診療できるよう心がけていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

上野剛史院長 Dクリニック福岡6

睡眠時無呼吸症候群は認知度が広まってきたとはいえ、治療に取り組んでいる方は少ない状況です。高血圧症や糖尿病をはじめ、ほかの生活習慣病のように数値で判断することが難しく、なおかつ自覚症状が乏しいために自身で判断して受診するのは難しいもの。「朝起きられない」「昼間に眠くなる」などの症状は軽く見られがちですが、その中には睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあるほか、早急に治療が必要なケースもあります。今は検査も自宅で受けられますし、再診はオンラインで受診できるなど便利になっています。自分の将来の健康のためにも、心当たりのある方は気軽に受診いただきたいですね。