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森田 宏 院長の独自取材記事

桶川中央クリニック

(桶川市/桶川駅)

最終更新日:2020/12/02

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定期的な受診は、病気の早期発見・早期治療に大切なこと。そうわかってはいても、「なかなか予約が取れないから」「遠くまで検査を受けに行くのは大変だから」と、受診しないままになっている人は、結構多いのではないだろうか。そんな状況を変えるため、「桶川中央クリニック」は、3代70年以上続く地域のかかりつけ医として、胃・大腸内視鏡検査を行っている。院長の森田宏先生は、大学病院の内科、消化器内科、救命救急センター、数々の総合病院でも経験を積んだ、日本消化器病学会消化器病専門医であり日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。「消化器分野、内視鏡分野では、地域の皆さん、地域の先生方から信頼されるような診療をしていきたい」という森田院長に話を聞いた。
(取材日2020年1月23日)

患者の負担が少ない内視鏡検査を重視

地域のかかりつけ医として、特に内視鏡検査に力を入れていると聞きました。

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ええ、私は消化器内科、特に内視鏡が専門ですので、内視鏡検査には力を入れ、多くの方に検査を受けていただくことをめざしています。定期的に内視鏡検査を受けていれば、病気の早期発見・早期治療につながります。ただ現実問題として、いくら検査を勧められても、時間が取れない、家の近くに検査が受けられる場所がないとなかなか患者さんの足は向きません。地域の中核病院や大規模病院では、検査まで2ヵ月、3ヵ月待ちということも多く、タイミングが合わないために結局検査を受けない人も少なくないのです。そうした状況を変えるため、当院では地域のかかりつけ医として風邪から高血圧、高脂血症、糖尿病、禁煙治療など一通りの診療を行うのはもちろん、胃・大腸の内視鏡検査を行っています。最終的には、定期検査の浸透により、胃がん、大腸がんで亡くなる方がゼロになることをめざしています。

どんな患者さんが多いですか?

内視鏡検査を積極的に受けに来られるのは、まず市の検診や企業健診で「要精密検査」や「要再検査」が出た方たちが多いですね。さすがに20代30代の方は少ないですが、この年代でも逆流性食道炎や、機能性ディスペプシアという、胃の痛みや胃もたれなどの症状が慢性的にあるのに、検査をしても胃潰瘍や胃がんなどの原因が見つからない病気で受診される患者さんはおられます。地理的には市内のほか、上尾市や北本市、鴻巣市などの高崎線沿い、加須市、伊奈町、川島町、久喜市辺りからも患者さんがいらっしゃっています。

内視鏡検査では、患者さんの負担を和らげるさまざまな工夫をなさっていますね。

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「なるべく負担の少ない楽な検査」をめざすことは医療界全体の流れですし、定期的に検査を受けてもらうには不可欠な要素。検査が苦しく「もう受けたくない」と思われてしまうようでは意味がないので、「次また受けてもいいな」と思ってもらえるような内視鏡検査を心がけています。昔に比べ、今は機器や技術も大幅に進歩しており、内視鏡自体、より細くやわらかいものになっていますし、負担の少ない経鼻内視鏡でも口から入れた場合と同程度の精度で検査が可能となってきています。鎮静剤を使う方法もありますし、できる限り患者さんに負担をかけない方法で行っています。なお検査結果については、病変の有無は検査時点でわかるので、少しお休みいただいた後、すぐにご説明しています。また、検査中にポリープを発見した場合は、その場で切除が可能です。ただ、特に出血リスクを伴うものやがんが疑われるものは、病状に合った病院を紹介しています。

精度の高さやスピードにこだわった検査を

検査設備にもこだわりがあると聞きました。

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経鼻内視鏡に関しては、先進のシステムを導入しています。精度の高さにこだわりながら検査をスピーディーに行うことができますし、以前のものに比べて画質が格段に良くなっているため、小さな病変も見つけやすいのが特徴です。大腸内視鏡に関しても、大学病院でも導入されている内視鏡システムを導入しており、精度の高さやスピードを重視した検査に力を入れています。

胃や大腸の内視鏡検査は、どんなタイミングで受ければよいのでしょうか?

