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今村 惠一郎 院長の独自取材記事

医療法人聖恵会 今村整形外科

(上尾市/上尾駅)

最終更新日:2020/04/01

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整形外科と外科を標榜する「今村整形外科」は、兄弟2人体制で診察を行っている。整形外科においては、今村惠一郎院長の父の代から通い続ける近隣住民をはじめ、院長が得意とする手の外科疾患の治療で遠方から訪れる人、スポーツ関連の症状で訪れる中学・高校生など、患者の世代や主訴は幅広い。また内視鏡検査にも対応している。院内は広くゆったりとした造りで、清潔感にあふれている。自身も学生時代にはバレーボールに熱中した経験を持つ今村院長は、スポーツを起因とした疾患に詳しい。また上尾医師会の副会長を務め、上尾看護専門学校の学校長も務めている。多忙な毎日の中でも知識が古くならないようにと勉強にも努める今村院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2017年9月29日)

スポーツによる疾患や手に関する疾患にも精通

埼玉県のバレーボール団体関連のお仕事もされていますね。

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私自身、学生時代はバレーボールに青春を捧げましたので、大好きなスポーツです。患者さんの中には、バレーボールの地域団体の方から紹介されて訪れる方も多く、大好きな競技に今でも関われることをうれしく思っています。医師として関わった選手が活躍してくれることもうれしいですね。診察時に試合の成果を聞いたり、活動の様子の話で盛り上がったりすることもあるんですよ。私も現役時代には肩の痛みで悩み、スパイクが打ちにくい時期もありました。勉強を重ねた今なら、こういうことだったんだと理解できますが、当時はそうではありませんでした。痛みなどと付き合いながら頑張る選手の気持ちもよくわかりますから、選手が全力を出して活躍できるよう手助けしたいと思っています。バレーボールと腰痛の関連性についての書籍にも関わらせていただきました。本を通して、けがや障害に苦しむ方の力になりたいと考えています。

手に関連する整形外科疾患にお詳しいそうですね?

一般的な整形外科診療においても、常に新しい情報を取り込みながら行っていますが、中でも手の疾患については大学在学中から取り組んでいます。手といっても肩から肘、手のひらまで割と広い範囲を診ます。リウマチや腱鞘炎、骨折、神経の障害など、診療の幅は広いんですよ。普段はそんなに思わないでしょうが、手というのは人間にとってとても重要な器官です。例えば目の不自由な方は点字や手で触って物を確かめるでしょう? それだけ繊細な器官なのです。少しでも違和感があったり痛みや不自由さを感じたりすると、かなり我慢しづらい面があります。この道に進んでみると、手のことで悩んでいる患者さんは結構多く、遠方から来られる方もいらっしゃるので、少しでもお役に立ててよかったと思っています。

お父さまが開院されてからもうすぐ50年になります。

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おかげさまで親子2代にわたって、地域の方々に良くしていただいています。父の頃はまだこの辺りも農業をされている方々が多くみられましたが、今は都心へ通勤する方が増えましたね。当院は院長の私が整形外科、副院長が外科を担当し、兄弟2人で診療しています。時間帯によって患者さんの年齢層に特徴があり、午前中は近所の高齢の方などが多く、午後や夕方は会社帰りの方や学生さんが多いですね。父の頃から4世代にわたって通ってくださるご家族も少なくないので、とてもありがたく思っています。これからも日々勉強を欠かさず、勉強会などに積極的に参加して、常に新しい知識を持って皆さまのお役に立ちたいと思っています。何か困り事があったら気軽に相談していただいて、必要に応じてさらに専門性の高い病院へ紹介できる医療の窓口のような、身近な存在であり続けたいですね。

超音波検査装置を使って痛みの原因箇所を見つける

超音波検査機器による検査も早いうちから始められたそうですね。

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今では普及してきましたが、私が学生や新米医師だった頃はあまり取り組んでいる方が多くない分野でした。しかし手の整形外科の分野では有用といわれていましたので、早いうちから取り組んできました。腱鞘炎や手根管症候群などによる手のしびれや痛みの原因はエックス線検査ではわからない場合も多くあります。そんなときに超音波検査機器が役に立ちます。痛みやしびれ、腫れなどの原因を詳しく検査することができるのです。原因箇所を特定して、そこに直接注射などをすることで、治療を効率的に進めていくことができます。また以前は四十肩、五十肩などといわれていた疾患の原因が、特定の筋肉にあることがわかってきました。これもエックス線ではわからず、超音波での検査で判明するようになったのです。手だけに限ったことではありませんが、痛みやしびれなどでお悩みの方のお役に立てればと思いますね。

整形外科の医師になって良かったと思うのはどんなときですか?

