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田口 理史 院長の独自取材記事

田口皮膚科医院

(新座市/志木駅)

最終更新日:2020/04/01

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東武東上線志木駅・東口から徒歩で約10分、クリニック専門ビル地下1階に「田口皮膚科医院」がある。田口理史院長は、前院長である母が35年間続けてきた同院を引き継いで2015年4月にリニューアルオープン。医院は2010年にリフォームしたので新しく、診察室は2室あり、待合室もゆったりしている。院長は皮膚がん専門の医師で、国立がんセンター研究所の研究員や埼玉医科大学准教授、深谷赤十字病院皮膚科部長などを歴任。一方で、地域に密着したきめ細かい医療をめざし、同院を訪れるのは地元の患者がメインだ。患者を待たせない工夫や、ストレスを与えない配慮など、患者に優しい治療について、話を聞いた。
(取材日2016年4月19日)

地域の医療に貢献する医師をめざす

こちらに開業されて何年ぐらいになるのでしょうか?

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もともとは川島という地で、祖父と父と母の3人で医院を運営していたのですが、母が36年前にこの地で「田口皮膚科医院」を開院しました。たぶん独立してやりたかったのかもしれません。それから2010年には院内をリフォーム。2015年4月には母は理事長となり、私が院長を引き継ぐ形となりました。

皮膚科を専攻したのは、どのようなきっかけなのでしょうか?

両親からは医師になること自体も勧められたことはありませんでしたが、医師が身近な存在だったので、医師になることは自然な流れだったのかもしれません。皮膚科を選んだ直接の理由は、大学時代の実習で皮膚科を訪れたことがきっかけです。埼玉医科大学は皮膚がんに強い病院です。ちょうど、国立がんセンターで勤務を経験し、埼玉医大に戻ってきていた先輩がいました。その方から国立がんセンターについてお話を伺ったところ、その先輩から埼玉医科大学の皮膚科に入れば国立がんセンターへ研修に行けるということを教えていただいたんです。皮膚というのは肉眼で見える臓器。患者も医師も、状態が良くなったり悪くなったりしたら一目瞭然、目で見て確認することができます。そんな、わかりやすいのが良いと思ったこともあり、埼玉医科大学の皮膚科へ進むことに決めました。その先輩とはその後一緒に働く機会もありました。今でも尊敬する医師の一人ですね。

一方で医院を継がれた理由は何でしょうか?

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母も80代になりましたが、その母が35年の間、医院を続けてきて患者さんと親密になり、まさに地域の一部になっているんです。それを終わらせてはいけないと思ったことが大きいですね。そして、そもそも大学受験の時、父親に「お前が医師になったら地域医療に貢献してくれ」と言われたことがずっと印象に強く残っていました。もちろん最先端の医療も大事ですが、地域の人たちに満足していただける医療ができることは、もっと大事なことに思えたのです。母が診ていた赤ちゃんが、お母さんやお父さんになっているわけですしね。

患者の待ち時間を減らし、ストレスを軽減

先生が患者さんと接するときに大事にしているポリシーなどはありますか?

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皮膚科というのは患者さんの数が多く、たいへん混み合います。ですから「せっかく病気を治しに来ているので、余計なストレスを与えたくない」ということを大切にしています。いろいろな工夫をして、待ち時間ができるだけ30分以内になるようにしています。そのために、診療室を2つに分けました。患者さんにできるだけ早く入ってもらい、私が両方の診察室を行ったり来たりします。母に、診察を手伝ってもらうこともあります。また私が診る前に、看護師さんにまず、患者さんのどんなところが悪いのかを聞いてもらいます。それから、自分がいったいいつ呼ばれるのかわからない、という患者さんの不安を解消するため、順番予約システムを導入しています。自分が呼ばれるまであと何人いるかわかるようになっているんですよ。

患者さんはこの近くの方が多いのでしょうか?

もちろん近くの方が多いですね。ただ、私の専門は皮膚がんなので、意外に遠方から来院される患者さんもいます。特に、最近テレビなどでもほくろのがんなどが話題になって、心配して来院する方が多いですね。皮膚がんやほくろを見分けることができるダーモスコープという専用の拡大鏡を使っているのですが、その技術を前面に出している皮膚科が、まだあまりないからだと思います。とはいっても、来られる患者さんで圧倒的に多い疾患は、アトピー性皮膚炎をはじめとした湿疹です。次に水虫が多く、あとは、イボ、ニキビという疾患がほとんどで、私の専門の皮膚がんは数パーセントです。

治療によって、湿疹の症状はどのように変わっていくのでしょうか?

