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井口 真帆 副院長の独自取材記事

井口小児科クリニック

(草加市/獨協大学前〈草加松原〉駅)

最終更新日:2019/10/29

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東武伊勢崎線の獨協大学前駅から徒歩5分、小学校の向かいに構える「井口小児科クリニック」。先代が1964年に開業してから、長く地域の健康を支えてきたクリニックだ。井口真帆副院長は、夫で2代目の井口正道院長とともに2009年より同院で診療を行っている。真帆先生の専門は小児皮膚科で「小児の皮膚は生活に密接していますから、小児の皮膚のケアは親御さんにとっては子育てそのもの」と話す。生活の中に隠れた症状の要因を探り、アドバイスするのも小児皮膚科の医師の役割だと話す真帆先生は、常に子どもと親に寄り添う医療の提供に努めているそうだ。今後も院長とともに「地域の子どもと親御さんのよりどころとなるクリニックをめざしたい」と語る真帆先生に、医療にかける思いを聞いた。
(取材日2019年9月27日)

一人ひとりに時間をとり適切なアドバイスに努める

こちらの患者さんの年齢や通院エリアなどについてお聞かせください。

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当院は1964年に小児科のクリニックとして義父が開業しました。対象は、生後まもなくの赤ちゃんから15歳くらいまでと幅広いですね。小学校に入学する頃からだんだん病気もしなくなってくるので、来院が多いのはやはり未就学児です。また、小学校高学年になると思春期のトラブルなども出てきますので、そういうお子さんたちにも対応しています。エリアは草加市内の、特に獨協大学前駅周辺の方たちが中心です。草加市には小児科専門をうたうクリニックは少ないので、そこを求めて来られる市内の患者さんが多いですね。小児アレルギー科や小児皮膚科に関しては広く県内や東京方面から通って来られる方々もいらっしゃいます。

真帆先生が担当する小児皮膚科についてご説明いただけますか。

小児の皮膚というのはとても生活に密接しています。離乳食やおむつ、洋服のこと、お風呂や日常の運動、発達段階によって立ったり座ったり、ハイハイしたりと、その時々によって変わってきます。感染性の皮膚病も小児特有のものも多いですし、小児の皮膚のケアというのは親御さんにとっては子育てそのものにもなってくるんですね。皮膚科で処方される薬はどこでもそんなに大きく変わるものではありませんが、大事なのはその薬をどうやって日常の中で塗っていくか、なんですね。それには塗りやすい方法やタイミングなど、いろいろ工夫できる点もありますし、極めて個別な内容になってきます。スキンケアや軟膏治療だけでなく、環境を整えることや衣類の選び方も大切です。患者さんの、そして親御さんたちの立場に立って、そこをカバーしていくのが小児皮膚科専門ならではだと考えています。

小児皮膚科は予約制と伺いました。

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やはり小児科一般だと患者さんの数がとても多く、診療時間が限られてしまいますので、予約いただいて、一人ひとりの患者さんにしっかり時間を取れるようにしています。困っている親御さんたちのお話を伺い、生活の中でどのようにケアをしていけばいいのかをお話しします。熱が出た時のスキンケアはどうしたらいいのか、汗で悪化するお子さんのシャワーのタイミングとか、薬を処方するだけでなく使い方について一緒に考えます。繰り返す症状には必ず悪化の要因が生活の中に隠れているものですので、そこを探っていくのも重要で、それは会話の中から引き出していきます。そうやって、より詳しく診察していくためにも予約制をとらせていただいています。赤ちゃんを抱えて手一杯になっているお母さんたちの力になれれば、と思っていますね。

親の不安を取り除くのも小児科の大切な役割

医師をめざされたきっかけについて教えてください。

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私の母が医師で、小児科のクリニックを開業していましたから、物心ついた頃にはもう医師をめざしていました。兄も、姉も医師になりましたし、そういう環境だったんですね。私自身も将来はクリニックを継ぐつもりで小児科の医師になろうと思っていました。それは、やはり母の働く姿を見ていたからだろうと思います。母の専門は小児のアレルギー疾患ですが、内科もやっていて、その他に思春期のケアにも力を入れていました。10代の女の子たちのカウンセリングなどもやっていて、私自身もそのあたりにかなり興味がありましたね。

小児の皮膚科を専門に選ばれた理由は?