例えば、肩に石灰がたまる病気があります。夜も眠れないような痛みにさいなまれる方が多く、とてもつらい疾患なのですが、エックス線や超音波の検査でたまっている石灰の場所がわかりますので、注射を打つ対応をとります。患者さんに喜んでいただけたときは、整形外科の医師で良かったと思いますね。むしろ、今でも患者さんから教わることが多く、日々勉強が必要だなと実感させられています。当院の近くで長年、内科医院をなさっていた大先輩の医師がおられたのですが、90歳を過ぎても勉強を欠かさず常に新しい知識を身につけることに熱心な方でした。私も見習いたいと思っています。

診療時に心がけていることは何ですか?

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患者さんの訴えを丁寧に聞く、ということですね。その上で適切な対処をする。特に整形外科では痛みへの対処が重要になってきます。痛みというのはどなたでも我慢するのはとてもつらいものです。とはいえ、痛みに対する感じ方は個人差が非常に大きいので、当院では超音波検査装置などを使って、可能な限りピンポイントで痛みの原因となっている場所を見つけ出し、注射などの適切な対処をしたいと思っています。夜も眠れないような痛みがある場合や、長引く痛みやしびれがある場合には、ぜひ受診していただきたいです。また、骨粗しょう症の患者さんが増加しているため、当院でもDEXA法(骨密度検査)で骨粗しょう症の検査と治療を行っています。

疼痛治療に積極的にアプローチ

近年気になっていることなどはありますか?

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子どもの体の硬さですね。昔から「成長痛」と言っていた関節や筋肉の痛みがありますが、それにも原因があることがわかってきています。2年ほど前から全国の小学校や中学校で運動器検診が実施されていますが、片足立ちでふらつく子どもや、前屈して床に手がつかない子どもがとても多いのです。そんな子どもたちが腰痛や足の痛みに悩むケースが増えています。将来転びやすくなったり、高齢になり歩けなくなったりする一因ではないかという意見もありますから、ストレッチや運動をさせることで運動機能の向上を図らなくてはならないと考えています。埼玉県の整形外科医会としても積極的にアプローチしていこうとしているところです。今の子どもたちが遊びの中で運動機能を養いにくくなっているのが問題なのですが、キャッチボールをしようにも広い空き地はないし公園でのボール遊びは禁止というご時世では、外で遊ばない子どもを責められませんしね。

お勧めの健康法はありますか?

人間というのはとにかく歩かないと運動機能が衰えます。「ロコモ(ロコモティブ症候群)」という言葉が広がりつつありますが、無理のない運動を日常生活に取り込むことはとても大切です。片足立ちやスクワット、ラジオ体操などご自身が興味を持てるもの、できる範囲のことで良いと思います。できれば公園など、どこかに出かけて参加するのが一番お勧めです。家から出て人と交わるということが重要なのです。外出するからには多少なりとも身だしなみを整えますし、他人と話すことで頭も使います。そんなちょっとした「ハリ」のある生活が健康寿命を延ばすコツだと思うのです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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痛みに悩まれている患者さんはとても多いと思います。当院は痛みに対する治療に長年取り組んできました。超音波検査装置などを使って、できる限り原因箇所を特定し、その場所に直接アプローチする方法に力を入れています。数週間以上痛みが続く場合には何らかの治療が必要なケースが考えられます。ぜひご相談ください。また、リウマチや骨粗しょう症は近年治療法が格段に進歩しました。長くお悩みの方もいらっしゃると思います。諦めてしまう前にもう一度ご相談いただければと思います。

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