湿疹では、炎症を抑えるためにどうしてもステロイド剤の軟膏やクリームを使います。そのステロイド剤が作用し、しっかり効き目が出てくるまでに1週間以上かかるとされています。ところが、だいたい塗り始めて2〜3日で、患者さんの多くは自己判断で塗るのをやめてしまうんです。ステロイドを怖がっている方が多いですからね。そうすると、湿疹がまた復活してしまいます。私は、まず1週間は症状がなくなっても塗り続けてください、とお伝えするようにしています。そして、1週間後の様子を必ず見せてもらいます。その状態を見てから、治療の方法を変えております。例えば、1日2回塗るようにしていたのを1回にする、次に週1回にする、あるいはもっと弱い薬剤に変えることもあります。

皮膚がんの治療を求めて来られる患者さんには、どのように対応しているのでしょうか?

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もちろん疾患の内容によって、こちらの医院でできることと、できないことがあります。できないのは、全身麻酔で手術しなければいけないものや、化学療法が必要な疾患ですね。例えばメラノーマや大きな皮膚がんでしたら、大きな病院を間違いなく紹介します。皮膚がんでも小指の頭ぐらいまでの小さいものでしたら、私がこちらで手術します。紹介する先の病院としては、出身の埼玉医科大学皮膚科や、国立がん研究センター中央病院です。この近くでという方には、朝霞や志木の病院を紹介しています。

個々の症状に合わせた治療を実践

美容皮膚科の診療も行われているそうですね。

美容皮膚科では、お肌をきれいにすることを目的とした施術を行っています。当院では、しみやしわの悩みをお持ちの方が圧倒的に多いですね。しみやあざ、ほくろは、保険適用外ですがレーザー施術にも対応しています。またエキシマライトという、尋常性乾癬や尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症などに有用な紫外線を用いた治療があります。こちらは保険適応になっています。しっかりと症状を把握した上で最適な方法を見極め、できるだけ負担が少なく、患者さんの希望に合ったご提案をするよう心がけています。

肌というのは精神的なものに左右されるのでしょうか?

アトピー性皮膚炎はストレスで悪化しやすいです。皮膚自体、もともと敏感なものなのですが、アトピー性皮膚炎になると神経が過敏な状態になっていて、皮膚をかきたい衝動に駆られることがあります。そこへストレスがかかると余計にかきむしりたくなり、かけば皮膚に傷がつくので、さらに湿疹を悪化させてしまう、というメカニズムですね。アトピー性皮膚炎にはステロイド外用剤をしっかり塗ることが大事ですが、患者さんによっては、1日2回薬を塗らなくてはいけないこともストレスになってしまいます。だから、忙しければ1日1回でもいいから塗ってくださいね、と言うようにしています。あまりハードルを上げずに、少しでも治療が前進するように気を配っています。

休日などは、どんなことをされているのでしょうか?

マラソンが趣味で、以前から週末によく走っています。一度に20〜30kmは走りますよ。走っていると体だけでなく、頭の中もリフレッシュできてとても気持ち良いですよ。それから鉄道ファンなので、一番下の息子と一緒によく電車に乗りに出かけます。

読者の方へのメッセージをお願いします。

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皮膚科学会の中で、いろいろな診断基準というものがあり、治療指針が出ています。しかし、それに当てはまらない人が必ずいます。性格が人それぞれ違うように、肌の質も人それぞれ。私も洗顔後にしっかり保湿ケアをしていますが保湿剤一つとっても、保湿剤をそのままではなく、ちょっとワセリンを増やしたりと、その人に合わせた治療を心がけています。だからそういう基準による治療というより、その人のオーダーメイドな治療、個人個人に合わせた治療を行うことが大切なのだと知ってほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

炭酸ガスレーザー(しみ、あざ、ほくろに対して)/1shot 2000円(税抜)
※詳細はクリニックにお問い合わせください。

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