はじめは小児科の医師になろうと考えていましたが、結婚することになり、夫も同じく小児科が専門ですので、2人で一緒に働くのならクリニックに特徴を出そうということで、私は皮膚科を勉強することにしたんです。当初、一般皮膚科の勉強を進めていましたが、義父に勧められて小児皮膚科を勉強すると、その奥深さというものに魅力を感じるようになり、小児皮膚科を専門とすることを決意しました。大人の皮膚科は病気の種類が多いため、診断して薬を処方したり、処置や手術といった医療の部分が中心になりますが、小児皮膚科の場合は病気の症状が日常の生活に密接しているため、カウンセリングが多いということにあります。ですから地域医療としての小児皮膚科というのはかなり重要な意味を持ってくると思っています。小児皮膚科の医師はまだまだ少ない現状ですが、小児をたくさん診ているということで、アドバイスの引き出しは多くあると思いますよ。

普段の診療で大切にされていることについて教えてください。

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お母さんたちは不安を抱えて来院されていますから、その不安を取り除いてあげたいと思っています。皮膚のトラブルに限らず、授乳や夜泣き、おむつがなかなかはずせないとか、そういう細かいことで困っているお母さんたちの、まずはお話をよく聞くことから始めます。皆さん真面目で愛情のかたまりみたいな方々ばかりですが、例えばインターネットの情報で不安になっている方たちもいますから、「お母さんは間違っていないよ、ただちょっとここを変えれば、この子は良くなると思いますよ」というように、安心してもらえるような話し方になるよう、気をつけていますね。

地域のよりどころとなるクリニックをめざして

スタッフの皆さん、育児経験のある方々のようですね。

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はい。募集要項の第一条件が、お母さんであること、でしたね。子育て経験のある方というのは小児科にとっては大きいです。手が空いているスタッフが、お母さんが話をしていたらお子さんと遊んであげたり、赤ちゃんを抱っこしてあやしたりと、自分が子育てをしてきたように、もう当たり前のようにやってくれています。その点についても、私はスタッフの皆さんのことはすごく信頼しています。当院は2015年にリニューアルしていますが、その時もスタッフの意見をいろいろ取り入れて改修しています。動線などはスタッフが使いやすいように、設計段階から入ってもらいましたし、仕切りとか引き出しとか、みんなの意見がかなり採用されていますね。

仕事にやりがいを感じるのはどのような時ですか。

やはり、最初は皮膚疾患のお子さんを連れ、暗い顔をしてやってきたお母さんが、だんだん元気になっていく様子を見ることでしょうか。アトピーなどでは、お子さんの症状は一進一退の場合もありますが、それでも何度か来院しお話ししていくうちに、徐々にお母さんがたくましくなっていったりします。お子さんと一緒にお母さんも成長していく姿を目にできることはうれしいことです。また、お子さんから手紙などをもらうと、すごくうれしいですね。診察室ではなかなか口を開いてくれないお子さんでも、次の時に手紙を書いてきてくれたりするんです。それを見るとうれしい気持ちになりますね。

今後の展望や地域のお母さんたちへのメッセージなどをお願いします。

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クリニックの展望としては、今後もこの地域のお子さんや親御さんたちのよりどころとなるようなクリニックをめざしていきたいですね。地域のお母さんたちへのメッセージとしては、お子さんに何か症状があったら、まずは迷わずに小児科を受診してほしい、ということです。小児科は内科で言えば総合診療科のような場所ですから、どんな病気であってもまず小児科のかかりつけの医師が診て、そこから必要ならば専門機関を紹介していく流れがいいでしょう。それが小児科の医師としての役目だと考えていますので、何かお子さんのことで心配事がありましたら、気軽に相談していただけたら、と思います。

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