胃に関しては、45歳を超えたら2年に1度は検査を受けることが奨励されています。ただ、ほとんどの場合、胃がんのリスクはピロリ菌がいるかどうかが重要ですから、もっと若いうちに調べておくのはお勧めです。自治体の中には、中学生を対象に検査を行っているところもありますね。大腸がんは家族歴と関係があるので、血縁者に大腸がんや大腸ポリープになった人がいるなら、3年か2年に1度は検査を受けるのがお勧めです。該当しなくても、50歳を超えたなら、一度内視鏡検査を受けたほうがいいでしょう。大腸がんに関しては、自治体などで行っている便潜血検査で発見されることも多く、この結果が陽性なら必ず内視鏡検査を受けてほしいと思います。また、血便が出る、便秘がひどい、慢性的な腹痛があるなどの症状がある場合も、一度検査を受けるようお勧めします。

内視鏡検査のほか、特に力を入れている分野はありますか?

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近年相談が増えている便秘の治療には力を入れています。市販薬をいろいろ使っているうちにこじらせてしまうというか、薬を使ううちに効果が薄れ、余計便秘がひどくなってしまったという人が結構見かけられます。便秘の原因は一つではなく、食事に睡眠、運動、姿勢までさまざまな要素が考えられます。その治療にあたっては、まず今までどういう薬を使ってきたのか聞き取った上で、適切な薬剤を処方しつつ、食事や睡眠、運動といった面の改善も行っていくことが多いですね。便秘治療はここ数年で大きく進歩し、昔は薬の種類が限定されていましたが、ここ数年で新薬も出てきました。長年便秘でお悩みの人は、一度医療機関で診療を受けてみてもいいと思います。

定期的な検査が病気の早期発見・早期治療につながる

先生が、消化器を専門に選んだきっかけは何だったのですか?

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専門を消化器内科に決めたのは、内視鏡を使えば体内が画像として見えることがとても衝撃で、興味深く、大きな将来性を感じたことがきっかけです。私は以前、大学病院や総合病院に勤務し、炎症性腸疾患を専門にしていましたが、胃がん、大腸がんも多く診てきました。その中には、何年かに一度検診を受けていれば早い段階でがんを発見できたのではないか、という方も結構いたんですね。現役時代は検診を受けていたけれど、退職後は受けておらず、がんが見つかった時には進行していた……というケースも、少なからずありました。そういう経験をしたことは、今につながっているかなと思います。

今後さらに力を入れたいこと、取り組みたいことはありますか?

現状、大腸内視鏡検査で順番待ちが発生し、申し込みから検査まで1ヵ月ほどかかってしまっているので、この待ち時間を短くしたいと思っています。近隣の先生からも依頼がありますし、内視鏡検査を広めるためにも、タイミングよく受けてもらえることは非常に重要なので、できる限り早急に何とかしたいところです。また、自治体による胃内視鏡検査が広まりつつあり、当地区でも準備が進められていると聞いています。より多くの方に内視鏡検査を受けていただくためにも、今後その対応に取り組みたいと思います。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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健康診断や人間ドックのいずれでも、定期的にご自身の健康チェックをしてほしいと思います。そこで要検査、要治療といった結果が出たなら放置せず、医療機関を受診して検査ないしは治療を受けてほしいですね。私も患者さんがわかりやすいように説明をするよう心がけています。検査結果を説明する時も、実際に画像や写真を見ていただきながら、しっかり伝えるようにしています。また、検診は病気の早期発見・早期治療につなげることが目的なので、一度受けたから大丈夫というものではありません。検査の結果が良好でも、治療が終わってもその後も定期的に検診はぜひ受けてほしいですし、それががんに限らず、健康につながることを知ってもらえればと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査/胃:1万2540円~、大腸:1万7050円~
※税込み

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